生物多様性に向けた多様な主体による取り組みを表彰『生物多様性アクション大賞』 を決定
[13/11/05]
提供元:@Press
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生物多様性アクション大賞実行委員会(国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、一般財団法人セブン-イレブン記念財団、一般社団法人CEPAジャパン)は、2013年11月3日(日)に『生物多様性アクション大賞』の授賞式を開催し、大賞1組、優秀賞5組を選出しました。
「生物多様性アクション大賞」は、全国各地の生物多様性の保全や持続可能な利用につながる活動の中から、「たべよう部門」、「ふれよう部門」、「つたえよう部門」、「まもろう部門」、「えらぼう部門」の5つのアクションに つながる団体・個人の取組みを表彰するものです。今年は計122組の応募があり、各部門の優秀賞および大賞を選定いたしました。
大賞に選ばれたのは、滋賀県草津市の「アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜」による、「滋賀・琵琶湖の伝統食作り」です。この活動は、日本で一番広くて広い、琵琶湖の水で育った固有の魚を使って、子供たちに いのちのつながりを感じ、故郷への思いを感じてもらう伝統食づくりを行うことで、古魚食文化と生物多様性の保全を目指すものです。
審査委員長の吉田正人氏(筑波大学教授)は、総評として、次のように述べています。「今年初開催となった『生物多様性アクション大賞』には、民間団体や企業、大学・研究機関など、多様な主体による多くの皆様に参加頂きました。生物多様性の損失を止めるために2020年までの目標を定めた『愛知目標』とその達成を目指した国連生物多様性の10年は、日本の市民が政府を通じて国連へ提案したもので、その実現に向けては、あらゆる主体がアクションにつなげていくことが必須です。全国各地で行われている生物多様性の取り組みを紹介することで、より多くの市民に生物多様性の重要性を知っていただき、具体的なアクションを起こして頂けることを期待しています。」
今回の受賞活動は、生物多様性アクション大賞ホームページ( http://5actions.jp/award/ )にて掲載しております。
【生物多様性アクション大賞 受賞活動】
■大賞
「滋賀・琵琶湖の伝統食作り」/ アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜(滋賀県草津市)
■優秀賞
【たべよう部門:地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。】
「滋賀・琵琶湖の伝統食作り」/ アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜(滋賀県草津市)
子どもたちが、滋賀の伝統食作りを通して、琵琶湖のめぐみに気づき、郷土に愛着や誇りを持つことをねらいにしています。また、人と人とのつながりを大切にして、新たな食文化の創造にも挑戦しています。
【ふれよう部門:生の自然を体験し、動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれます。】
「流域住民による生物多様性の保全と教育が一体となった取り組み」/ 雨ふる大地の水辺保全ネットワーク(大阪府)
活動のモットーは「環境保全と環境教育の一体化」です。小学校での環境教育教材の開発と実践を通して興味をもった子どもが実際の保全活動に参加し、活動を通して成長し、保全活動のリーダーに育っています。
【つたえよう部門:自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝えます。】
「環境出前授業」/ 株式会社島津製作所 え〜こクラブ(京都府)
絶滅危惧種を題材にしたオリジナルカードゲーム「bidi」を用い、小学校への環境出前授業を行っています。より身近な問題として 生物多様性の重要性を学んでもらう島津製作所「え〜こクラブ」の活動です。
【まもろう部門:生き物や自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加します。】
「高安の里地・里山の伝統的な水質浄化法“ドビ流し”を応用した生物多様性の保全」/
NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会(大阪府)
高安の里地・里山の伝統的な農業技術、溜池浄化法“ドビ流し”(池干し)の効果を応用して、アオコの異常発生を抑制し、外来種を防除することで、在来魚のニッポンバラタナゴを含む生物多様性を保全する活動です。
【えらぼう部門:エコマークなどが付いた環境に優しい商品を選んで買います。】
