成安造形大学【キャンパスが美術館】秋の芸術月間 開催のお知らせ
[13/09/30]
提供元:@Press
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成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市、学長:牛尾郁夫)では、秋の芸術月間を10月26日(土)より開催いたします。
<開催概要>
SEIAN ARTS ATTENTION VOL.5 2013秋の芸術月間
「SITES ふうこうのありか」
会期 :2013年10月26日(土)〜12月1日(日)
開館時間:12:00〜18:00 入場無料
休館 :11月11日(月)〜15日(金)
参加作家:イシヤマアズサ+てらいまき+松本結樹、
仰木ふるさとカルタ制作プロジェクト、大田高充、国谷隆志、
梢夏子、小柳裕、つぶ、フェルニッチ、山内庸資、
吉田周平+つぶ ほか
会場 :成安造形大学【キャンパスが美術館】
滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
077-574-2111(代表) http://www.seian.ac.jp/gallery/
主催 :成安造形大学
後援 :滋賀県、滋賀県教育委員会、大津市、大津市教育委員会、
文化・経済フォーラム滋賀
比叡山を背景に、琵琶湖を臨めるキャンパスそのものを回遊式の「美術館」に見立てた成安造形大学【キャンパスが美術館】。セイアンアーツアテンション(※)は、そのメイン企画として年2回行われる総合芸術祭です。VOL.5となる今回は、私たちがあらゆる状況の中で、常に関わっている場所を多義的に解釈しながら、場所の持つ情報を独自のアプローチで汲み取って制作している作家や、場所が持つ特有の状況そのものを取り込んで作品化する作家など、場所性(地域、風土、住処、身体など)を要素に含めながら、それらとの関係を構築して創作活動を展開する作家やグループを取り上げます。
※Attention=注意、注目する
成安造形大学【キャンパスが美術館】とは
その名称の通り、「大学のキャンパス=美術館」と見立てた回遊式の「美術館」、学校法人京都成安学園の創立90周年を記念して2010年10月にオープン。キャンパス内に点在する12のギャラリースペースで、年間を通じて展覧会をご覧いただけます。
[12のギャラリー]
01 バスストップギャラリー / 02 スパイラルギャラリー / 03 ギャラリー聚英 / 04 学園歴史資料室 / 05 クロッシングギャラリー / 06 ギャラリーフォレスト / 07 ライトギャラリー / 08 ギャラリーウインドウ / 09 ギャラリーアートサイト / 10 ギャラリーキューブ / 11 ガーデンギャラリー / 12 カフェテリア「結」&ミュージアムショップ / ★ G棟103(今回のみ特別に展覧会会場として使用)
◆EXHIBITIONS◆
■小柳裕≪Sphere -まなざしの領分-≫
会場:ギャラリーアートサイト
写真と見紛うほど精緻に描かれた住宅地の夜景。夜景の中の光 ― 街灯や窓の灯りの白い部分は、実はキャンバスの地の色のまま。2003年頃から続くこの代表的なシリーズを制作するきっかけは、本学在学中、通学の帰り道に見るさみしい夕方の風景だったそうです。形のない「光」に独自の方法で形をもたらす小柳の試みは、同じく形のない「時間」を描き留めようとするかのような、花の発芽から枯れるまでを追った連作や、使われて変化していく日用品を描いた作品にも共通しています。本展では、これらのシリーズを展示し、私たちの知覚そのものを見つめる作家のまなざしを紹介します。
小柳裕 こやなぎ・ゆたか:1977年和歌山県生まれ。2000年本学洋画クラス卒業。2002年京都市立芸術大学大学院絵画専攻修了。現在、京都市を拠点に、国内各地で発表活動を行っている。
・関連企画:ギャラリートーク(国谷隆志×小柳裕×大田高充) 10月26日(土)
■国谷隆志≪35°6’29.15”N 135°54’9.63”E≫
会場:ライトギャラリー
