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<「働く大人力向上委員会」主催 イベント第4弾レポート>年末に向けて忙しくなるこれからの時期、休む力をアップして仕事も効率アップ!!「休む技術 〜3分休みから睡眠まで〜」セミナーを開催

9月17日(火)より発足した働く大人力向上委員会( http://blend.dydo.co.jp/otona/ )は、期間限定でオープン中の「ダイドー働く大人力向上ステーション」(東京都港区虎ノ門2-4-15)にて、働く大人力を高めるためのメソッドを実際に習得・体感できるイベントを行っております。

今回は、その第4弾として、自治医科大学・精神医学教室で講師をつとめる精神科医・医学博士の西多 昌規先生を講師としてお招きし、「働く大人の休む技術 〜3分休みから睡眠まで〜」セミナーを10月11日(金)に実施しました。


■日本人は4割しか有給を消化できていない!?
西多先生はセミナー冒頭で、日本人の過酷な労働環境についてお話しされました。仕事が忙しくて健康診断に行く時間がない、年休を使えずに繰越し、夏休みと合わせてとる人が多い、金曜日の夜に指示を出す上司など、現代人は精神に疲労をきたすことが多くなってきています。土日昼夜関係なく仕事ができるようになり、きちんと“休む”ことができなくなった背景には、インターネットやスマートフォンの普及で便利になったことが関係しているそうです。

西多先生は、国際的にみても日本人が休めていない実態を、有給休暇国際調査(Expedia調べ)をもとに述べられていました。スペインやブラジルなどのラテン系の国は有給日数も多く、また有給消化率も100%に達しているのに対し、日本は有給授与日数も半分以下、さらに有給消化率は38%という結果でした。西多先生によると、日本人が有給を消化できない理由は、「人に迷惑を掛けられないと考える文化」に関係するそうです。



■現代人の仕事中の“休み”とは
続いて、休みの意味やペースについてお話しされました。
以前は人と話す“休みの場”であったカフェや喫茶店などが、スマホやPCの普及のため“仕事の場”に変化しており、仕事がどこでもできるようになってしまっている現実について言及し、現代人にとって人と話す“休みの場”が減っている実態についてお話しされました。
このように、現代人は昔に比べ、人と話す休みが減っている実態に注目し、職場の円滑なコミュニケーションのためにも、人と関わる休みをすすめられました。
また、人と関わる休みのペースについて西多先生は「喫煙者を例にしてみますと、タバコが休みのきっかけになっているのと同様に、コーヒーブレイクを取り入れるなど、仕事中長くても1.5時間くらいごとに小さな休みをとることが仕事の効率をあげることにつながります。」と、休みのペースメーカーをつくり、休むきっかけを見つけて、休みを適度に取り入れることをすすめられました。


■効率的な休みとは!?これであなたも休み上手!
学習効率、作業効率をあげるためには、適度な休憩が必要と言われています。ではどのような休憩の仕方が良いのでしょうか。西多先生がおすすめする休憩は、5分程度散歩する、短時間の仮眠をとるなどです。休み時間は、副交感神経を活性化しリラックスすることが大切で、散歩にはその効果があります。緑の中を歩くとさらにリラックス効果が高まるため、近くに緑がある環境の方には緑の中の散歩をすすめられていました。また短時間の仮眠は作業効率を上げるので、サラリーマンや主婦の方々にも仮眠をすすめているそうです。仮眠をとる際のポイントは、深い睡眠に入らせないことで、(1) 横になって寝ないこと。(2) 寝る直前にカフェインを摂取すること。(3) ノンレム睡眠(浅い睡眠)の1・2の間にとどめ、3・4まで深くならないこと、の3つが挙げられました。

グラフ1: http://www.atpress.ne.jp/releases/39792/x_2.jpg
グラフ2: http://www.atpress.ne.jp/releases/39792/y_3.jpg
※レム睡眠…夢を見る浅い眠り
※ノンレム睡眠…夢を見ない眠り
 グラフ内1・2は浅い睡眠(寝入り)、3・4は深い睡眠


セミナー終了後の質疑応答では、参加者の方々から多くの質問が挙がり、参加者の方々の休みに関する関心の高さが伺えました。
午前中は集中力をキープしやすい時間帯ですが、午後も午前中のように集中力を高めた状態を維持するために短時間の仮眠(休憩)をとり、忙しくなる年末に向け作業の効率アップを目指しましょう。


≪西多先生おすすめの休憩方法≫
●緑の中を5分程度歩く。 ※緑の中が難しい場合は、建物の中でも可
●短時間の仮眠をとる。 ※横になって寝ないことがポイント
●3分程度ぼーっとして過ごす。 ※無心になることで、一度心をカラッポにして感情の切り替えを図る

〜参加者の声〜
・仮眠の重要性と、適切な仮眠がどのようなものかわかりました。
・なんとなく実践していた仮眠の取り方が正しかったことが分かったので大変良かった。
・“睡眠を取る=横になる”というイメージだったので、座ってぼーっとするだけで休みになる事を知ることができ、実行してみたいと思った。しかし職場で仮眠をとることは難しいので、もっと一般的に広がれば仮眠がとりやすい環境になると思う。
・休憩をきちんととることの大切さを知りました。
・リラックスや仮眠の取り方のポイントを教えて頂いたので、これに注意して自分で調整できるようになりたいです。
・たばこが休みのきっかけになっているという話を聞いて、なるほどと思いました。
・きちんとランチをとろうと思いました。


<「ダイドー働く大人力向上委員会」とは>
働く大人の毎日が前向きで楽しいものであるために、周囲とのコミュニケーション術や自分のモチベーションアップ術、リフレッシュ術など、身に付けるとちょっとうれしいスキルに関する情報発信を通じて働く大人のみなさまをサポートすることを主な目的とする委員会です。
http://blend.dydo.co.jp/otona/
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