電車広告へ 新幹線デザインにも役立った「遺伝的アルゴリズム」を活用 ムサシノ広告社、電車広告のオプティマイザーを開発
[14/01/15]
提供元:@Press
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総合広告代理店の株式会社ムサシノ広告社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:栗原 圭一)は、2000年に開発したTV・ラジオ・新聞・雑誌・交通の5媒体による広告プラン策定を総合的に支援するシステム「MARS(マーズ)」に「遺伝的アルゴリズム」を適用、媒体予算総額に合わせて自動的に電車広告の最適アレンジを実現するオプティマイザーを搭載いたしました。
さらに進化した同システムによる顧客向けサービスは、2014年2月より開始いたします。
通常、電車での広告を検討する場合、電鉄各社が運行する数多くの路線・様々な掲載スペース(ユニット)・掲載期間など、複雑な与件があり、その組み合わせだけでも天文学的な数になってしまいます。従来のMARSでは、メディアプランナーの経験とひらめきで小単位の媒体プランを複数個策定、それらをMARS上で組み合わせてバジェット(投資予算)に整合させていく予算管理法(タスク法)で対応していましたが、今回「遺伝的アルゴリズム」の適用に成功したことにより、電車広告に投じる媒体予算の総額の設定を起点に、より高い精度で、よりコスト効率に優れた媒体提案が可能となります。
ムサシノ広告社では、昨春以来、この「遺伝的アルゴリズム」の適用を手掛かりとして既存MARSへのオプティマイズ機能搭載に取り組み、仮プログラムを作成して実験を重ね、実用化に向けて検証すべき2つの重要なポイントを発見いたしました。
(1) 標準的なパソコンの能力で、計算処理に要する時間が現実的な範囲に収まるだろうか?
(2) 「遺伝的アルゴリズム」特有の計算手段で得られた結果に、同一解が現れるような収束性・再現性があるだろうか?
シミュレーションの結果、車内広告の標準的な媒体予算と常識的な範囲で路線・ユニット利用の制約条件を付けた時の平均処理時間は20分〜30分程度に収まり、また、同様な条件下の計算で、ほぼ同一解が得られる(収束値が同一である)ことが判明しました。
以上の結果を受けて、MARSには5媒体ミックスの広告到達効果分析に最大の特長があるものの、今回のオプティマイザー開発はまず電車の車内広告媒体に限定、プログラムのチューニングを繰り返しつつシステムの完成に至りました。
■「遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)」とは
1975年にミシガン大学のジョン・H・ホランド(John Henry Holland)によって提案された、近似値を探索するメタヒューリスティック・アルゴリズム(どんな問題に対しても汎用的に対応できるように設計されたアルゴリズム)のこと。
これは、生物の進化過程を参考にした確率的探索による最適化の一手法で、その最大の特長としては、全探索が不可能な広大な解空間を持つ問題に有効なことである。
適応度が高い(優秀な)遺伝子の組み合わせ(個体)を発見、その個体を優先的に他の個体と交叉させていくことによって生産性が低い計算を排除、天文学的な組み合わせを合理的に減らしてコンピュータの利用効率を上げる作業理論として、現在では、リスティング広告のタイトルと説明文の最適な組み合わせの追求、バナー広告のメインビジュアル・キャッチコピー・ボディーコピー・ロゴタイプ・アクションボタンの最適な組み合わせの追求、N700系新幹線の風抵抗を極小化するデザインの追求など、多方面で実用化されている。
■広告計画総合支援システム「MARS」とは
http://www.musashino-ad.co.jp/solution/mars.html
ムサシノ広告社が業界に先駆けて開発したシステムで、TV・ラジオ・新聞・雑誌に複雑な出稿条件の交通広告を加えたメディアミックスプランの広告到達効果がシミュレートできます。定量的な評価軸が用意されていることにより、効果的な媒体プランの策定や広告投資効率の向上に寄与いたします。
同システムは、ムサシノ広告社の広告およびマーケティングのノウハウをベースに、早稲田計算科学コンソーシアム(代表:鈴木 一成[高千穂大学教授])のプログラム技術を借りて共同開発したもの。
「ターゲットプロファイリング支援機能」、「5媒体のヴィークル選定支援機能」、「広告到達効果シミュレーション機能」の3装置を装備しており、『広告到達率』『広告到達者平均の到達頻度』『広告到達パワー』『広告投資効率』という4つの評価軸を参考に、広告目的に合わせて既存の媒体プランをブラッシュアップさせることができます。
■会社概要
