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〜ゴキブリの退治、見直してみませんか?〜ゴキブリ対策の第一歩は敵(ゴキブリ)を知ること!

夜に家の中で黒くテカった生き物がカサカサ……「ギャー!」となったこと、ありませんか?ライオンの調査では、害虫を気にしている人の7割が「ゴキブリが怖い」と感じています。はたして、どのように退治すればよいのでしょうか?
ライオン株式会社が販売している殺虫剤ブランド「バルサン」の研究を担当している薬品第2研究所の亀崎 宏樹(通称「虫博士」)がゴキブリの生態について解説し、効果的な駆除方法についてご紹介します。


薬品第2研究所 亀崎 宏樹
通称「虫博士」
http://www.atpress.ne.jp/releases/41827/img_41827_1.jpg

<虫博士プロフィール>
学生時代に応用昆虫学を専攻。以来、約30年間、ゴキブリやダニなどの害虫の生態や駆除剤の研究に携わる。殺虫剤ブランド「バルサン」の商品開発を担当し、研究成果を学会で報告する他、大学での特別講演や、生活者向け講座などで「害虫の生態や駆除方法」についての講演も行っている。


1.ゴキブリって、どんな生き物?

■ご存知ですか?ゴキブリの種類は約4,000種!
ゴキブリと言えば、黒くテカった姿を思い浮かべる方が多いかも知れません。実は、ゴキブリは世界で約4,000種!アメリカなど、国によっては博物館や動物園などで展示されていたり、日本でもペットとして飼われていたりすることもある一方で、動物園で他の動物の餌になっていたりと、様々な役割をしています。
ほとんどは中南米や東南アジアなどの熱帯地域に住んでいますが、日本ではそのうち約60種が知られています。大部分のゴキブリは、森の中の樹の穴(樹洞)や朽木、枯葉の下など、人目につかないところでひっそり生活しています。子供の頃、クワガタを探して樹の穴をのぞいた時にゴキブリに出会った人もいるはずですが、ゴキブリとは気づかなかっただけかもしれません。
家などで主に見かける黒くてテカったゴキブリは、人間の住居を住処として選んだ、ごく一部の種類なのです。


〜ゴキブリ豆知識〜 人とともに変化したゴキブリの住処
ゴキブリは人間が出現するよりもはるか昔、約3億年前に出現したと推定されていますが、ゴキブリの化石を見ると、今とほとんど同じ姿をしています。人間が出現し、洞窟などに住むようになり、やがて住居を建てるようになったとき、もともと洞窟や樹木で生活していたゴキブリの一部が人間の生活に入り込んだと考えられています。


■地域によって住んでいるゴキブリが違う!?
関東以西から九州の家屋でよく見かけるのは、黒光りするクロゴキブリ、西日本を中心に生息するのは、大きくてやや茶色がかったワモンゴキブリ、クロゴキブリより少し小型で主に関東以北に生息するのはヤマトゴキブリと、地域によって住んでいるゴキブリの種類が異なります。飲食店などでよく見かける小さな茶色のチャバネゴキブリは、全国に生息しています。
屋内適応の程度も種類によって異なります。完全に屋内に適応しているのがチャバネゴキブリです。屋外に出すと気温の変化に耐えられず、生きることができません。ですから、日本の屋外では、寒い冬を越えることができません。クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリは、野外での生活のなごりを残しながら、家屋にも出入りしています。
ゴキブリは、TVの中に入ったり、狭くて暗くて暖かい場所であれば、どこでも住処にします。

<ゴキブリの種類と生息域>
http://www.atpress.ne.jp/releases/41827/img_41827_2.jpg


■ゴキブリはなぜ害虫といわれるの?
人間の生活に入り込んだゴキブリの特長は、好き嫌いなく何でも食べるように進化したことです。人間の食べ残しはもちろん、ペットのエサや製本に使われるノリなども食料になります。また、トイレ、排水溝、路上などを行き来し、犬や猫のフンなどもエサとして食べることがあります。その足で、屋内のキッチンにも入り込んでくるので、潜在的に菌の媒介者となるため、害虫とされています。


2.あなたの家は大丈夫?「ゴキブリに好かれる家」度チェック

下表を参考に、ゴキブリに好かれる家になっていないかチェックしてみましょう。
※当てはまる項目に印を付けて下さい。
□ダンボールを押入れに敷いている(収納にダンボールをよく使う)
□流し台に生ごみを放置している
□使った後の食器をすぐに洗わず翌日まで放置している
□ガステーブルの下や冷蔵庫の隙間はめったに掃除しない
□ペットの食べ残しを放置している
□窓を閉め切っていることが多い
□観葉植物など鉢植えが室内やベランダ(庭)においてある
□公園やゴミ集積場が近くにある
□下駄箱が古い靴を詰め込んだ状態である
□家のドアに新聞受けがついている

チェックが付いた個数
2個以下:かなりゴキブリが住みにくい環境といえそうです
3〜5個 :ひと夏に数回、ゴキブリと遭遇するかもしれません
6個以上:ゴキブリにとってパラダイス。夜な夜な活動している可能性大!


3.これで安心!簡単にできる日頃のゴキブリ対策

2で当てはまる項目が多かった方も大丈夫。簡単にできるゴキブリ対策をご紹介します。ゴキブリ対策には、(1)ゴキブリの餌を断つ、(2)住処を断つ、(3)侵入経路を断つ、の3つの「遮断」ポイントがあります。

(1)餌を断つ
ゴキブリは雑食性ですので、人やペットが食べるものは何でも餌になります。これらを、とくに彼らが活動する夜間に放置しておかないことが大切です。

(2)住処を断つ
ゴキブリは、暗くて狭くて暖かいところ、空気がよどんでいたり湿気があるところが大好きです。ダンボールや鉢植えの下などは、格好の住処になります。長年押入れの収納に使っているダンボールなどは、ゴキブリが卵を産み付ける場所になっている場合も。鉢植えの下は、彼らがもともと生活していた樹木の穴などに近い環境なので、もっとも落ち着ける環境といえます。
そこで、ダンボールはたまに出して新しいものに取り替える、鉢の下にゴキブリがいないかチェックする(少し勇気がいるかもしれませんが・・・)、などが大切です。

(3)侵入経路を断つ
家の中を見渡してください。排水管と壁の間の隙間や、サッシの少しの隙間も油断禁物です。できる限り隙間は塞ぎましょう。家のドアに直接付けられた新聞受けも、要チェックの隙間といえるかもしれません。「隙間は出来る限り塞ぐ」を心がけてください。


(1)〜(3)の対策をしっかり行なうことで、ゴキブリとの遭遇率を減らすことができます。
ただ、彼らは訳あって人間と同居することを選んだので、場合によっては容易にはいなくなってくれないこともあります。確実に減らすには、ゴキブリを駆除できる殺虫剤である「くん煙剤」などを使うとより効果的です。是非、試してみてください。
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