「フェアウッド・パートナーズ」/ フェアウッド・パートナーズ (東京都)
フェアウッドとは、地域材、認証材など伐採地の環境や社会に配慮した木材・木材製品のこと。木を使う人が「森を壊さない木材の選び方」を実行することで木の流れを変え、世界の森林を守ることを目的としています。
■復興支援賞
「東日本大震災で失われたアマモ場の再生活動」/ 松島湾アマモ場再生会議(宮城県)
震災による津波で大部分が失われたアマモ場の再生を目指しています。「親子で学ぶ松島湾の海辺」(自然観察会)、残存したアマモ場の調査と花枝採取、アマモ場と漁業の共生状況に関する調査を行いました。
■GreenTV賞
「『生きもの豊かな田んぼ』の取り組み」/ 株式会社アレフ(北海道)
生物多様性の保全に貢献する稲作農法を基準化し、生産者に取り組みを呼びかけ、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」でライスとして提供。2012年現在22店舗で年間約400万食を提供しています。
「うごくえこよみ」/ 一般社団法人Think the Earth(東京都)
二十四節気七十二候で織りなされる1年間の日本の情景を1候あたり5秒で次々と変化する墨絵アニメーションで表現した短編の映像作品です。
■セブン-イレブン記念財団賞
「umihamaそうじ」/ 石巻海さくら(宮城県)
「石巻・海さくら」は、水中にある「皆様の大切なもの」の回収とゴミの撤去を行っています。海岸のゴミ拾いや子どもたちが元気に なるためのイベントも企画しております。
■審査委員賞
「ミツバチによる環境教育と地域活性化」/ 赤坂みつばちあ (東京都)
2011年4月にスタートした赤坂地区ビル屋上での都市養蜂。メディア企業が加わり小中学校の環境教育が活動の主な柱です。ミツバチに刺される不安を持った生徒も「生きものとの繋がり」を実感しています。
「泡瀬干潟を食べて、見て、守る!」/ 泡瀬干潟博物館カフェ『ウミエラ館』」(沖縄県)
泡瀬干潟で採れる貝やアーサやモズクを使う料理を出し、「食べて」泡瀬干潟の大切さを認識してもらう活動です。展示されている貝類や窓いっぱいに見える光景を堪能して、泡瀬干潟一緒に守る仲間を増やします。
「EV搭載バッテリーを電源とする生物多様テーマのエコ・
ビジュアルコンサート」/ NPO法人 海の森・山の森事務局(神奈川県)
日本の海、川、山という水を取り巻く環境保全の大切さを映像と音楽の生演奏で伝えるビジュアルコンサートです。プロジェクター、音響機器などの電源をEV搭載バッテリーでまかない、エコを貫きます。
「かとうさんちの援農日」/ かとうさんち (山梨県)
8年前に山梨県都留市に移住。それ以来、開拓、建築、田畑、狩猟、”生態系の中に暮らす”というチャレンジをしてきました。これを自己 満足に終わらせるにはもったいない。この暮らし自体を体験してもらう活動です。
「市民力・地域力の結集により、ふるさとの水辺と森の原生環境を
再生・復活 -市民・NPO・企業・行政とのパートナーシップによる生物多様性空間の再生-」/
特定非営利活動法人グラウンドワーク三島(静岡県)
三島市の「街中」、松毛川地域の「里」、大場地域の「里山」の3エリアにおける水辺づくり、森づくり、人づくりを有機的に連携させた生態系コリドー「広域的・生物多様性圏域」の形成を進めています。
「COP11 YOUTH LEADER PROJECT」/JUNEC (こども国連環境会議推進協会) チーム「365×3」(東京都)
環境教育NGO団体の中でこのチームを結成しました。主に食と生物 多様性の関係の気づきを提供するワークショップを実施しています。その他にエコ給食レシピの提案や環境イベントでの発表も行います。
「みんなで守ろう!日本の希少生物種と豊かな自然!SAVE JAPAN プロジェクト」/
株式会社損害保険ジャパン、日本興亜損害保険株式会社(東京都)
※2013年4月より実質合併、関係省庁の許認可を前提に2014年9月に損害保険ジャパン日本興亜株式会社が発足します。
自動車保険の「Web約款」などの推進と連動し、全国の環境NPOや地域の市民活動を支援するNPO支援センター、日本NPOセンターと協働で、市民参加型の生物多様性保全活動を行うプロジェクトです。
「富山県立大学エコツアーI 外来種除去活動」/ 富山県立大学 (富山県)
富山県立大学1年生必修の演習「エコツアーI」では、富山県内の中部山岳国立公園の立山で、外来種除去活動を行い、外来種の侵入による生態系への影響を学び、1年生全員に生物多様性に関する問題意識や倫理観を養います。
「海岸林再生活動」/ ゆりりん愛護会(宮城県)
東日本大震災で被災した閖上(ゆりあげ:宮城県名取市)海岸の生き残りのマツからマツカサを採取して、京都府立緑化センターに送付しています。そこで育てられたマツ苗を里帰りさせ、海岸林の再生に備えています。