社名 : 株式会社ムサシノ広告社
所在地 : 〒162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町1-2
設立 : 1930年(昭和5年)1月15日
事業内容: 事業目的総合広告代理業
代表 : 代表取締役社長 栗原 圭一
URL : http://www.musashino-ad.co.jp/
さらに進化した同システムによる顧客向けサービスは、2014年2月より開始いたします。
通常、電車での広告を検討する場合、電鉄各社が運行する数多くの路線・様々な掲載スペース(ユニット)・掲載期間など、複雑な与件があり、その組み合わせだけでも天文学的な数になってしまいます。従来のMARSでは、メディアプランナーの経験とひらめきで小単位の媒体プランを複数個策定、それらをMARS上で組み合わせてバジェット(投資予算)に整合させていく予算管理法(タスク法)で対応していましたが、今回「遺伝的アルゴリズム」の適用に成功したことにより、電車広告に投じる媒体予算の総額の設定を起点に、より高い精度で、よりコスト効率に優れた媒体提案が可能となります。
ムサシノ広告社では、昨春以来、この「遺伝的アルゴリズム」の適用を手掛かりとして既存MARSへのオプティマイズ機能搭載に取り組み、仮プログラムを作成して実験を重ね、実用化に向けて検証すべき2つの重要なポイントを発見いたしました。
(1) 標準的なパソコンの能力で、計算処理に要する時間が現実的な範囲に収まるだろうか?
(2) 「遺伝的アルゴリズム」特有の計算手段で得られた結果に、同一解が現れるような収束性・再現性があるだろうか?
シミュレーションの結果、車内広告の標準的な媒体予算と常識的な範囲で路線・ユニット利用の制約条件を付けた時の平均処理時間は20分〜30分程度に収まり、また、同様な条件下の計算で、ほぼ同一解が得られる(収束値が同一である)ことが判明しました。
以上の結果を受けて、MARSには5媒体ミックスの広告到達効果分析に最大の特長があるものの、今回のオプティマイザー開発はまず電車の車内広告媒体に限定、プログラムのチューニングを繰り返しつつシステムの完成に至りました。
■「遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)」とは
1975年にミシガン大学のジョン・H・ホランド(John Henry Holland)によって提案された、近似値を探索するメタヒューリスティック・アルゴリズム(どんな問題に対しても汎用的に対応できるように設計されたアルゴリズム)のこと。
これは、生物の進化過程を参考にした確率的探索による最適化の一手法で、その最大の特長としては、全探索が不可能な広大な解空間を持つ問題に有効なことである。
適応度が高い(優秀な)遺伝子の組み合わせ(個体)を発見、その個体を優先的に他の個体と交叉させていくことによって生産性が低い計算を排除、天文学的な組み合わせを合理的に減らしてコンピュータの利用効率を上げる作業理論として、現在では、リスティング広告のタイトルと説明文の最適な組み合わせの追求、バナー広告のメインビジュアル・キャッチコピー・ボディーコピー・ロゴタイプ・アクションボタンの最適な組み合わせの追求、N700系新幹線の風抵抗を極小化するデザインの追求など、多方面で実用化されている。
■広告計画総合支援システム「MARS」とは
http://www.musashino-ad.co.jp/solution/mars.html
ムサシノ広告社が業界に先駆けて開発したシステムで、TV・ラジオ・新聞・雑誌に複雑な出稿条件の交通広告を加えたメディアミックスプランの広告到達効果がシミュレートできます。定量的な評価軸が用意されていることにより、効果的な媒体プランの策定や広告投資効率の向上に寄与いたします。
同システムは、ムサシノ広告社の広告およびマーケティングのノウハウをベースに、早稲田計算科学コンソーシアム(代表:鈴木 一成[高千穂大学教授])のプログラム技術を借りて共同開発したもの。
「ターゲットプロファイリング支援機能」、「5媒体のヴィークル選定支援機能」、「広告到達効果シミュレーション機能」の3装置を装備しており、『広告到達率』『広告到達者平均の到達頻度』『広告到達パワー』『広告投資効率』という4つの評価軸を参考に、広告目的に合わせて既存の媒体プランをブラッシュアップさせることができます。
■会社概要
社名 : 株式会社ムサシノ広告社
所在地 : 〒162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町1-2
設立 : 1930年(昭和5年)1月15日
事業内容: 事業目的総合広告代理業
代表 : 代表取締役社長 栗原 圭一
URL : http://www.musashino-ad.co.jp/