2013年版 「敬老の日」にあわせた65歳以上の意識調査
[13/09/13]
提供元:@Press
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シニアマーケットの専門機関である株式会社シニアコムは、2013年9月に65歳以上の男女に対して、「年齢に関するアンケート」と題した調査を実施しました。
・調査手法 :WEBアンケート調査
・対象者 :65歳以上の男女個人(シニアコムMASTER会員)
・有効回答数:528人(男性409人 / 女性119人)
この調査は2011年にも実施したもので、「敬老の日」を向かえるタイミングに、年齢に対する意識やシニア / シルバー向けのサービス・割引の利用状況などを聴取しました。
このリリースではいくつかの項目を抜粋し、一部項目では2011年調査との時系列でご紹介します。
《調査結果サマリー》
●世間一般に高齢者とされる65歳以上の方の認知年齢(気持ちの上で自身が認識する年齢)は、実年齢よりも「1〜5歳 / 6〜10歳」若く、自らが高齢者だと意識していない。
●また自らの認知年齢と周りから見られる年齢は、後期高齢者となる75歳から傾向が分かれ、電車やバスで年配者だと思われて席を譲られたケースを挙げると、
・「65-74歳」ではまだ自身が若い意識から、座席を譲られることにショックを受ける
・「75歳以上」では自身が年配者だと受け入れ、座席を譲られる行為に感謝して座る
特徴が見られた。
●加えて、年齢に関するものとして「シニア / シルバー向けの割引」(65歳以上向けの割引など)にフォーカスすると、全体の7割以上が能動的に利用する結果となることから、状況によっては実年齢を受け入れて、メリットのある割引を選ぶ“ちゃっかりした生活者”と言えます。
■「敬老の日」が自分達向けだと思う65歳以上は僅か1割程度
まず65歳以上のシニアに「敬老の日が自分達向けの日だと思うか」と聴取したところ、「そう思う / ややそう思う」と答えた割合は全体の12%に留まる結果となりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/1_1.png
・年代に比例して「そう思う / ややそう思う」割合は高まりますが、65-74歳で1割となり、75歳以上でようやく2割を超える水準になります。
・同じ項目を聴取した2011年調査でも、同じような傾向が見られます。
■その要因の1つは「認知年齢」の若さ
シニアが自分達のことを高齢者(老人)だと意識しないことの1つの背景要因として、「実年齢」と「認知年齢=気持ちの上で自身が認識している年齢」のギャップが挙げられます。
アンケートで自身の「認知年齢」を聴取すると、大半が実年齢より「1〜5歳 / 6〜10歳若い」という回答を占める結果となりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/2_2.png
・いずれの年齢層でも「1〜5歳 / 6〜10歳若い」がボリュームゾーンとなり、6割を超える割合を占めます。
・同じ項目を聴取した2011年調査でも、同様の結果がうかがえます。
■若いと認識している一方、「シニア / シルバー向けの割引サービス」は利用する
65歳以上向けの割引など「シニア / シルバー向けの割引」を能動的に利用する頻度を聴取したところ、全体の7割以上が利用する結果となりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/3_3.png (上図)
さらにこの割引を利用する方に「シニア / シルバー向けの割引」を利用する商材やサービスを聴取すると、「コンサート・映画・演劇鑑賞 / 博物館・美術館 / 交通機関」が上位に挙がりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/3_3.png (下図)
・75歳以上では、「博物館・美術館/交通機関」で割引を利用する割合が高く表れています。
■75歳から「シルバーシート」の利用機会と座席を譲られる経験が増え、相対的に年齢の若い65-74歳では席を譲られることに戸惑いが見られる
