京都精華大学創立45周年記念事業としてダライ・ラマ14世の講演会を開催 ― 学生との対話のほか、作家・よしもとばなな氏との対談も ―
[13/09/13]
提供元:@Press
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京都精華大学(所在地:京都市左京区、学長:坪内 成晃)は、本年で創立45周年を迎えます。そこで、記念事業のひとつとして、ダライ・ラマ14世を京都精華大学とダライ・ラマ法王日本代表部事務所との共同で日本へお招きし、講演会を2013年11月23日、24日に開催いたします。
ダライ・ラマ14世は一貫して、世界平和の実現には対話や相互理解に基づく調和が必要であるとの立場を取り続け、その普遍的な言葉は宗教や国籍、専門分野の枠組みを超えて世界中の人々から支持されています。
京都精華大学は「人間尊重」を基盤とし、「自由自治」を建学理念に掲げ「表現」を教育する大学として、ダライ・ラマ14世との「対話」を通じ、自由とは果たして何か、人間にとって自由の持つ意味とは何か、そしてより良い社会に向けて芸術や文化が果たすことができる役割について、今日の世界に向けてメッセージを発信する機会にしたいと考えています。
1.講演会開催の目的について
京都精華大学は1968年に、初代学長の岡本 清一が提示した「人間尊重」を基本とし、「自由自治」の理念に基づく全く新しい大学を目指して開学しました。以来、新しい人類史の展開に対して責任を負い、世界に尽力する人間の育成を行うという使命のもと、教学内容である芸術・文化を通して様々な活動を行ってきました。
中でも、「自由」について世界的な視点で考察する機会を積極的に設けており、これまでも女性活動家プーラン・デヴィ氏、アーティストのオノ・ヨーコ氏、言語学者のノーム・チョムスキー氏など、「自由」を求めて活動する方々を招聘してきました。
本年、京都精華大学はポピュラーカルチャー学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、人文学部の5学部体制となり、45周年という節目の年を迎えました。より良い社会とは、自由とは何か、生きるとは何か。これから先の未来に対しても、人間の根源的な課題について深く問い、その問題解決に対して芸術・文化が果たす意義を世界に投げかける大学であり続けたいと考えています。そこで、本学の理念とも共通する「人間尊重」を活動の根幹とし、非暴力による問題解決に取り組んでこられたダライ・ラマ14世をお迎えし、本学独自の「対話」を通してメッセージを発信します。
2.ダライ・ラマ14世と京都精華大学の関係について
1998年、京都精華大学が創立30周年を迎えた際に、本学の建学の理念「自由自治」を世界に向けて展開するため、記念事業として「自由へのメッセージ」と題し、アジアを代表する平和的指導者でノーベル平和賞受賞者でもあるダライ・ラマ14世、アウンサンスーチー氏、ジョゼ・ラモス・ホルタ氏の3名にインタビューを実施。その映像と内容を本学ホームページ上で公開し、多くの反響を呼びました。
そのインタビューにおいてダライ・ラマ14世は、人類共通の課題である環境問題への関心を述べ、当時計画されていた環境社会学科への強い期待感を示されました。2000年に本学人文学部に環境社会学科の設立が決定した際、記念行事への参加を依頼したところ快諾いただき、はじめての来学が実現。今回で2度目の来学となります。
3.講演会概要
(1) 本学関係者対象イベント
テーマ :世界を自由にするための方法 〜 学生との対話 〜
講演者 :ダライ・ラマ14世
日時 :2013年11月23日(土・祝)13:30〜15:30
会場 :本学体育館
参加対象者:在学生、在学生保護者、卒業生、教職員
定員 :1,600名
入場料 :無料
司会進行 :レベッカ・ジェニスン(本学人文学部教員)
形式 :単独講演後、本学学生と対話
概要 :
ダライ・ラマ14世と「表現」を学ぶ学生との対話を通して、芸術や文化が、自分や他者を取り巻く「世界」を自由にするためにどのような可能性を持つのかを探る場とします。
(2) 一般対象イベント
テーマ :世界を自由にするための方法 〜 宗教家と芸術家の視点から 〜
講演者 :ダライ・ラマ14世、よしもとばなな氏
日時 :2013年11月24日(日)13:30〜15:30
会場 :京都国際会館 大会議場
参加対象者:一般・本学関係者
定員 :1,800名
入場料 :無料
司会進行 :レベッカ・ジェニスン(本学人文学部教員)
形式 :よしもとばなな氏、ダライ・ラマ14世が各々講演後、対談
概要 :
本学の教学内容である芸術、文化が人間社会に与える影響や可能性を探る場とします。ゲストとして、世界的にも高く評価されている作家のよしもとばなな氏を迎え、表現者の観点から人間について、生と表現の関係性などについてお話いただきます。
※イベントへの参加は事前申込制となっております。申し込み方法については、9月25日(水)に本学Webサイトにてお知らせいたします。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/
4.ダライ・ラマ14世プロフィール
ダライ・ラマは、チベット仏教の最高指導者。歴代のダライ・ラマは悟りを得ても涅槃に入らず人々を救済するために転生する慈悲の観音菩薩の化身とされています。「ダライ・ラマ」とはモンゴル語の尊称で「智慧の海」を意味します。ダライ・ラマ14世(本名テンジン・ギャツォ)は、1935年チベット北東部アムドに農家の子として生まれ、2歳の時にダライ・ラマ13世の転生者であると認められました。40年に第14世として正式に就任しています。
1959年中国軍の弾圧と、チベット民衆の一斉蜂起により、国外への脱出。インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラにチベット亡命政権を樹立し、現在までの50年間ダラムサラを拠点として活動を続けています。2011年に政治的指導者を引退、現首相にその立場を譲っています。