「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」/ NPO法人ラムサール・ネットワーク日本(東京都)
プロジェクト参加を希望する団体/個人は、該当する水田目標(1〜18)を選択・登録し、活動します。ラムネットJ は、田んぼの生物多様性向上の多様な取り組みを支援し、2020年の目標達成を目指します。
「生物多様性アクション大賞」は、全国各地の生物多様性の保全や持続可能な利用につながる活動の中から、「たべよう部門」、「ふれよう部門」、「つたえよう部門」、「まもろう部門」、「えらぼう部門」の5つのアクションに つながる団体・個人の取組みを表彰するものです。今年は計122組の応募があり、各部門の優秀賞および大賞を選定いたしました。
大賞に選ばれたのは、滋賀県草津市の「アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜」による、「滋賀・琵琶湖の伝統食作り」です。この活動は、日本で一番広くて広い、琵琶湖の水で育った固有の魚を使って、子供たちに いのちのつながりを感じ、故郷への思いを感じてもらう伝統食づくりを行うことで、古魚食文化と生物多様性の保全を目指すものです。
審査委員長の吉田正人氏(筑波大学教授)は、総評として、次のように述べています。「今年初開催となった『生物多様性アクション大賞』には、民間団体や企業、大学・研究機関など、多様な主体による多くの皆様に参加頂きました。生物多様性の損失を止めるために2020年までの目標を定めた『愛知目標』とその達成を目指した国連生物多様性の10年は、日本の市民が政府を通じて国連へ提案したもので、その実現に向けては、あらゆる主体がアクションにつなげていくことが必須です。全国各地で行われている生物多様性の取り組みを紹介することで、より多くの市民に生物多様性の重要性を知っていただき、具体的なアクションを起こして頂けることを期待しています。」
今回の受賞活動は、生物多様性アクション大賞ホームページ( http://5actions.jp/award/ )にて掲載しております。
【生物多様性アクション大賞 受賞活動】
■大賞
「滋賀・琵琶湖の伝統食作り」/ アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜(滋賀県草津市)
■優秀賞
【たべよう部門:地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。】
「滋賀・琵琶湖の伝統食作り」/ アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜(滋賀県草津市)
子どもたちが、滋賀の伝統食作りを通して、琵琶湖のめぐみに気づき、郷土に愛着や誇りを持つことをねらいにしています。また、人と人とのつながりを大切にして、新たな食文化の創造にも挑戦しています。
【ふれよう部門:生の自然を体験し、動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれます。】
「流域住民による生物多様性の保全と教育が一体となった取り組み」/ 雨ふる大地の水辺保全ネットワーク(大阪府)
活動のモットーは「環境保全と環境教育の一体化」です。小学校での環境教育教材の開発と実践を通して興味をもった子どもが実際の保全活動に参加し、活動を通して成長し、保全活動のリーダーに育っています。
【つたえよう部門:自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝えます。】
「環境出前授業」/ 株式会社島津製作所 え〜こクラブ(京都府)
絶滅危惧種を題材にしたオリジナルカードゲーム「bidi」を用い、小学校への環境出前授業を行っています。より身近な問題として 生物多様性の重要性を学んでもらう島津製作所「え〜こクラブ」の活動です。
【まもろう部門:生き物や自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加します。】
「高安の里地・里山の伝統的な水質浄化法“ドビ流し”を応用した生物多様性の保全」/
NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会(大阪府)
高安の里地・里山の伝統的な農業技術、溜池浄化法“ドビ流し”(池干し)の効果を応用して、アオコの異常発生を抑制し、外来種を防除することで、在来魚のニッポンバラタナゴを含む生物多様性を保全する活動です。
【えらぼう部門:エコマークなどが付いた環境に優しい商品を選んで買います。】
「フェアウッド・パートナーズ」/ フェアウッド・パートナーズ (東京都)
フェアウッドとは、地域材、認証材など伐採地の環境や社会に配慮した木材・木材製品のこと。木を使う人が「森を壊さない木材の選び方」を実行することで木の流れを変え、世界の森林を守ることを目的としています。
■復興支援賞
