Webサイトのブランド力、総合編は「楽天市場」が首位に返り咲き 一般企業サイト編のトップ3は、「マクドナルド公式サイト」「キユーピー 商品サイト」「カゴメ」 日経BPコンサルティング調べ 「Webブランド調査2024-春夏」
[24/06/20]
提供元:@Press
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株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、3万人以上のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2024-春夏」の結果をまとめた。Webサイトのリニューアル効果や製品への関心、企業の好感度への影響等を明らかにするもので、2024年6月20日に調査報告書を発行・発売した。報告書は年に2度発行している(「春夏編」「秋冬編」)。
Webブランド調査2024-春夏 サービス概要はこちら
https://consult.nikkeibp.co.jp/premium/lp/wb/
日経BPコンサルティング ニュースリリースはこちら
https://consult.nikkeibp.co.jp/info/news/2024/0620ss/
【調査結果のポイント】
●総合ランキングTOP3は「楽天市場」「Yahoo! JAPAN」「Google」
●一般企業編(インターネット専業企業を除く)では、「マクドナルド公式サイト」が初の首位を獲得。第2位は「キユーピー 商品サイト」、第3位は「カゴメ」
●企業活動への理解、関心などの意識変化を測る「態度変容:企業活動」TOP3は「ユニ・チャーム」「トヨタ自動車 公式企業サイト」「日立製作所」
■ 総合ランキングTOP3は、「楽天市場」「Yahoo! JAPAN」「Google」
調査対象500サイト中の総合ランキング第1位となったのは、「楽天市場」。第2位は「Yahoo! JAPAN」、第3位は「Google」だった(図表1)。
第1位の「楽天市場」は、Webブランド指数(WBI:Web Brand Index)が前回(2023-秋冬)の107.1ポイントから10.9ポイント増の118.0ポイントとなった。WBIを構成する6つの個別評価指標※1の全てでスコアが上昇した。特に、「態度変容:製品・サービス」のスコアが前回63.7ポイントから15.6ポイント増の79.3ポイントと大きく上昇した。また、「行動喚起」においても、168.1ポイントの極めて高い評価を獲得し、前回に続き全500サイトで1位となった。
キャンペーン利用や会員サイトへのログインから製品・サービスの購入まで、来訪者が行動しやすい導線となっており、利用者の生活に役立つショッピングサイトとして高い支持を得ている。
※1:WBIは、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ」「サイト・ロイヤルティ」「態度変容:製品・サービス」「態度変容:企業活動」「行動喚起」の6つの個別評価指標で構成している。
■ 一般企業サイト編は、「マクドナルド公式サイト」が初の首位を獲得。「キユーピー 商品サイト」「カゴメ」が続く
一般企業サイト(インターネット専業企業サイトを除く)のトップ3は、「マクドナルド公式サイト」「キユーピー 商品サイト」「カゴメ」となった(図表2)。
「マクドナルド公式サイト」は、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ」「態度変容:製品・サービス」「態度変容:企業活動」の4つの指標でスコアが上昇した(図表3)。特に、「態度変容:製品・サービス」が80.7ポイント、「サイト・ユーザビリティ」が79.5ポイントと、それぞれ極めて高い評価を獲得している。関心を持ったコンテンツに関する得票率や自由意見を見ると、新商品やキャンペーンに対する記述が多く見られた。
第2位の「キユーピー 商品サイト」は、WBIを構成する6つの個別指標のうち4つの指標でスコアが前回を上回り、順位を押し上げた(図表4)。中でも、「態度変容:製品・サービス」「サイト・ロイヤルティ」「サイト・ユーザビリティ」の3つの指標が70ポイントを超える高評価を獲得した。企業らしさの伝わるサイトの雰囲気や、レシピ・キャンペーンなどのコンテンツが好評を得ている。
