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パルシステム生活協同組合連合会調べ 9割以上のお母さんが期待する取り組み 「地産地消給食」、「ふれあい給食」、「炊き出し給食」

パルシステム生活協同組合連合会( http://www.pal.or.jp )(本社:東京都新宿区、理事長:山本 伸司)は、「学校給食に関する調査2013」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2013年9月20日〜9月26日の7日間において実施し、1,000名(調査対象者:小学生(※)の子どもを持つ30歳〜49歳の母親)の有効サンプルを集計いたしました。 ※給食を実施している小学校に通う小学生 (調査協力会社:ネットエイジア株式会社)


栄養バランスとおいしさが両立されている給食。給食を楽しみに学校に行っていた人も多いのではないでしょうか。また、大人になってからでも、小学校時代の給食の話題で盛り上がった経験がある方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、小学生(※)の子どもを持つ30〜49歳の母親1,000名(全回答者)に、小学生の子どもの給食について聞きました。 ※給食を実施している小学校に通う小学生


◆ 小学生が喜ぶ給食メニュー 1位「カレーライス」、2位「鶏のから揚げ」、3位「ハンバーグ」
◆ お母さんがもう一度食べたいメニュー 1位「揚げパン」、近畿、中国・四国地方では「くじら料理」がトップ

最近では、郷土料理や地元の名産品を使ったメニューなど、多くのメニューが用意されていますが、いまどきの子どもは、どのような給食メニューが好きなのでしょうか。
子どもが喜ぶ給食メニューを聞いたところ、1位は「カレーライス」(75.1%)となり、カレーライスは小学生の4人に3人が好きな給食メニューであることがわかりました。2位には「鶏のから揚げ」(69.0%)、3位には「ハンバーグ」(62.0%)が入りました。
子どもの学年区分別にみると、1位の「カレ―ライス」は、特に低学年で人気が高く、79.3%と8割近くになりました。また、エリアによって好みが分かれるメニューもみられ、「冷凍みかん」は中国・四国地方(61.1%)、「揚げパン」は関東地方(60.9%)、「ソフト麺」は東海地方(47.5%)や北陸・甲信越地方(37.0%)がそれぞれ他のエリアより高くなりました。

子どもが喜ぶメニューについてみてきましたが、お母さんたちは当時、どのようなメニューが好きだったのでしょうか。
自分がもう一度食べたいと思う給食メニューを聞いたところ、最も多かったのは「揚げパン」で23.0%、次いで、「ソフト麺」(15.2%)、「カレーライス」(9.1%)、「くじら料理」(8.9%)が続きました。
年代別にみると、「くじら料理」をもう一度食べたいとしたのは30代よりも40代で高く、30代の5.0%に対し、40代ではその2倍以上の12.8%となりました。また、エリア別にみると、「くじら料理」が人気だったのは、近畿地方(19.9%)と中国・四国地方(20.8%)で、それぞれのエリアの1位となりました。


◆ いまどきの小学校は食べ残しに対して“少しずつでも食べられるように”
◆ お母さんの子どもの頃は“残さず食べるように”

体調不良や好き嫌い、ボリュームの問題など様々なことで、給食を食べ残してしまうこともあると思いますが、小学校では、好き嫌いを理由とする食べ残しについて、どのような指導が行われているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、自分の子どもが通う小学校では、好き嫌いで給食を残す生徒に対し、どのような指導が行われているか聞いたところ、「少しずつでも食べられるように促す」が最も多く52.8%と半数以上となり、「嫌いなものは無理に食べさせない」は14.6%。一方、「残さず食べるように促す」は21.1%、「ペナルティを課す(黒板掃除や宿題が増えるなど)」は0.2%でした。
また、お母さん自身が子どもの頃に受けていた指導についても聞いたところ、「残さず食べるように促す」が最も多く72.7%と7割を超えたのに対し、「少しずつでも食べられるように促す」は11.1%、「嫌いなものは無理に食べさせない」は4.4%にとどまりました。さらに、「ペナルティを課す(黒板掃除や宿題が増えるなど)」は6.3%で、僅かながらも「嫌いなものは無理に食べさせない」(4.4%)を上回りました。
お母さんが子どもの頃は、主として“食べ残しをさせない”指導が行われていたようですが、いまどきの小学校では、“少しずつでも食べられるように”促す指導が主流のようです。

それでは、お母さんは、自分の子どもが食べ残しをした場合、どのように指導して欲しいと思っているのでしょうか。最も多くなったのは、「少しずつでも食べられるように促す」で72.0%、「残さず食べるように促す」は17.4%、「嫌いなものは無理に食べさせない」は6.9%、「ペナルティを課す(黒板掃除や宿題が増えるなど)」は0.4%となりました。