タイトルは、展覧会会場であるライトギャラリーの中心を示す座標です。展覧会場で起こる「状況や状態」 ― 作品、鑑賞者、それらをとりまく状況―を批評的に経験する場にしたいという作家の思いが込められています。本展は、国谷のトレードマークともいえるネオン管に、自らの呼吸のかたちを彫刻したシリーズ≪Spaceless Spaces≫をはじめとした3つのシリーズを、ライトギャラリーの空間に合わせて構成します。同時開催となるGallery PARC(京都)での個展と連動した作品も展示いたします。
国谷隆志 くにたに・たかし:1974年京都生まれ。1997年本学立体造形クラス卒業。近年の展覧会に2013年「Pavilion 0」(Signum Foundation Palazzo Dona、ヴェネツィア)、2012年「Nuit Blanche Kyoto 2012, two passages」(京都芸術センター、京都)など。
・関連企画:ギャラリートーク(国谷隆志×小柳裕×大田高充) 10月26日(土)
・同時開催:国谷隆志「35°0’31.7”N 135°45’58.74”E」11月15日(金)〜12月1日(日) 会場:Gallery PARC(京都)
■山内庸資≪Nowhere City≫
会場:バスストップギャラリー
「どこでもない、でもどこかにあるかもしれない」場所を、大阪BARJAZZで発表した「NEWOLD HOUSE」を使ってギャラリーに展開いたします。ステレオタイプの建物を近江の町並みに並べる事で、その場所性のアウトラインを立ち上げます。
※「NEWOLD HOUSE」=見方によって「懐かしく」も「新しく」見えるステレオタイプの木の家型にドローイングを施した作品。
山内庸資 やまうち・ようすけ:1978年生まれ。成安造形短期大学造形芸術科洋画クラス卒業。何気ない日常に違和感が潜む油絵やドローイングを描く。インスタレーションでも展覧会を開くほか、イラストレーターとしても雑誌、広告などで活動中。
・関連企画:ギャラリートーク(ゲスト:dot architects 家成俊勝氏) 11月2日(土) 14:00〜
■大田高充≪坂の上、裏山と水面を望む丘≫
会場:ギャラリーキューブ
近年、展示場所と作家自身の記憶の関係を風や光といった自然現象を取り込みながら、独自の表現を試みる大田高充。
本展では、「かつて通った本学」への道程で眺めた景色と重なる「もうひとつの校舎」との記憶を起点に、インスタレーションを出現させます。
大田高充 おおた・たかみつ:1980年大阪府生まれ。2004年本学デザイン科卒業。主な展覧会に2007年「Ich sehe was, was du nicht siehst」(ドイツ)、2008年個展(PANTALOON、大阪)、2010年「木津川アート」(京都府木津川市)、2012年「土祭」(栃木県益子町)など。
・関連企画:ギャラリートーク(国谷隆志×小柳裕×大田高充) 10月26日(土)
■梢夏子≪静かな影≫
会場:カフェテリア「結」&ミュージアムショップ
水面に映る月のように、布地や空間に落ちる姿形は、静かに空気に揺らめく。型染めやドローイングなどを中心に作品を発表している梢夏子による、テキスタイル作品を中心にした作品を展示します。美しい色彩と造形とともに、カフェテリア店内に吊ることで作用する空間、また作品自体が風や光など時間によって変化する色、かたちもご覧ください。
梢夏子 こずえ・なつこ:1980年大分生まれ。2002年成安造形短期大学美術専攻科日本画クラス卒業。主な展示に2007年「JUNGE KUNST AUS JAPAN」(ロストック、ドイツ)、2009年個展「s/tyle」(iTohen、大阪)など。
・関連企画:ライブイベント(出演:吉田省念×植田良太×鈴木ちひろ ほか) 11月24日(日) 12:00開場
■fernich≪知覚過敏≫
会場:スパイラルギャラリー
空間を勝手に賞味しては悦に入ってる3人組、fernich。今回は、琵琶湖をいつも横目に見ながらぐるりと漫遊、ざわざわとした特異点を見出していこうという試み。撮影した写真とメモを中心に、展示室全体で琵琶湖の空間快楽を解き明かします。
fernich フェルニッチ:空間快楽を掲げて全国の聖地や建てものを探索。メンバーは、空間ジャーナリストの藤田祐一、写真家の西岡潔、編集者の竹内厚。雑誌連載をもとにした著書『空間快楽案内―気持ちのいい聖地 ≪関西編≫』は青幻舎から発売中。
・関連企画:座談会「“聖地”と“グルメ”は別腹ですか!?」 11月10日(日) 14:00〜