1989年には、非暴力平和的な手段でチベット問題に取り組んできたことが評価され、ノーベル平和賞を受賞。現在も精力的に世界各国を訪れ、国や宗教、専門領域が異なる人々とも対話を試み、世界平和に向けた問題解決に取り組んでいます。
5.よしもとばなな氏プロフィール
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年小説『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞しています。近著に『どんぐり姉妹』『ジュージュー』『スウィート・ヒアアフター』『人生の旅をゆく2』『さきちゃんたちの夜』。
6.レベッカ・ジェニスンプロフィール
米国コーネル大学大学院東アジア文学研究科修士課程修了。近代・現代文学/芸術をジェンダーの視点から研究継続中。現代アートと「ディアスポラ」、パフォーマンス・アートとフェミニズム理論、現代のビジュアル・カルチャー、文芸表現と安全に暮らせる社会づくりに興味を持っています。日本で活躍している女性アーティストの作品翻訳・紹介を国内外で発表。最近の著作に『Imagination Without Borders:Feminist Artist Tomiyama Taeko and Social Responsibility』(共編)、『Painting Life Back into History - Hung Liu's Hard-Won Feminist Art』(Feminist Studies)などがある。2012年、「Art, Performance and Activism in Contemporary Japan」という国際交流展をロンドンで開催(キングストン大学のフラン・ロイド氏とコー・キュレーター)。1980年4月に京都精華大学短期大学部英語英文科教員として入職、1989年4月より京都精華大学人文学部教員。
7.京都精華大学について
1968年に「自由自治」を教育理念とし、短期大学として開学。1979年に4年制大学として美術学部を開設、2006年には日本で初めてマンガ学部を設立するなど、『表現の大学』として先進的に歩んできました。現在は、ポピュラーカルチャー学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、人文学部の5学部、芸術研究科、デザイン研究科、マンガ研究科、人文学研究科の4研究科のあわせて約4千人の学生が、自由で自然豊かな環境のなか、世界に向けて発信する『表現』を追求しています。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/
8.本講演会の問い合わせ先
京都精華大学 企画室内 45周年記念事業事務局
〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
TEL : 075-702-5201
FAX : 075-702-5391
E-mail: freedom@kyoto-seika.ac.jp
ダライ・ラマ14世は一貫して、世界平和の実現には対話や相互理解に基づく調和が必要であるとの立場を取り続け、その普遍的な言葉は宗教や国籍、専門分野の枠組みを超えて世界中の人々から支持されています。
京都精華大学は「人間尊重」を基盤とし、「自由自治」を建学理念に掲げ「表現」を教育する大学として、ダライ・ラマ14世との「対話」を通じ、自由とは果たして何か、人間にとって自由の持つ意味とは何か、そしてより良い社会に向けて芸術や文化が果たすことができる役割について、今日の世界に向けてメッセージを発信する機会にしたいと考えています。
1.講演会開催の目的について
京都精華大学は1968年に、初代学長の岡本 清一が提示した「人間尊重」を基本とし、「自由自治」の理念に基づく全く新しい大学を目指して開学しました。以来、新しい人類史の展開に対して責任を負い、世界に尽力する人間の育成を行うという使命のもと、教学内容である芸術・文化を通して様々な活動を行ってきました。
中でも、「自由」について世界的な視点で考察する機会を積極的に設けており、これまでも女性活動家プーラン・デヴィ氏、アーティストのオノ・ヨーコ氏、言語学者のノーム・チョムスキー氏など、「自由」を求めて活動する方々を招聘してきました。
本年、京都精華大学はポピュラーカルチャー学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、人文学部の5学部体制となり、45周年という節目の年を迎えました。より良い社会とは、自由とは何か、生きるとは何か。これから先の未来に対しても、人間の根源的な課題について深く問い、その問題解決に対して芸術・文化が果たす意義を世界に投げかける大学であり続けたいと考えています。そこで、本学の理念とも共通する「人間尊重」を活動の根幹とし、非暴力による問題解決に取り組んでこられたダライ・ラマ14世をお迎えし、本学独自の「対話」を通してメッセージを発信します。
2.ダライ・ラマ14世と京都精華大学の関係について
1998年、京都精華大学が創立30周年を迎えた際に、本学の建学の理念「自由自治」を世界に向けて展開するため、記念事業として「自由へのメッセージ」と題し、アジアを代表する平和的指導者でノーベル平和賞受賞者でもあるダライ・ラマ14世、アウンサンスーチー氏、ジョゼ・ラモス・ホルタ氏の3名にインタビューを実施。その映像と内容を本学ホームページ上で公開し、多くの反響を呼びました。
そのインタビューにおいてダライ・ラマ14世は、人類共通の課題である環境問題への関心を述べ、当時計画されていた環境社会学科への強い期待感を示されました。2000年に本学人文学部に環境社会学科の設立が決定した際、記念行事への参加を依頼したところ快諾いただき、はじめての来学が実現。今回で2度目の来学となります。