また年齢に関するものとして、バスや電車のシルバーシートのように「シルバー向けの座席」を能動的に利用する頻度と、自身が年配者と捉えられて席を譲られた経験を聴取したところ、75歳以上になると利用頻度と経験率が高まる傾向が見られました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/4_4.png
さらに座席を譲られた経験がある方にその時の印象・感想を自由回答にて聴取すると、65-74歳と75歳以上で大きく傾向が分かれ、
・65-74歳ではまだ自身が若い意識から、座席を譲られることにショックを受ける
・75歳以上では自身が年配者だと受け入れ、座席を譲られる行為に感謝して座る
といったコメントが挙げられました。
Q.年配者と捉えられて、席を譲られた際に、どのような印象・感想を持ちましたか
《65-74歳のコメント抜粋》
・「え〜、俺ってそんなに年寄りに見られているのか?」(男性65歳)
・「自分では若いと思っていたが、私もこんな年寄りに見られるようになったのか。」(男性67歳)
・「エッ私のこと? と、思わず言ってしまい、いや結構ですと、その場から移動しました。」(女性67歳)
・「初めての経験のため、一瞬戸惑い、そして、老年と見られたことで少しショックでした。」(男性68歳)
・「外見上、年寄りに見られることにショック。しかしそのような気持ちを持っている若者がいることに日本の将来に明るい日差しが見えた。」(男性68歳)
・「荷物を持っていた時で疲れていた時だったので、嬉しかったのですが、反面やはり年齢にみえるのかな、とも思いちょっと複雑な気持ちでした。」(女性68歳)
・「そのように見られてしまったか。」(男性69歳)
・「大ショック。家に帰ってから鏡とにらめっこした。家族にも聞いた。そう見えるかと。どうしたら若くなれるか真剣に考え始めた。アンチエイジングという言葉の響きがその日から他人事ではないと感じるようになった。早速ビタミンEのサプリメントを買いに行った。」(男性69歳)
・「戸惑いながらも嬉しく、反面そんな年に見られているのかなと複雑な気持ちになりました。」(女性71歳)
・「一応は辞退するが、立っていることに抵抗はないので、苦笑いの心境であった。」(男性72歳)
《75歳以上のコメント抜粋》
・「自分も年寄りに見られるようになったんだなあとやや寂しい感じがする。しかし席を譲る気持ちに優しさを感ずる。」(男性75歳)
・「バスに乗った時、出口近くに座っていた若い女性から近くに来るよう目配せを受け、近くに行ったら座席を譲ってくれた。そんな年齢・姿恰好に見えたか、と思ったが「ありがとう」とお礼を言って気持ちよく座り目的地まで行った。」(男性75歳)
・「感謝して相手にお礼の気持ちを伝えます。しかし、譲ってくれた方がなんとなく照れくさい気持ちを持つようです。」(男性76歳)
・「やはり、年に見えるのか?と、いうちょっと寂しい気持ちと、感じの良い若い男性だったので、少し嬉しいような複雑な気持ちでした。」(女性76歳)
・「いかにも老人であると思われたのでしょうか。疲れた様子だったのでしょうか、素直に着席しました。お礼を言って。」(男性77歳)
・「席を譲られるような年齢になったかと思った。席を譲ってくれた若い女性に感謝の念が湧いて、素直に感謝の言葉が出た自分の心の動きに納得した。」(男性81歳)
・「ありがたく素直に感謝を述べて座ります。」(男性82歳)
・「有難うとお礼を言って座る。本当は、通常は健康維持のため立っていたいので、なるべく譲ってくれそうもない人の前に立つが、譲られた場合いはその人の気持ちに応えて座ることにしている」(男性84歳)
今回の調査では「敬老の日」を向かえる時期ということで、年齢に対する意識やシニア / シルバー向けサービスの利用状況を聴取しました。
その結果から、シニアは実年齢よりも認知年齢が若いというギャップを持ち、
・認知年齢が若いので、自身が老人扱いされることに抵抗を感じる
・75歳以上になって周りから年配者として扱われることを受け入れる
・状況によっては能動的に実年齢を受け入れて、メリットのある割引などを利用する