■仰木ふるさとカルタ制作プロジェクト
≪仰木ふるさとカルタ原画展 〜在りし日の里山のくらし≫
会場:G103(ライトギャラリー横)
琵琶湖をのぞむ比叡山東麓に位置する大津市仰木は、豊かな里山に囲まれた千年以上の歴史を持つ農村集落です。学生とともに、60〜90歳代の方の思い出の中に息づく生活文化の聞き取り調査を行い制作した「仰木ふるさとカルタ」。本展覧会では、本学の附属研究機関「近江学研究所」による2年間にわたる調査・研究活動の成果をまとめ、カルタ原画とともに展示します。
仰木ふるさとカルタ制作プロジェクト:成安造形大学の附属研究機関「近江学研究所」の研究活動のために結成された研究員と有志の学生12名によるプロジェクトチーム。大津市仰木地区でのフィールドワークと聞き取り調査を通して、地元の方々とともに「仰木ふるさとカルタ」を制作。
■吉田周平+つぶ≪はじめての話≫
会場:ギャラリーウインドウ
特設サイト: http://hajimetenohanashi.blogspot.jp
話したことが無い人と話す。話すほどでも無いと思っていたことについて話す。話してみたかったけど話せなかったことについて話す…。会期中、成安造形大学の学生・スタッフ・展覧会の関係者等を巻き込みながら、様々な「はじめての話」をする場を設け、そこで起こる状況を作品とする。ギャラリーウインドウでも、ある1つの「はじめての話」を鑑賞できます。プロジェクト初回は10月26日のオープニングイベントにて出品作家を相手にお話しします。
吉田周平+つぶ よしだ・しゅうへい+つぶ:2004年本学卒業・現在同大学の事務職員として在職中の吉田周平が、在学生の超私的ユニット「つぶ(総合領域3年 谷川智美・野村彩絵)」に依頼して本展覧会のために期間限定で結成したユニット。
■つぶ≪にぎやかし≫
つぶが勝手に「祝いごと」をつくり、参加した人と「めでたい」という気持ちや、祝いごとの「にぎやかな場」を楽しむイベント・パフォーマンスを成安造形大学各所にておこないます。「何だかわからないけど、めでてえな」という気分になった人びとによって、新しい場が生まれます。やんややんや。
つぶ:自分たちが楽しいと思ったことをあえて人を巻き込んでおこなう「超私的ユニット」。本学学生 総合領域3年生の谷川智美と野村彩絵の2人で活動。2012年結成。
■滋賀・湖西のおいしいイラスト展 vol.2
会場:ギャラリー聚英
昨年大好評を得た「滋賀+湖西のおいしいイラスト展」の第2弾。今回は、近江舞子〜近江塩津。新進イラストレーター3人が、湖西の「おいしい!」を取材、イラストマップ&イラストエッセイに。湖西のおいしいものを紹介します。会期中は、原画の展示のほか、カフェテリア「結」&ミュージアムショップにて、イラストエッセイ・マップ本の販売もいたします。
イシヤマアズサ:2011年本学イラストレーション領域卒業。『みつばの郵便屋さん』、『赤ちゃんのママが本当の気持ちをしゃべったら?』(ともにポプラ社)カバーと挿画担当。イラストを担当した中学生向け道徳の教科書(日本文教出版)が2014年春に出版予定。
てらいまき:2011年本学イラストレーション領域研究生修了。2009年よりPHP誌増刊号『くらしラク〜る♪』(PHP研究所)にて読者ページのイラストカット担当、月刊『Cocohana』(集英社)にて「京都おとめがたり」連載中。現在書き下ろし単行本準備中。
松本結樹 まつもと・ゆき:2012年イラストレーション領域卒業。『Fellows!Q』(エンターブレイン)に読み切りマンガを掲載。『湖猫、波を奔る』(サンライズ出版)カバーと挿絵担当。伏見港公園レンタサイクルにて配布中の「伏見サイクルMAP」イラストデザインなど。
・関連企画:座談会「“聖地”と“グルメ”は別腹ですか!?」 11月10日(日) 14:00〜
■在学生企画公募展
会場:クロッシングギャラリー、ギャラリーフォレスト
会期:第1期=10月26日〜11月10日、第2期=11月16日〜12月1日
本学学生の中から、企画テーマに沿って公募、選抜されたメンバーによる展覧会。クロッシングギャラリーとギャラリーフォレストにて2期ずつ、合計4展覧会を開催します。
・クロッシングギャラリー:
第1期=井上裕加里・花田恵理「sites in society」
第2期=山本友輔「セパ反太郎」
