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“最も魅力的な市区町村”に、京都市が初の1位 昨年1位の札幌市は3位に 北海道は都道府県としては5年連続1位 第8回「地域ブランド調査2013」調査結果

株式会社ブランド総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役:田中 章雄)は国内1,000の市区町村及び47都道府県を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全72項目からなる調査「地域ブランド調査2013」を実施しました。今年で8回目の実施(年1回実施)となる今回調査では、全国の消費者2万9651人から有効回答を得ました。


<調査結果サマリー>
全国で最も魅力的な市区町村は京都市となりました。今回の調査では、前回調査で上位となった都市の多くが魅力度を下げる中、京都市が健闘。71.4%が京都市を「魅力的」だと回答しています。同市は東日本居住者からの観光意欲度が上昇しています。前年まで3年連続1位だった札幌市は今回3位になり、2位は前年3位の函館市になりました。函館市は食品購入意欲度で1位になるなどしています。また、47都道府県の1位は北海道で5年連続1位となりました(都道府県の設問は2009年より実施)。今年6月に世界文化遺産に登録された富士山の周辺地域は、富士吉田市や富士市などの観光意欲度が高まり、今年遷宮を迎えた伊勢神宮と出雲大社のお膝元である伊勢市と出雲市では、観光意欲度やまちのイメージが高まる結果となりました。


■市区町村の魅力度ランキング

順位 市区町村名 魅力度
1(2) 京都市   53.8(55.6)
2(3) 函館市   53.4(52.8)
3(1) 札幌市   52.1(60.0)
4(4) 横浜市   48.0(49.7)
5(6) 富良野市 46.8(44.9)
6(6) 小樽市   45.4(44.9)
7(6) 鎌倉市   42.8(44.9)
8(5) 神戸市   42.4(47.0)
9(9) 金沢市   41.5(42.5)
10(10) 石垣市   38.7(41.0)


■都道府県の魅力度ランキング

順位 都道府県名 魅力度
1(1) 北海道  65.3(63.9)
2(2) 京都府   49.1(54.6)
3(3) 沖縄県   44.3(48.4)
4(4) 東京都   40.6(41.1)
5(6) 神奈川県 29.1(34.2)
6(5) 奈良県   27.3(35.9)
7(10) 福岡県   27.1(26.4)
8(8) 大阪府   26.2(27.5)
9(7) 長野県   23.9(27.8)
10(11) 兵庫県   22.6(22.1)

※( )内は2012年調査の順位および点数


≪その他の調査結果については
http://tiiki.jp/news/05_research/survey2013 をご参照ください≫


■産品購入意欲が低下し続けている札幌市
2010年から連続で魅力度1位だった札幌市が今年は3位に順位を下げた。他項目の結果を見ても、前年と比較して総じて点数が低下しているが、中でも情報接触度と食品購入意欲度の結果に注目した。情報接触度は過去4年の結果を見ると、魅力度の結果推移が類似しており、札幌市のことを知っている、情報に触れた人の減少が魅力的かどうかを評価する人の減少に繋がっているものと思われる。一方、札幌市の食品購入意欲度がこの2010年から連続して20点近く低下、2008年から5年連続1位だったが、今年2位となっている。同市の魅力の源泉である「食」への消費者評価の低下が大きな課題の一つといえるだろう。

【札幌市の各指標推移(過去4年の項目最高点と2013年結果の比較)】
魅力度      60.0点(2012年)→52.1点(2013年)
情報接触度   67.9点(2012年)→54.4点(2013年)
食品購入意欲度 75.5点(2010年)→58.3点(2013年)


■富士山と遷宮で観光意欲が上昇〜県より市で大きな上昇〜
今年は富士山が「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産登録に決定したことに伴い、富士吉田市や富士市などは情報接触度と共に魅力度、観光意欲度も大幅に上昇した。一方、山梨県は魅力度や観光意欲度が上昇したが、静岡県はいずれも低下し明暗を分けた。また、今年は出雲大社と伊勢神宮の式年遷宮に当たる年でもあった。島根県および出雲市は共に各項目の点数が大きく上がっている一方で、伊勢市は情報接触度やイメージ項目「歴史・文化のまち」、観光意欲度が上がっているものの、三重県は各項目の結果が上がっていない。この結果から、県という大きな単位の地域よりも、より細かな基礎自治体単位でイメージや行動意向の影響が大きく出る傾向が今回の結果からうかがえる。情報接触度の高まりを契機に、いかにして地域の魅力につなげていくかが今後の課題といえる。

