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幅広いIoT端末でキャリア冗長を実現できる「Active Multi-access SIM(TM)」の商用提供を開始

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は、2023年3月28日からトライアル提供を実施してきた(※1)「Active Multi-access SIM(TM)」(※2)(以下 本サービス)の商用提供を2024年1月31日より開始します。
本サービスにより、IoT端末側に通信の監視や切り替え機能を実装しなくても、1枚のSIMだけで自律的に接続先回線が切り替わるため、回線の故障に備えたキャリア冗長化を幅広いIoT端末で実現できます。

1. 背景
近年IoTソリューションを活用して事業を展開する企業が増加する中、信頼性の高いネットワーク構築のために複数のキャリアを利用した冗長化を行いたいというご要望が増加しています。このようなご要望にお応えするため、NTT ComではIoT端末の機種に依存せず冗長化をより簡易に実現できる本サービスを開発し、2023年3月28日からトライアル提供を実施してきました。トライアル提供期間中にお客さまからいただいたご意見を参考に、機能改善と商用サービスとしての提供準備を行い、本日より本サービスを提供開始します。

2. 本サービスの特長
(1)故障を自動で判定しキャリア切り替え(※3)(特許出願中)
回線が故障した際に、故障の検知、メインキャリアからサブキャリアへの切り替え、一定時間後の切り戻しを自動的に行うアプレット(※4)をSIM内に搭載しています。そのため、手動操作や複雑な設定は必要ありません。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/383710/img_383710_1.png
【サービスのイメージ】

(2)幅広いIoT端末で利用可能
本サービスは、ETSI(※5)/3GPP(※6)で標準化された仕組みを採用しており、これらに準拠した幅広いIoT端末(SIM Toolkit(※7)が動作するもの)で動作します。(※8)
(3)利便性高く運用可能
[1]契約・サポートなどをNTT Comが一元提供
メインキャリア、サブキャリアともにNTT Comが提供します。サブキャリアを別
に契約する場合に比べて手間がかからずリーズナブルな料金でご利用できます。
[2]コストの最適化が可能
メインキャリアは、データ使用量に応じて多様なプランをご用意しており、容量
シェアにも対応しています。SIMライフサイクル管理(※9)にも対応しており、開通
前・利用休止時のコストの低減を図ることも可能です。
[3]ポータル/APIを通じた回線の一元管理に対応
SIMは1枚から発注でき、発注・開通・休止・廃止などの回線管理をWebで行え
ます。
[4]「Smart Data Platform」がデータ利活用とIoT事業者のビジネス創出を推進
本サービスは、データの利活用に有効な「Smart Data Platform」(※10)のサー
ビス群の1つである「IoT Connect Mobile(R) Type S」(※11)の1プランとして
提供します。
「Smart Data Platform」を活用したデータ利活用基盤の構築など、さまざまな
ユースケースにおいて可用性の高い回線をご利用いただけるようになります。
また、IoT端末とSIMを組み合わせたサービスを複数のエンドユーザーに提供した
いIoT事業者の方向けに、エンドユーザーとの契約の管理、ポータルにおけるユー
ザー権限の管理などを実施することができる機能を用意しています。

3. ご利用料金・お申し込み方法
Web料金表をご確認ください。
https://sdpf.ntt.com/services/icms/pricing/
料金の詳細やお申し込み方法はお問い合わせフォームもしくは NTT Com営業担当までお問い合わせください。

4. 提供開始日
2024年1月31日

5. 今後の展開
今後も、お客さまのご要望をふまえ、本サービスでの閉域接続のご提供など更なる機能拡充について、検討を進めていきます。

6. エンドースメント
センチュリー・システムズ株式会社
代表取締役 田中邁氏
当社は、NTT ComのActive Multi-access SIM(TM)の商用化を歓迎します。この革新的なSIM技術により、当社のLTEルーターおよびIoTゲートウェイの機能が大幅に強化されることで、信頼性の高い接続性を提供できるほか、お客さまに最適なソリューションを提案することができます。この先進的なSIMは、IoT分野における通信の冗長性と効率性を高め、業界に新たな可能性をもたらします。