・ギャラリーフォレスト:
第1期=青木優奈・岸仁美・藤岡真子・前田実胡「Shimane〜イズモノクニより〜」
第2期=しなないでアルマジロ「ギガンティックイラストレーション」
■常設展:学園歴史資料室/ガーデンギャラリー
◆EVENTS
■成安造形大学開学20周年記念式典
+「SITES ふうこうのありか」オープニングイベント
10月26日(土) 12:00〜 会場:カフェテリア「結」ほか
詳細は >>> http://www.seian.ac.jp/gallery
本展の初日には、出品作家も多数参加する「SITES」のオープニングパーティ&イベントと、開学20周年を記念して、レセプションバーティを合同で開催します。当日の主なイベントは、本展の出品作家である大田、小柳、国谷、吉田周平+つぶによるトークショー、rimacona(リマコナ)によるライブパフォーマンスなどを行います。参加費無料・受付不要。どなた様でもご参加いただけますので、ぜひお越しください。
■「SITES ふうこうのありか」クロージングイベント
12月1日(日)
本学の学生がプロジェクトベースの授業の中で企画をするイベントです。学生たちが創り上げる最終日の試みをご期待ください。イベントの内容は、11月上旬に「キャンパスが美術館」WEB上にて発表します。
◆その他のイベント
■成安造形大学 附属芸術文化研究所 公開講座
講演会「東日本大震災のリアリティ -陸前高田の風景から」
講師:畠山直哉(写真家)
日時:2013年11月2日(土) 10:40〜12:10
■「アートのちから2013」
講師:小田隆(本学イラストレーション領域特任准教授)
日時:2013年11月9日(土) 13:30〜15:00
■「第3回 ニワトリの頭骨標本を作る」
講師:西澤真樹子氏(なにわホネホネ団)、小田隆(本学イラストレーション領域特任准教授)
日時:2013年11月30日(土) 10:30〜16:00
■成安造形大学 附属近江学研究所 公開講座
連続講座 近江のかたちを明日につなぐ「近江〜屋根のかたち-檜皮葺-」
講師:河村直良氏(株式会社河村社寺工殿社 代表取締役)、小嵜善通(本学教授、本研究所研究員)
日 時:2013年11月30日(土) 10:40〜12:10
申込方法など詳しくはWEBサイトまで
http://www.seian.ac.jp/society/open_lecture/
<開催概要>
SEIAN ARTS ATTENTION VOL.5 2013秋の芸術月間
「SITES ふうこうのありか」
会期 :2013年10月26日(土)〜12月1日(日)
開館時間:12:00〜18:00 入場無料
休館 :11月11日(月)〜15日(金)
参加作家:イシヤマアズサ+てらいまき+松本結樹、
仰木ふるさとカルタ制作プロジェクト、大田高充、国谷隆志、
梢夏子、小柳裕、つぶ、フェルニッチ、山内庸資、
吉田周平+つぶ ほか
会場 :成安造形大学【キャンパスが美術館】
滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
077-574-2111(代表) http://www.seian.ac.jp/gallery/
主催 :成安造形大学
後援 :滋賀県、滋賀県教育委員会、大津市、大津市教育委員会、
文化・経済フォーラム滋賀
比叡山を背景に、琵琶湖を臨めるキャンパスそのものを回遊式の「美術館」に見立てた成安造形大学【キャンパスが美術館】。セイアンアーツアテンション(※)は、そのメイン企画として年2回行われる総合芸術祭です。VOL.5となる今回は、私たちがあらゆる状況の中で、常に関わっている場所を多義的に解釈しながら、場所の持つ情報を独自のアプローチで汲み取って制作している作家や、場所が持つ特有の状況そのものを取り込んで作品化する作家など、場所性(地域、風土、住処、身体など)を要素に含めながら、それらとの関係を構築して創作活動を展開する作家やグループを取り上げます。
※Attention=注意、注目する
成安造形大学【キャンパスが美術館】とは
その名称の通り、「大学のキャンパス=美術館」と見立てた回遊式の「美術館」、学校法人京都成安学園の創立90周年を記念して2010年10月にオープン。キャンパス内に点在する12のギャラリースペースで、年間を通じて展覧会をご覧いただけます。