また、子どもたちが給食を食べ残さないようにするには、どのような工夫をしたらよいと思うか聞いたところ、「個人に合わせた量を配る」(70.3%)が最も多く、次いで、「食べ物の大切さを話し合う」(62.8%)、「友だちと助け合う」(13.0%)、「子どもたちの好きなメニューの登場回数を増やす」(10.2%)、「残さず食べたらご褒美を与える」(7.6%)が続きました。お母さんたちが、子どもの食べ残しの原因を、好き嫌いや食べ物に対する意識だけではなく、給食の量にもあると思っている様子が窺えました。食べ残しの防止には、個人に合わせた量の配膳によって、量が原因の食べ残しを防ぐとともに、食べ物の大切さを話し合い、好き嫌いをなくすことが必要なのではないでしょうか。


◆ 給食を通じて身につけて欲しいこと 1位「食べ物の大切さ」
◆ 約3割のお母さんが給食から学んで欲しいと願う「社会での協調性」と「助け合いの精神」
◆ 9割以上のお母さんが期待する取り組み 「地産地消給食」、「ふれあい給食」、「炊き出し給食」

お母さんは、学校給食を通じて、子どもに何を“身につけて欲しい”、“学んで欲しい”と期待しているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に聞いたところ、「食べ物の大切さ」(82.9%)が最も多くなり、次いで、「食事ができることへの感謝の気持ち」(74.1%)、「“いただきます”、“ごちそうさま”の挨拶」(71.1%)、「食材の栄養、栄養のバランス」(64.7%)、「正しい食事の作法」(51.8%)が続きました。“食事がとれることの大切さやありがたさ”、“食事に関する知識”を身につけて欲しいと期待しているお母さんが多いようです。
郷土の味を子どもに伝えるために、地元産の食材を使ったメニューや地元の郷土料理が小学校の給食にでることもありますが、「地元の食材や食文化」を学ぶことを期待しているのは44.5%となりました。また、約3割のお母さんが「社会での協調性」(31.9%)や「助け合いの精神」(28.8%)を、学校給食を通じて学んでほしいと感じていることが明らかになりました。

それでは、給食に関して、子どもが通う学校には、どのような取り組みを期待しているのでしょうか。
ほとんどのお母さんが『実施して欲しい』(「ぜひ実施して欲しい」と「どちらかと言えば実施して欲しい」の合計、以下同様)としたのは、地元産の名産や地元産の食材を用いた「地産地消給食」(96.3%)、生産者と一緒に食事する「ふれあい給食」(93.5%)、防災訓練などと合わせて、災害時の給食を体験する「炊き出し給食」(92.1%)で、いずれも9割を超えました。
また、子どもに学んで欲しいことでは“正しい食事の作法”が上位となりましたが、コース料理や和食メニューの食べ方を学ぶ「テーブルマナー給食」は87.6%と9割近くとなりました。他方、子どもの栄養バランスを心配してか、児童自身が料理を選んで食べる「バイキング給食」は61.1%と他の取り組みに比べると実施を望む割合は低くなりました。


◆ “給食に使う食材は国産品を使うべき”8割
◆ “給食における放射能対策に満足”約半数
◆ “給食費の滞納を許すべきではない”9割超
◆ “給食の試食会を開くべき”4人に3人

お母さんは、子どもの給食の食材や放射能対策に対して、どのような意識・考えを持っているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に聞いたところ、《学校給食に使う食材》についての同意率は、「地元の食材を優先的に使うべきだと思う」では91.8%、「産地を公開するべきだと思う」は86.0%、「外国産の方が安くとも、国産品を使うべきだと思う」は79.0%となり、地元食材や産地の公開、国産品に対する意識の高さが窺えました。
《放射能対策》についての同意率は、「給食における放射能対策には満足している」では53.4%と約半数、「給食で使う食材には放射能検査を義務付けるべきだと思う」では89.4%、「国の基準値よりも厳しい独自基準を導入すべきだと思う」では67.7%となり、放射能検査の義務化や国の基準値よりも厳しい独自基準を求める声も多いことがわかりました。
また、給食費の滞納が問題になっていますが、「給食費の滞納を許すべきではないと思う」では、同意率は91.7%と9割を超え、給食費の滞納に対して厳しい目が向けられている様子が窺えました。
そして、子どもが食べる給食を自分でも食べてみる機会を求める「給食の試食会を開くべきだと思う」では、75.3%と4人に3人の割合となりました。

最後に、全回答者(1,000名)に、学校に給食は必要だと思うか、思わないか聞いたところ、「必要だと思う」が95.7%となり、大多数のお母さんが給食の必要性を感じている結果となりました。
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