Fibocom Wireless Inc.
VP of APAC Sales Department Ronald Chan氏
コネクティビティはIoTを活用したデジタルトランスフォーメーションの基盤技術です。NTT Comの革新的なSIMソリューションにより、ワイヤレス接続の可用性が向上します。
Fibocomは、グローバルの無線ソリューションプロバイダーとして、セルラーモジュール・ポートフォリオにSIMを統合したソリューションでお客さまに信頼性の高い堅牢な無線接続サービスを提供できることを確信しています。

株式会社MeiLink
営業部 部長 深澤琢麻氏
IoTがさまざまな産業で急速に活用されるようになったことで、今度はより安定した通信を確立したいという需要が高まっていると感じています。それをどう確保・解決するのかという課題に対して、今回NTT Comが発表した「Active Multi-access SIM(TM)」が、このような課題を解決するソリューションになり、さらに市場が拡大する契機となることを期待しております。

NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/383710/img_383710_2.png
https://www.nttdocomo.co.jp/biz/special/docomobusiness/

NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X(R)」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/383710/img_383710_3.png
https://www.ntt.com/about-us/re-connectx.html

(※1):報道発表「日本初 幅広い端末でキャリア冗長を実現できるIoT向けSIMを開発、トライアル提供開始」(2023年3月28日)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2023/0328.html
(※2):本サービスはデータ通信専用です(音声、SMSは提供しておりません)。スマートフォンなどで音声通話サービスを含めたキャリア冗長化を行いたい場合は副回線サービスをご検討ください。
https://www.ntt.com/business/services/sim-backup.html
(※3):故障のほか、圏外などを含めたデータ通信不可となる状態を含みます。
(※4):アプレットとは、Java で書かれ、他のアプリケーションの中に組み込まれて実行される小さなプログラムのことをさします。
(※5):ETSIとは、European Tele communications Standards Instituteの略で、欧州における電気通信にかかわる標準化団体のことです。
(※6):3GPPとは、3rd Generation Partnership Projectの略で、移動体通信にかかわる国際標準化団体のことです。
(※7):SIM Toolkitとは、ETSI/3GPPで標準化された、SIM上のアプレットが端末に対して能動的にコマンドを発行するための規格です。
(※8):端末の動作要件および動作確認済端末は、「Smart Data Platform Knowledge Center」にてご確認いただくことができます。なお、情報は随時更新される予定です。なお、本サービスでは、お客さまの利用用途・機器毎での動作確認を推奨しております。導入前の動作確認用SIMの提供についてはご相談ください。
https://sdpf.ntt.com/services/docs/icms/service-descriptions/multi-access-sim/multi-access-sim.html#/
(※9):ライフサイクル管理とは、回線の開通、一時停止、再開、解約などの状態を管理することを指します。
(※10):「Smart Data Platform」は、データ利活用に必要な収集・蓄積・管理分析におけるすべての機能を、ICTインフラも含めてワンストップで提供し、データ利活用によるDX実現を加速させるプラットフォームです。詳しくは下記Webサイトをご覧ください。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/383710/img_383710_4.png
https://www.ntt.com/business/sdpf/
(※11) :「IoT Connect Mobile(R) Type S」は、eSIM・フルMVNOの基盤を活用し、日本とグローバルで利用可能なIoT向けモバイル通信サービスです。
https://www.ntt.com/business/services/network/iot/icms.html

*「IoT Connect Mobile」はNTT Comの登録商標です。
*「Active Multi-access SIM(TM)」はNTT Comの商標です。

【関連リンク】
「IoT Connect Mobile(R) Type S」
https://www.ntt.com/business/sdpf/service/icms.html
「Active Multi-access SIM(TM)」
https://www.ntt.com/business/sdpf/service/icms/multiaccess.html
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