[12のギャラリー]
01 バスストップギャラリー / 02 スパイラルギャラリー / 03 ギャラリー聚英 / 04 学園歴史資料室 / 05 クロッシングギャラリー / 06 ギャラリーフォレスト / 07 ライトギャラリー / 08 ギャラリーウインドウ / 09 ギャラリーアートサイト / 10 ギャラリーキューブ / 11 ガーデンギャラリー / 12 カフェテリア「結」&ミュージアムショップ / ★ G棟103(今回のみ特別に展覧会会場として使用)
◆EXHIBITIONS◆
■小柳裕≪Sphere -まなざしの領分-≫
会場:ギャラリーアートサイト
写真と見紛うほど精緻に描かれた住宅地の夜景。夜景の中の光 ― 街灯や窓の灯りの白い部分は、実はキャンバスの地の色のまま。2003年頃から続くこの代表的なシリーズを制作するきっかけは、本学在学中、通学の帰り道に見るさみしい夕方の風景だったそうです。形のない「光」に独自の方法で形をもたらす小柳の試みは、同じく形のない「時間」を描き留めようとするかのような、花の発芽から枯れるまでを追った連作や、使われて変化していく日用品を描いた作品にも共通しています。本展では、これらのシリーズを展示し、私たちの知覚そのものを見つめる作家のまなざしを紹介します。
小柳裕 こやなぎ・ゆたか:1977年和歌山県生まれ。2000年本学洋画クラス卒業。2002年京都市立芸術大学大学院絵画専攻修了。現在、京都市を拠点に、国内各地で発表活動を行っている。
・関連企画:ギャラリートーク(国谷隆志×小柳裕×大田高充) 10月26日(土)
■国谷隆志≪35°6’29.15”N 135°54’9.63”E≫
会場:ライトギャラリー
タイトルは、展覧会会場であるライトギャラリーの中心を示す座標です。展覧会場で起こる「状況や状態」 ― 作品、鑑賞者、それらをとりまく状況―を批評的に経験する場にしたいという作家の思いが込められています。本展は、国谷のトレードマークともいえるネオン管に、自らの呼吸のかたちを彫刻したシリーズ≪Spaceless Spaces≫をはじめとした3つのシリーズを、ライトギャラリーの空間に合わせて構成します。同時開催となるGallery PARC(京都)での個展と連動した作品も展示いたします。
国谷隆志 くにたに・たかし:1974年京都生まれ。1997年本学立体造形クラス卒業。近年の展覧会に2013年「Pavilion 0」(Signum Foundation Palazzo Dona、ヴェネツィア)、2012年「Nuit Blanche Kyoto 2012, two passages」(京都芸術センター、京都)など。
・関連企画:ギャラリートーク(国谷隆志×小柳裕×大田高充) 10月26日(土)
・同時開催:国谷隆志「35°0’31.7”N 135°45’58.74”E」11月15日(金)〜12月1日(日) 会場:Gallery PARC(京都)
■山内庸資≪Nowhere City≫
会場:バスストップギャラリー
「どこでもない、でもどこかにあるかもしれない」場所を、大阪BARJAZZで発表した「NEWOLD HOUSE」を使ってギャラリーに展開いたします。ステレオタイプの建物を近江の町並みに並べる事で、その場所性のアウトラインを立ち上げます。
※「NEWOLD HOUSE」=見方によって「懐かしく」も「新しく」見えるステレオタイプの木の家型にドローイングを施した作品。
山内庸資 やまうち・ようすけ:1978年生まれ。成安造形短期大学造形芸術科洋画クラス卒業。何気ない日常に違和感が潜む油絵やドローイングを描く。インスタレーションでも展覧会を開くほか、イラストレーターとしても雑誌、広告などで活動中。
・関連企画:ギャラリートーク(ゲスト:dot architects 家成俊勝氏) 11月2日(土) 14:00〜
■大田高充≪坂の上、裏山と水面を望む丘≫
会場:ギャラリーキューブ
近年、展示場所と作家自身の記憶の関係を風や光といった自然現象を取り込みながら、独自の表現を試みる大田高充。
本展では、「かつて通った本学」への道程で眺めた景色と重なる「もうひとつの校舎」との記憶を起点に、インスタレーションを出現させます。