3.講演会概要
(1) 本学関係者対象イベント
テーマ :世界を自由にするための方法 〜 学生との対話 〜
講演者 :ダライ・ラマ14世
日時 :2013年11月23日(土・祝)13:30〜15:30
会場 :本学体育館
参加対象者:在学生、在学生保護者、卒業生、教職員
定員 :1,600名
入場料 :無料
司会進行 :レベッカ・ジェニスン(本学人文学部教員)
形式 :単独講演後、本学学生と対話
概要 :
ダライ・ラマ14世と「表現」を学ぶ学生との対話を通して、芸術や文化が、自分や他者を取り巻く「世界」を自由にするためにどのような可能性を持つのかを探る場とします。
(2) 一般対象イベント
テーマ :世界を自由にするための方法 〜 宗教家と芸術家の視点から 〜
講演者 :ダライ・ラマ14世、よしもとばなな氏
日時 :2013年11月24日(日)13:30〜15:30
会場 :京都国際会館 大会議場
参加対象者:一般・本学関係者
定員 :1,800名
入場料 :無料
司会進行 :レベッカ・ジェニスン(本学人文学部教員)
形式 :よしもとばなな氏、ダライ・ラマ14世が各々講演後、対談
概要 :
本学の教学内容である芸術、文化が人間社会に与える影響や可能性を探る場とします。ゲストとして、世界的にも高く評価されている作家のよしもとばなな氏を迎え、表現者の観点から人間について、生と表現の関係性などについてお話いただきます。
※イベントへの参加は事前申込制となっております。申し込み方法については、9月25日(水)に本学Webサイトにてお知らせいたします。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/
4.ダライ・ラマ14世プロフィール
ダライ・ラマは、チベット仏教の最高指導者。歴代のダライ・ラマは悟りを得ても涅槃に入らず人々を救済するために転生する慈悲の観音菩薩の化身とされています。「ダライ・ラマ」とはモンゴル語の尊称で「智慧の海」を意味します。ダライ・ラマ14世(本名テンジン・ギャツォ)は、1935年チベット北東部アムドに農家の子として生まれ、2歳の時にダライ・ラマ13世の転生者であると認められました。40年に第14世として正式に就任しています。
1959年中国軍の弾圧と、チベット民衆の一斉蜂起により、国外への脱出。インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラにチベット亡命政権を樹立し、現在までの50年間ダラムサラを拠点として活動を続けています。2011年に政治的指導者を引退、現首相にその立場を譲っています。
1989年には、非暴力平和的な手段でチベット問題に取り組んできたことが評価され、ノーベル平和賞を受賞。現在も精力的に世界各国を訪れ、国や宗教、専門領域が異なる人々とも対話を試み、世界平和に向けた問題解決に取り組んでいます。
5.よしもとばなな氏プロフィール
1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年小説『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞しています。近著に『どんぐり姉妹』『ジュージュー』『スウィート・ヒアアフター』『人生の旅をゆく2』『さきちゃんたちの夜』。
6.レベッカ・ジェニスンプロフィール
米国コーネル大学大学院東アジア文学研究科修士課程修了。近代・現代文学/芸術をジェンダーの視点から研究継続中。現代アートと「ディアスポラ」、パフォーマンス・アートとフェミニズム理論、現代のビジュアル・カルチャー、文芸表現と安全に暮らせる社会づくりに興味を持っています。日本で活躍している女性アーティストの作品翻訳・紹介を国内外で発表。最近の著作に『Imagination Without Borders:Feminist Artist Tomiyama Taeko and Social Responsibility』(共編)、『Painting Life Back into History - Hung Liu's Hard-Won Feminist Art』(Feminist Studies)などがある。2012年、「Art, Performance and Activism in Contemporary Japan」という国際交流展をロンドンで開催(キングストン大学のフラン・ロイド氏とコー・キュレーター)。1980年4月に京都精華大学短期大学部英語英文科教員として入職、1989年4月より京都精華大学人文学部教員。
7.京都精華大学について
1968年に「自由自治」を教育理念とし、短期大学として開学。1979年に4年制大学として美術学部を開設、2006年には日本で初めてマンガ学部を設立するなど、『表現の大学』として先進的に歩んできました。現在は、ポピュラーカルチャー学部、芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、人文学部の5学部、芸術研究科、デザイン研究科、マンガ研究科、人文学研究科の4研究科のあわせて約4千人の学生が、自由で自然豊かな環境のなか、世界に向けて発信する『表現』を追求しています。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/
8.本講演会の問い合わせ先
京都精華大学 企画室内 45周年記念事業事務局
〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
TEL : 075-702-5201
FAX : 075-702-5391
E-mail: freedom@kyoto-seika.ac.jp