【富士山周辺の自治体の結果】
      情報接触度(点)  魅力度(点)   観光意欲度(点)
山梨県   38.6( 6.1)    15.0( 0.6)  35.1( 2.1)
静岡県   46.7( 6.1)    21.3(▲0.6)  39.0(▲0.3)
富士吉田市 32.9(12.5)    17.8( 3.3)  30.7( 5.5)
富士市   33.8(13.5)    18.5( 4.9)  28.7( 4.9)
※ カッコは前年の点数との比較。▲はマイナス。

【遷宮関連地域の結果】
      情報接触度(点) 歴史・文化の県・市(%) 観光意欲度(点)
三重県   32.4 (▲0.7)  13.5(▲0.8)       33.1(▲3.5)
伊勢市   41.0 ( 10.8)  44.6( 10.7)       43.9( 4.0)
島根県   29.0 ( 3.2)  23.7( 9.3)       35.1( 2.8)
出雲市   41.5 ( 11.1)  50.7( 12.0)       44.6( 3.8)
※ カッコは前年の点数との比較。▲はマイナス。


■観光意欲度が震災前の水準に戻りつつある三陸三県
東日本大震災に被災した岩手県・宮城県・福島県の三陸三県は、情報接触度は依然高い水準にあるものの、徐々に点数が低下しつつある。福島県は2011年から3年連続で47都道府県中2位だが、点数は2011年と2013年の結果を比較すると11.4点下がっている。同様に宮城県は12.9点、岩手県は18.2点低下している。一方で観光意欲度は今年、震災前の点数に戻りつつあるという結果となった。2011年の結果と比較すると、同項目に影響が少なかった岩手県は0.6点のマイナスとほぼ横ばいだが、宮城県は3.4点の上昇で2011年の29位から19位に、福島県も5.8点上昇で2011年の44位から41位に順位を上げている。なお、魅力度は前年と比較すると観光意欲度同様、岩手県は横ばい、宮城県・福島県は点数・順位共に上げている。なお、大河ドラマなどドラマ放映により、岩手・福島両県の市で情報接触、観光意欲の上昇がみられた。

【三陸三県の結果推移】
      情報接触度(点) 観光意欲度(点)
岩手県   47.9(▲18.2)  34.7(▲0.6)
宮城県   58.7(▲12.9)  37.6( 3.4)
福島県   63.3(▲11.4)  29.7( 5.8)
※ カッコは2011年の点数との比較。▲はマイナス。


≪その他の調査結果については
http://tiiki.jp/news/05_research/survey2013 をご参照ください≫


<調査内容>
「地域ブランド調査2013」は、ブランド総合研究所が年1回実施している調査で、2006年にスタートし、今回が第8回目。調査対象は全789市(2013年4月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な188の町村を加えた計1,000の市区町村、そして47都道府県が調査対象です。各地域に対して魅力度など全72項目の設問を設け、地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」を数値化しました。

・調査方法:
インターネット調査

・回答者:
20代〜60代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した。

有効回収数:
29,651人(1人の回答者は20の地域について回答。したがって、地域ごとの回答者数は平均で559人)

・調査対象:
全国1,000の市区町村(全789市+東京23区+188町村)と47都道府県

・調査時期:
2013年7月1日〜7月29日

・調査項目:
認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、情報接触経路(「旅やグルメに関する番組」など16項目)、訪問経験(「行楽・観光のため」など16項目および訪問率)、地域資源評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など16項目)、まちのイメージ(「歴史・文化のまち」など16項目およびイメージ想起率)、産品購入意欲(食品、非食品をそれぞれ自由記述) 計72項目


<ブランド総合研究所の会社概要>
ブランド総合研究所は、地域ブランドに関する調査とコンサルティングを行う専門企業です。代表取締役の田中 章雄は地域ブランドの提唱者として全国各地で地域ブランドに関する講演を行っているほか、地域ブランドアドバイザーとして弊社コンサルタントスタッフと総力をあげて、全国各地の地域の活性化に取り組んでいます。

株式会社ブランド総合研究所
本社 : 東京都港区虎ノ門1-8-5
代表 : 代表取締役 田中 章雄
資本金: 2,500万円
設立 : 2005年11月
URL  : http://tiiki.jp/
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