生活者と言えます。
シニアコムではシニアマーケットに特化したマーケティング機関として、今後もこのような意識や行動に関する調査を実施し、その裏側にある要因を探ることを予定しています。
・調査手法 :WEBアンケート調査
・対象者 :65歳以上の男女個人(シニアコムMASTER会員)
・有効回答数:528人(男性409人 / 女性119人)
この調査は2011年にも実施したもので、「敬老の日」を向かえるタイミングに、年齢に対する意識やシニア / シルバー向けのサービス・割引の利用状況などを聴取しました。
このリリースではいくつかの項目を抜粋し、一部項目では2011年調査との時系列でご紹介します。
《調査結果サマリー》
●世間一般に高齢者とされる65歳以上の方の認知年齢(気持ちの上で自身が認識する年齢)は、実年齢よりも「1〜5歳 / 6〜10歳」若く、自らが高齢者だと意識していない。
●また自らの認知年齢と周りから見られる年齢は、後期高齢者となる75歳から傾向が分かれ、電車やバスで年配者だと思われて席を譲られたケースを挙げると、
・「65-74歳」ではまだ自身が若い意識から、座席を譲られることにショックを受ける
・「75歳以上」では自身が年配者だと受け入れ、座席を譲られる行為に感謝して座る
特徴が見られた。
●加えて、年齢に関するものとして「シニア / シルバー向けの割引」(65歳以上向けの割引など)にフォーカスすると、全体の7割以上が能動的に利用する結果となることから、状況によっては実年齢を受け入れて、メリットのある割引を選ぶ“ちゃっかりした生活者”と言えます。
■「敬老の日」が自分達向けだと思う65歳以上は僅か1割程度
まず65歳以上のシニアに「敬老の日が自分達向けの日だと思うか」と聴取したところ、「そう思う / ややそう思う」と答えた割合は全体の12%に留まる結果となりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/1_1.png
・年代に比例して「そう思う / ややそう思う」割合は高まりますが、65-74歳で1割となり、75歳以上でようやく2割を超える水準になります。
・同じ項目を聴取した2011年調査でも、同じような傾向が見られます。
■その要因の1つは「認知年齢」の若さ
シニアが自分達のことを高齢者(老人)だと意識しないことの1つの背景要因として、「実年齢」と「認知年齢=気持ちの上で自身が認識している年齢」のギャップが挙げられます。
アンケートで自身の「認知年齢」を聴取すると、大半が実年齢より「1〜5歳 / 6〜10歳若い」という回答を占める結果となりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/2_2.png
・いずれの年齢層でも「1〜5歳 / 6〜10歳若い」がボリュームゾーンとなり、6割を超える割合を占めます。
・同じ項目を聴取した2011年調査でも、同様の結果がうかがえます。
■若いと認識している一方、「シニア / シルバー向けの割引サービス」は利用する
65歳以上向けの割引など「シニア / シルバー向けの割引」を能動的に利用する頻度を聴取したところ、全体の7割以上が利用する結果となりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/3_3.png (上図)
さらにこの割引を利用する方に「シニア / シルバー向けの割引」を利用する商材やサービスを聴取すると、「コンサート・映画・演劇鑑賞 / 博物館・美術館 / 交通機関」が上位に挙がりました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/3_3.png (下図)
・75歳以上では、「博物館・美術館/交通機関」で割引を利用する割合が高く表れています。
■75歳から「シルバーシート」の利用機会と座席を譲られる経験が増え、相対的に年齢の若い65-74歳では席を譲られることに戸惑いが見られる
また年齢に関するものとして、バスや電車のシルバーシートのように「シルバー向けの座席」を能動的に利用する頻度と、自身が年配者と捉えられて席を譲られた経験を聴取したところ、75歳以上になると利用頻度と経験率が高まる傾向が見られました。