第3位の「カゴメ」は、WBIを構成する6つの個別指標すべてでスコアが上昇した。特に、「サイト・ロイヤルティ」や「態度変容:企業活動」の上昇幅が大きかった。自由意見からは、製品・サービスの情報だけではなく、「食」や「健康」に関わる情報発信にも好意的なコメントが多く見られた。
■ スコア上昇サイトは、「X」「ドクターシーラボ」「楽天市場」がトップ3
前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトのトップ3は「X」「ドクターシーラボ」「楽天市場」となった(図表5)。「X」はWBIが前回から12.2ポイント増の64.1ポイント、「ドクターシーラボ」は11.0ポイント増の47.4ポイントのスコアを獲得した。順位は「X」が前回第172位から第40位、「ドクターシーラボ」は前回第486位から第277位にそれぞれ上昇した。
「X」は、WBIを構成する6つの個別指数全てでスコアが前回を上回った。「サイト・ユーザビリティ」は前回から10.2ポイント増で42.0ポイント。「サイト・ユーザビリティ」を構成する4つの評価項目全てで得票率が上昇した。
「ドクターシーラボ」は、6つの個別指数全ての評価が前回を上回り、WBIを押し上げた。特に、「態度変容:企業活動」のスコアが大幅に上昇し、前回第497位から第112位と大きく順位を上げた。また、「態度変容:製品・サービス」も「態度変容:企業活動」に次いで上昇幅が大きく、前回から9.3ポイント増の52.1ポイントとなった。トップページを前回(2023-秋冬)調査時と比較すると、人気商品がサイト上部のさらに目立つ位置に表示されるなどサイト構成に変化が見られる。加えて、肌の悩みに関するサイト内コンテンツが追加されており、生活者に寄り添う姿勢が高く評価されたといえる。
■ 企業活動への理解、関心などの意識変化を測る「態度変容:企業活動」TOP3は、「ユニ・チャーム」
「トヨタ自動車 公式企業サイト」「日立製作所」
Webブランド調査のノミネートサイトにおいては、サステナビリティなど、企業としてのさまざまな取り組みの発信を強化するサイトが増加傾向にある。本調査で企業活動訴求の評価指標となる「態度変容:企業活動」で高いスコアを獲得したサイトを見ると、トップ3は「ユニ・チャーム」「トヨタ自動車 公式企業サイト」「日立製作所」となった(図表6)。「ユニ・チャーム」は、サステナビリティに関するコンテンツへの関心度が高い。自由意見の結果からは、健康や介護など、生活者の身近な課題に対する企業の取り組みが伝わっていると考えられる。「日立製作所」などでは、経営方針や経営ビジョンの情報発信に対する関心の高さがうかがえる結果となった。
近年の企業サイトにおけるサイトリニューアルの傾向として、トップページからのIR・サステナビリティ・採用など企業情報への導線の明確化と、企業らしさの伝わるストーリーやメッセージ発信の強化を図るサイトが多く見られる。その中で、一般生活者の評価としても、企業のサステナビリティの取り組みや企業理念・パーパスに対して関心度が高まっている状況と考えられる。
企業サイトの情報発信が変わっていく中で、一般生活者のサイトの見方や評価も今後一層、変化していく可能性がある。マーケティングや広報活動におけるサイトの貢献度を本調査で確認し、顧客接点の改善やブランド力の強化に、ぜひお役立ていただきたい。
※ランキング表中のサイト名表記は、トップページのタイトルによるサイトの正式名称。
日経BPコンサルティング:日経BP全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(2002年3月1日設立。資本金9000万円)
■Webブランド調査について
調査目的 : Webサイトのブランド力を測定し、
企業や団体のWebにおけるブランド・コミュニケーション
戦略の成果を定点観測する
調査手法 : インターネット調査
調査対象 : 全国、20歳以上のインターネット・ユーザー
(日経BPコンサルティングの提携調査会社の調査モニター)
有効回答数 : 35,196件
調査対象ブランド: 企業や団体が運営する日本の主要500サイト
調査実施期間 : 2024年4月11日(木)〜2024年4月21日(日)
※半年ごとに年2回実施(春夏:4月、秋冬:10月)
調査企画・実施 : 株式会社日経BPコンサルティング
URL : https://consult.nikkeibp.co.jp/branding/solutions/web-brand/