大田高充 おおた・たかみつ:1980年大阪府生まれ。2004年本学デザイン科卒業。主な展覧会に2007年「Ich sehe was, was du nicht siehst」(ドイツ)、2008年個展(PANTALOON、大阪)、2010年「木津川アート」(京都府木津川市)、2012年「土祭」(栃木県益子町)など。
・関連企画:ギャラリートーク(国谷隆志×小柳裕×大田高充) 10月26日(土)
■梢夏子≪静かな影≫
会場:カフェテリア「結」&ミュージアムショップ
水面に映る月のように、布地や空間に落ちる姿形は、静かに空気に揺らめく。型染めやドローイングなどを中心に作品を発表している梢夏子による、テキスタイル作品を中心にした作品を展示します。美しい色彩と造形とともに、カフェテリア店内に吊ることで作用する空間、また作品自体が風や光など時間によって変化する色、かたちもご覧ください。
梢夏子 こずえ・なつこ:1980年大分生まれ。2002年成安造形短期大学美術専攻科日本画クラス卒業。主な展示に2007年「JUNGE KUNST AUS JAPAN」(ロストック、ドイツ)、2009年個展「s/tyle」(iTohen、大阪)など。
・関連企画:ライブイベント(出演:吉田省念×植田良太×鈴木ちひろ ほか) 11月24日(日) 12:00開場
■fernich≪知覚過敏≫
会場:スパイラルギャラリー
空間を勝手に賞味しては悦に入ってる3人組、fernich。今回は、琵琶湖をいつも横目に見ながらぐるりと漫遊、ざわざわとした特異点を見出していこうという試み。撮影した写真とメモを中心に、展示室全体で琵琶湖の空間快楽を解き明かします。
fernich フェルニッチ:空間快楽を掲げて全国の聖地や建てものを探索。メンバーは、空間ジャーナリストの藤田祐一、写真家の西岡潔、編集者の竹内厚。雑誌連載をもとにした著書『空間快楽案内―気持ちのいい聖地 ≪関西編≫』は青幻舎から発売中。
・関連企画:座談会「“聖地”と“グルメ”は別腹ですか!?」 11月10日(日) 14:00〜
■仰木ふるさとカルタ制作プロジェクト
≪仰木ふるさとカルタ原画展 〜在りし日の里山のくらし≫
会場:G103(ライトギャラリー横)
琵琶湖をのぞむ比叡山東麓に位置する大津市仰木は、豊かな里山に囲まれた千年以上の歴史を持つ農村集落です。学生とともに、60〜90歳代の方の思い出の中に息づく生活文化の聞き取り調査を行い制作した「仰木ふるさとカルタ」。本展覧会では、本学の附属研究機関「近江学研究所」による2年間にわたる調査・研究活動の成果をまとめ、カルタ原画とともに展示します。
仰木ふるさとカルタ制作プロジェクト:成安造形大学の附属研究機関「近江学研究所」の研究活動のために結成された研究員と有志の学生12名によるプロジェクトチーム。大津市仰木地区でのフィールドワークと聞き取り調査を通して、地元の方々とともに「仰木ふるさとカルタ」を制作。
■吉田周平+つぶ≪はじめての話≫
会場:ギャラリーウインドウ
特設サイト: http://hajimetenohanashi.blogspot.jp
話したことが無い人と話す。話すほどでも無いと思っていたことについて話す。話してみたかったけど話せなかったことについて話す…。会期中、成安造形大学の学生・スタッフ・展覧会の関係者等を巻き込みながら、様々な「はじめての話」をする場を設け、そこで起こる状況を作品とする。ギャラリーウインドウでも、ある1つの「はじめての話」を鑑賞できます。プロジェクト初回は10月26日のオープニングイベントにて出品作家を相手にお話しします。
吉田周平+つぶ よしだ・しゅうへい+つぶ:2004年本学卒業・現在同大学の事務職員として在職中の吉田周平が、在学生の超私的ユニット「つぶ(総合領域3年 谷川智美・野村彩絵)」に依頼して本展覧会のために期間限定で結成したユニット。
■つぶ≪にぎやかし≫
つぶが勝手に「祝いごと」をつくり、参加した人と「めでたい」という気持ちや、祝いごとの「にぎやかな場」を楽しむイベント・パフォーマンスを成安造形大学各所にておこないます。「何だかわからないけど、めでてえな」という気分になった人びとによって、新しい場が生まれます。やんややんや。
つぶ:自分たちが楽しいと思ったことをあえて人を巻き込んでおこなう「超私的ユニット」。本学学生 総合領域3年生の谷川智美と野村彩絵の2人で活動。2012年結成。
■滋賀・湖西のおいしいイラスト展 vol.2
