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第1回「仕事に対する満足度」調査結果を発表

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(以下 リスモン、本社:東京都千代田区、 http://www.riskmonster.co.jp/ )は、第1回「仕事に対する満足度」調査を発表いたしました。


1.実施概要
・調査名称 :第1回「仕事に対する満足度」調査
・調査方法 :インターネット調査
・調査対象者:20〜49歳の男女個人 600人
・調査期間 :2014年1月18日(土)〜1月19日(日)
・調査エリア:全国


2.調査結果
[1] 「仕事に対する満足度」/継続の意識
調査対象者600名に聞いた「仕事に対する継続の意識」は、「今後も勤め続けたい」(回答率69.3%)が「勤め続けたくない」(同30.7%)を大きく上回る結果となりました。
「今後も勤め続けたい」を回答した内訳をみると、男女別では、男性(同67.7%)よりも、女性(同71.0%)の方が若干上回ったほか、年代別では、20代(同65.5%)、30代(同69.5%)、40代(同73.0%)と年代が上がるにつれて継続の意識が強くなる傾向が表れています。また、未・既婚別では、未婚(同63.7%)に比べ既婚(同75.0%)は、10ポイント以上も上回り、いずれも生活の安定性を望む姿勢が表れた結果となりました。(図表A)

[2] 「仕事に対する満足度」/業種別
業種別に勤労意欲を集計したところ、「今後も勤め続けたい」という回答が最も多かった業種は、「飲食店、宿泊業」(回答率85.7%)であり、「建設業」(同84.6%)が2位、「公務」(同81.0%)が3位となりました。「飲食店、宿泊業」、「建設業」においては、共に女性の勤労意欲が高いことが上位にランクインした要因といえ、このほかにも、「資材製造業」、「その他製造業」、「卸売業」、「不動産業」などでは、女性の方が男性よりも大幅に勤労意欲が高く、ランクを押し上げている要因となっています。また、男性の勤労意欲が高い業種としては、「小売業」がトップとなっています。その他では「建設業」においては、昨今のアベノミクスによる景況感の好転や、東京オリンピック招致決定などによる工事受注への期待感が表れているものと考えられます。
一方で、「勤め続けたくない」という回答が最も多かった業種は、「農業」、「食品製造業」(同50.0%)であり、以下「運輸業」(同39.1%)、「医療、福祉」(同37.7%)と続く結果となりました。「農業」に関しては、近年青年層によるビジネス化などにより注目されているものの、天候による収穫の波や重労働であることが、依然として大きな負担感として捉えられているものと推測されます。(図表B)

[3] 「仕事に対する満足度」/勤め続けたい・続けたくない理由
「今後も勤め続けたい」と選択した理由を尋ねたところ、1位「職場環境がいいから」(回答率42.8%)、2位「安定した会社だから」(同32.5%)、3位「やりがいのある仕事だから」(同31.5%)という結果となった。上位3つについては、男女別、年代別、未・既婚別のいずれにおいても高い回答率となっていることから、幅広く一般的に満足度に直結する要素と考えられます。一方で、「転勤が多いから」、「海外展開しているから」といった理由が下位である点からは、ドメスティック志向が強い日本の国民性が表れた結果といえます。(図表C)
また、「勤め続けたくない」と選択した理由を尋ねたところ、1位「給料が低いから」(同51.6%)、2位「仕事にやりがいがないから」(同38.6%)、3位「職場環境が悪いから」(同35.9%)という結果となりました。「仕事のやりがい」や「職場環境」は、「今度も勤め続けたい」理由の上位としても挙がっていることから、勤労意欲を左右する重要な要素であることが明らかといえます。ところが「給料」に関しては、「勤め続けたくない」理由としては、ダントツに高い回答率(51.6%)であるにもかかわらず、「勤め続けたい」理由としては中位に留まっている点を考慮すれば、一定水準を上回ることで勤労意欲を大きく左右する要素ではなくなることが推測されます。(図表D)

[4] 「仕事に対する満足度」/転職したい業種
現在の仕事に対して「勤め続けたくない」と選択した人に対して、転職したい業種を尋ねたところ、1位が「医療、福祉」(回答率14.7%)、2位が「公務」(同12.5%)となりました。男女別では、男性の1位が「公務」(同16.5%)、2位が「機械器具製造業」(同11.3%)、女性の1位が「医療、福祉」(同26.4%)、「その他サービス業」(同10.3%)であることから、男女の1位がそれぞれ全体ランクを押し上げた要因となっていることが見受けられます。男性1位の「公務」については、安定性を重視する層に支持されたものと考えられ、現職の意見としても高い勤労意欲が表れる結果となっていることから、期待と現実のギャップは小さいものと考えられます。
しかし逆に、「転職したい業種」の1位である「医療、福祉」においては、周囲からは女性を中心に魅力の高い職業として見られているものの、前述の[2]において「勤め続けたくない」業種の上位に挙げられるなど、実際の現場とのギャップが大きい業種といえるでしょう。(図表E)


3.総評
我が国において、約20年前までは終身雇用が前提であり、一生涯を一つの会社で過ごすことが当然とされていました。しかし、今や転職の自由度はきわめて高いものとなり、雇用される側における職場や仕事の選択肢は大幅に増加しています。
そのような中で、「仕事に対する満足度」調査においては、現代のビジネスパーソンが自らの仕事に対してどれほどの勤労意欲をもっているのかを計ったものといえます。既述のとおり、業種や職種によってその勤労意欲に大きな差が生じており、男女によってもそれぞれの仕事に対する勤労意欲に差があることが表れた結果となりました。また、勤労意欲を左右する要件についても、一定の傾向がみられることが明らかな結果となりました。
昨今、企業の利益を優先するあまりに従業員を使い捨て同様に扱う企業をブラック企業と呼び、飲食業界などを中心に多くの企業がブラック企業として社名を挙げられています。しかし一方で、[2]で前述したように、その飲食業界などにも、やりがいを感じて高い勤労意欲を持っている方が多いこともまた事実です。このように、一部のブラック企業のために業界全体の評価が下がることは非常に残念だと言わざるを得ません。
企業は、資本主義経済を生き抜いていかなければならない以上、優秀な人材を確保することが経営における重要な課題であるといえます。今回の調査結果によれば、一定水準の給料とやりがいが得られる前提の上では、企業の大小や新旧を問わず、転勤がなく国内勤務であれば、国内志向かつ実力主義かつ土日休みである日本の民間企業が最も望まれる企業ということになり、同時に人材が集まりやすい企業ということになるでしょう。しかし、果たして本当にそのような条件を満たすことが今後もその企業が生き残っていくために、真に必要な条件なのでしょうか。従業員の満足度を高めつつも、確実に生き残るための、企業の賢明な経営判断を望みたいものです。


■リスモン調べとは
リスクモンスターが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「PRキャラクターブランド調査」、「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。


■リスモンの概要(東京証券取引所ジャスダック上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2013年12月末時点で9,741(内、与信管理サービス等4,822、ビジネスポータルサイト等3,389、その他1,530)となっております。
http://www.riskmonster.co.jp
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