「東日本大震災で失われたアマモ場の再生活動」/ 松島湾アマモ場再生会議(宮城県)
震災による津波で大部分が失われたアマモ場の再生を目指しています。「親子で学ぶ松島湾の海辺」(自然観察会)、残存したアマモ場の調査と花枝採取、アマモ場と漁業の共生状況に関する調査を行いました。
■GreenTV賞
「『生きもの豊かな田んぼ』の取り組み」/ 株式会社アレフ(北海道)
生物多様性の保全に貢献する稲作農法を基準化し、生産者に取り組みを呼びかけ、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」でライスとして提供。2012年現在22店舗で年間約400万食を提供しています。
「うごくえこよみ」/ 一般社団法人Think the Earth(東京都)
二十四節気七十二候で織りなされる1年間の日本の情景を1候あたり5秒で次々と変化する墨絵アニメーションで表現した短編の映像作品です。
■セブン-イレブン記念財団賞
「umihamaそうじ」/ 石巻海さくら(宮城県)
「石巻・海さくら」は、水中にある「皆様の大切なもの」の回収とゴミの撤去を行っています。海岸のゴミ拾いや子どもたちが元気に なるためのイベントも企画しております。
■審査委員賞
「ミツバチによる環境教育と地域活性化」/ 赤坂みつばちあ (東京都)
2011年4月にスタートした赤坂地区ビル屋上での都市養蜂。メディア企業が加わり小中学校の環境教育が活動の主な柱です。ミツバチに刺される不安を持った生徒も「生きものとの繋がり」を実感しています。
「泡瀬干潟を食べて、見て、守る!」/ 泡瀬干潟博物館カフェ『ウミエラ館』」(沖縄県)
泡瀬干潟で採れる貝やアーサやモズクを使う料理を出し、「食べて」泡瀬干潟の大切さを認識してもらう活動です。展示されている貝類や窓いっぱいに見える光景を堪能して、泡瀬干潟一緒に守る仲間を増やします。
「EV搭載バッテリーを電源とする生物多様テーマのエコ・
ビジュアルコンサート」/ NPO法人 海の森・山の森事務局(神奈川県)
日本の海、川、山という水を取り巻く環境保全の大切さを映像と音楽の生演奏で伝えるビジュアルコンサートです。プロジェクター、音響機器などの電源をEV搭載バッテリーでまかない、エコを貫きます。
「かとうさんちの援農日」/ かとうさんち (山梨県)
8年前に山梨県都留市に移住。それ以来、開拓、建築、田畑、狩猟、”生態系の中に暮らす”というチャレンジをしてきました。これを自己 満足に終わらせるにはもったいない。この暮らし自体を体験してもらう活動です。
「市民力・地域力の結集により、ふるさとの水辺と森の原生環境を
再生・復活 -市民・NPO・企業・行政とのパートナーシップによる生物多様性空間の再生-」/
特定非営利活動法人グラウンドワーク三島(静岡県)
三島市の「街中」、松毛川地域の「里」、大場地域の「里山」の3エリアにおける水辺づくり、森づくり、人づくりを有機的に連携させた生態系コリドー「広域的・生物多様性圏域」の形成を進めています。
「COP11 YOUTH LEADER PROJECT」/JUNEC (こども国連環境会議推進協会) チーム「365×3」(東京都)
環境教育NGO団体の中でこのチームを結成しました。主に食と生物 多様性の関係の気づきを提供するワークショップを実施しています。その他にエコ給食レシピの提案や環境イベントでの発表も行います。
「みんなで守ろう!日本の希少生物種と豊かな自然!SAVE JAPAN プロジェクト」/
株式会社損害保険ジャパン、日本興亜損害保険株式会社(東京都)
※2013年4月より実質合併、関係省庁の許認可を前提に2014年9月に損害保険ジャパン日本興亜株式会社が発足します。
自動車保険の「Web約款」などの推進と連動し、全国の環境NPOや地域の市民活動を支援するNPO支援センター、日本NPOセンターと協働で、市民参加型の生物多様性保全活動を行うプロジェクトです。
「富山県立大学エコツアーI 外来種除去活動」/ 富山県立大学 (富山県)
富山県立大学1年生必修の演習「エコツアーI」では、富山県内の中部山岳国立公園の立山で、外来種除去活動を行い、外来種の侵入による生態系への影響を学び、1年生全員に生物多様性に関する問題意識や倫理観を養います。
「海岸林再生活動」/ ゆりりん愛護会(宮城県)
東日本大震災で被災した閖上(ゆりあげ:宮城県名取市)海岸の生き残りのマツからマツカサを採取して、京都府立緑化センターに送付しています。そこで育てられたマツ苗を里帰りさせ、海岸林の再生に備えています。
「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」/ NPO法人ラムサール・ネットワーク日本(東京都)
プロジェクト参加を希望する団体/個人は、該当する水田目標(1〜18)を選択・登録し、活動します。ラムネットJ は、田んぼの生物多様性向上の多様な取り組みを支援し、2020年の目標達成を目指します。