サプライチェーン上のGHG排出量算定を産業界全体で効率化する「一次データ流通基盤」共同実証実験を開始
[24/09/27]
提供元:@Press
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ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、ユニ・チャーム株式会社が同業他社や各種資材メーカーならびにコンサルティング企業へ参加を呼びかけて2024年10月から開始する、日用品業界の脱炭素化に向けた「一次データ※1流通基盤」構築に関する実証実験(以下 本実証)へ参画します。なお「一次データ流通基盤」構築は、国内の日用品業界では初めての試みです。
本実証は、GHG排出量の算定に必要となる一次データを共通のプラットフォーム上で流通させることを目的として行うものです。本実証およびその後の実装に向けた取り組みを通じて、デジタル技術を活用して一次データの流通を促進し、GXやDXによってGHG排出量の削減をめざします。
1.本実証の概要
NTT Comが提供するデータスペース接続環境を活用し、日用品メーカーおよび各種資材メーカー各社が実際のデータ連携業務を模擬的に行うことで有用性を検証し、実現に向けて必要な要件を洗い出します。また、このデータスペース接続環境を活用して安全なデータ流通の実用性を検証します。
日用品メーカー:
花王株式会社、大王製紙株式会社、ユニ・チャーム株式会社、ライオン株式会社
資材メーカー:
エム・エーライフマテリアルズ株式会社、JNC株式会社
住友精化株式会社、TOPPAN株式会社
株式会社日本触媒、三菱ケミカルグループ株式会社、レンゴー株式会社
システム提供:
NTTコミュニケーションズ株式会社
全体事務局 :
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
(1)サプライチェーン連携の効率化
すべてのデータ授受を、データスペース基盤を介して行います。データ提出者が開示先ごとに個別対応する必要がなくなり、サプライチェーン内での連携が効率的に進められることを検証します。
(2)データ秘匿性の確保
従来の中央集権的なデータベースとは異なり、流通基盤管理者へのデータ提供の必要はなく、提供者と指定された開示先にのみデータが保存される分散型の仕組みを採用することで、高い秘匿性を確保しています。実際にデータ流通させて、安全なデータ流通の実用性を検証します。
2024年10月予定:実証開始
実際に一次データをサプライチェーン企業間で流通させる実証を開始します。
2024年12月予定:実証完了
実証が完了し、データ流通の効果や課題を評価した上で次のステップに向けた取り組みを検討します。
2025年以降
実証成果の公表および社会実装に向けた検討を行います。
2.今後の展開
NTT Comは、データ利活用を通じたGXを実現するため、わが国が取り組む分野間データ連携基盤「DATA-EX※2」や「ウラノス・エコシステム※3」の活動などに貢献し、そのための技術開発・サービス開発を進めてまいります。
NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/411608/img_411608_1.png
https://www.ntt.com/business/lp/docomobusiness/db2024_sol.html
※1:一次データとは、算定する主体である事業者が自らの責任で収集する自社で測定したデータ(例:自社製品製造の消費電力量など)や外部ステークホルダーへの聞き取り調査(例:取引先の自社関連排出量の直接把握)などを行って収集したデータのことです。
※2:DATA-EXとは、分野を超えたデータ連携を実現するために、DSAが行う取り組みの総称(ブランド名)です。詳細は以下のWebサイトをご参照ください。
https://data-society-alliance.org/data-ex/
※3:ウラノス・エコシステムは、企業・業界を横断したデータの利活用を促進することにより、企業・産業競争力強化を目指す取り組みの総称です。詳細は以下のWebサイトをご参照ください。https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/digital_architecture/ouranos.html