会場:ギャラリー聚英
昨年大好評を得た「滋賀+湖西のおいしいイラスト展」の第2弾。今回は、近江舞子〜近江塩津。新進イラストレーター3人が、湖西の「おいしい!」を取材、イラストマップ&イラストエッセイに。湖西のおいしいものを紹介します。会期中は、原画の展示のほか、カフェテリア「結」&ミュージアムショップにて、イラストエッセイ・マップ本の販売もいたします。
イシヤマアズサ:2011年本学イラストレーション領域卒業。『みつばの郵便屋さん』、『赤ちゃんのママが本当の気持ちをしゃべったら?』(ともにポプラ社)カバーと挿画担当。イラストを担当した中学生向け道徳の教科書(日本文教出版)が2014年春に出版予定。
てらいまき:2011年本学イラストレーション領域研究生修了。2009年よりPHP誌増刊号『くらしラク〜る♪』(PHP研究所)にて読者ページのイラストカット担当、月刊『Cocohana』(集英社)にて「京都おとめがたり」連載中。現在書き下ろし単行本準備中。
松本結樹 まつもと・ゆき:2012年イラストレーション領域卒業。『Fellows!Q』(エンターブレイン)に読み切りマンガを掲載。『湖猫、波を奔る』(サンライズ出版)カバーと挿絵担当。伏見港公園レンタサイクルにて配布中の「伏見サイクルMAP」イラストデザインなど。
・関連企画:座談会「“聖地”と“グルメ”は別腹ですか!?」 11月10日(日) 14:00〜
■在学生企画公募展
会場:クロッシングギャラリー、ギャラリーフォレスト
会期:第1期=10月26日〜11月10日、第2期=11月16日〜12月1日
本学学生の中から、企画テーマに沿って公募、選抜されたメンバーによる展覧会。クロッシングギャラリーとギャラリーフォレストにて2期ずつ、合計4展覧会を開催します。
・クロッシングギャラリー:
第1期=井上裕加里・花田恵理「sites in society」
第2期=山本友輔「セパ反太郎」
・ギャラリーフォレスト:
第1期=青木優奈・岸仁美・藤岡真子・前田実胡「Shimane〜イズモノクニより〜」
第2期=しなないでアルマジロ「ギガンティックイラストレーション」
■常設展:学園歴史資料室/ガーデンギャラリー
◆EVENTS
■成安造形大学開学20周年記念式典
+「SITES ふうこうのありか」オープニングイベント
10月26日(土) 12:00〜 会場:カフェテリア「結」ほか
詳細は >>> http://www.seian.ac.jp/gallery
本展の初日には、出品作家も多数参加する「SITES」のオープニングパーティ&イベントと、開学20周年を記念して、レセプションバーティを合同で開催します。当日の主なイベントは、本展の出品作家である大田、小柳、国谷、吉田周平+つぶによるトークショー、rimacona(リマコナ)によるライブパフォーマンスなどを行います。参加費無料・受付不要。どなた様でもご参加いただけますので、ぜひお越しください。
■「SITES ふうこうのありか」クロージングイベント
12月1日(日)
本学の学生がプロジェクトベースの授業の中で企画をするイベントです。学生たちが創り上げる最終日の試みをご期待ください。イベントの内容は、11月上旬に「キャンパスが美術館」WEB上にて発表します。
◆その他のイベント
■成安造形大学 附属芸術文化研究所 公開講座
講演会「東日本大震災のリアリティ -陸前高田の風景から」
講師:畠山直哉(写真家)
日時:2013年11月2日(土) 10:40〜12:10
■「アートのちから2013」
講師:小田隆(本学イラストレーション領域特任准教授)
日時:2013年11月9日(土) 13:30〜15:00
■「第3回 ニワトリの頭骨標本を作る」
講師:西澤真樹子氏(なにわホネホネ団)、小田隆(本学イラストレーション領域特任准教授)
日時:2013年11月30日(土) 10:30〜16:00
■成安造形大学 附属近江学研究所 公開講座
連続講座 近江のかたちを明日につなぐ「近江〜屋根のかたち-檜皮葺-」
講師:河村直良氏(株式会社河村社寺工殿社 代表取締役)、小嵜善通(本学教授、本研究所研究員)
日 時:2013年11月30日(土) 10:40〜12:10
申込方法など詳しくはWEBサイトまで
http://www.seian.ac.jp/society/open_lecture/