グラフ: http://www.atpress.ne.jp/releases/38754/4_4.png
さらに座席を譲られた経験がある方にその時の印象・感想を自由回答にて聴取すると、65-74歳と75歳以上で大きく傾向が分かれ、
・65-74歳ではまだ自身が若い意識から、座席を譲られることにショックを受ける
・75歳以上では自身が年配者だと受け入れ、座席を譲られる行為に感謝して座る
といったコメントが挙げられました。
Q.年配者と捉えられて、席を譲られた際に、どのような印象・感想を持ちましたか
《65-74歳のコメント抜粋》
・「え〜、俺ってそんなに年寄りに見られているのか?」(男性65歳)
・「自分では若いと思っていたが、私もこんな年寄りに見られるようになったのか。」(男性67歳)
・「エッ私のこと? と、思わず言ってしまい、いや結構ですと、その場から移動しました。」(女性67歳)
・「初めての経験のため、一瞬戸惑い、そして、老年と見られたことで少しショックでした。」(男性68歳)
・「外見上、年寄りに見られることにショック。しかしそのような気持ちを持っている若者がいることに日本の将来に明るい日差しが見えた。」(男性68歳)
・「荷物を持っていた時で疲れていた時だったので、嬉しかったのですが、反面やはり年齢にみえるのかな、とも思いちょっと複雑な気持ちでした。」(女性68歳)
・「そのように見られてしまったか。」(男性69歳)
・「大ショック。家に帰ってから鏡とにらめっこした。家族にも聞いた。そう見えるかと。どうしたら若くなれるか真剣に考え始めた。アンチエイジングという言葉の響きがその日から他人事ではないと感じるようになった。早速ビタミンEのサプリメントを買いに行った。」(男性69歳)
・「戸惑いながらも嬉しく、反面そんな年に見られているのかなと複雑な気持ちになりました。」(女性71歳)
・「一応は辞退するが、立っていることに抵抗はないので、苦笑いの心境であった。」(男性72歳)
《75歳以上のコメント抜粋》
・「自分も年寄りに見られるようになったんだなあとやや寂しい感じがする。しかし席を譲る気持ちに優しさを感ずる。」(男性75歳)
・「バスに乗った時、出口近くに座っていた若い女性から近くに来るよう目配せを受け、近くに行ったら座席を譲ってくれた。そんな年齢・姿恰好に見えたか、と思ったが「ありがとう」とお礼を言って気持ちよく座り目的地まで行った。」(男性75歳)
・「感謝して相手にお礼の気持ちを伝えます。しかし、譲ってくれた方がなんとなく照れくさい気持ちを持つようです。」(男性76歳)
・「やはり、年に見えるのか?と、いうちょっと寂しい気持ちと、感じの良い若い男性だったので、少し嬉しいような複雑な気持ちでした。」(女性76歳)
・「いかにも老人であると思われたのでしょうか。疲れた様子だったのでしょうか、素直に着席しました。お礼を言って。」(男性77歳)
・「席を譲られるような年齢になったかと思った。席を譲ってくれた若い女性に感謝の念が湧いて、素直に感謝の言葉が出た自分の心の動きに納得した。」(男性81歳)
・「ありがたく素直に感謝を述べて座ります。」(男性82歳)
・「有難うとお礼を言って座る。本当は、通常は健康維持のため立っていたいので、なるべく譲ってくれそうもない人の前に立つが、譲られた場合いはその人の気持ちに応えて座ることにしている」(男性84歳)
今回の調査では「敬老の日」を向かえる時期ということで、年齢に対する意識やシニア / シルバー向けサービスの利用状況を聴取しました。
その結果から、シニアは実年齢よりも認知年齢が若いというギャップを持ち、
・認知年齢が若いので、自身が老人扱いされることに抵抗を感じる
・75歳以上になって周りから年配者として扱われることを受け入れる
・状況によっては能動的に実年齢を受け入れて、メリットのある割引などを利用する
生活者と言えます。
シニアコムではシニアマーケットに特化したマーケティング機関として、今後もこのような意識や行動に関する調査を実施し、その裏側にある要因を探ることを予定しています。