“「がん」医療改善・創薬を後押しするためのウェブサイト”「見て・よく分かる 詳細 日本のがん統計」開設
[14/10/14]
提供元:@Press
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株式会社 博士タロー(所在地:神奈川県小田原市、代表取締役 / 薬学博士:長谷川 豊)は、これまでに蓄積した技術と情報の有効活用を図り、専門家に留まらず、一般の方々の「がん」に対する認識を更に高められるよう「見て・よく分かる 詳細 がん統計」ウェブサイトを開設しました。
【「見て・よく分かる 詳細 がん統計」について】
■がんの発生分類別に加え、がん治療医療施設別に閲覧・比較できる
「見て・よく分かる 詳細 がん統計」では、1975年以降の日本人に発生したがんの、罹患数、罹患率、死亡数、死亡率、そして推定生存率を、がんの発生を分類する「26部位別」「85歳以上までの5歳年齢階級別」「小児・生産年齢・65歳以上の年齢区分別」「男女性別」に閲覧でき、容易に比較できます。
また、「がん診療連携拠点病院 院内がん登録(2012年)」で報告されている「各医療施設別」「がん発生部位別登録数」「施設所在地」「アクセス」「ホームページ」等が検索できるページを設置しました。各施設の2012年登録状況は、全国のがん診療連携拠点病院の平均的登録数と比較できるよう設計しました。
■がん治療改善度の指標として“本邦初”「推定生存率推移」を算出
小児では白血病の罹患率、成人では臓器がんの罹患率、成人女性では女性生殖器がんの罹患率が高く、年齢範囲および性別によって発生するがんの割合は異なります。罹患率と死亡率の推移に、生存率の推移を加えることによって、より精確ながん疾病の動向予測、より確かな創薬ターゲットの絞り込みに至ると考えられます。
当社では、昨年報告された地域がん登録5年生存率と高い相関を示す生存率を独自に算出し、1975年 ― 2010年までの推定生存率推移を算出しました。当社が算出した推定生存率によると、1975年の小児がん(0〜14歳)は46%、1990年では68.3%、2010年には81.4%、アメリカSEER統計と同様の生存率改善が認められました。小児白血病の生存率においては、1975年では23.1%、1990年では51.6%、2010年には81.6%と算出しており、アメリカSEER統計と同じ傾向を示しました。従って、当社が算出した推定生存率は、罹患率および死亡率の統計指標に加え、日本のがん統計における参考的指標となりうる生存率を反映していると考えられます。小児がんに関する推定生存率は、当社小児がん情報ウェブサイト「I'm Home!」( http://www.ChildhoodCancer.jp )にも掲載します。
【「見て・よく分かる 詳細 がん統計」開設背景】
〜がん治療効率の更なる改善を目指して〜
2014年5月、医療分野の研究開発環境の整備を総合的かつ効果的に行うための「健康・医療戦略」が成立。健康・医療に関する先端的研究開発と新産業創出に関する基本的施策が定められ、「健康・医療戦略推進法」と「独立行政法人日本医療研究開発機構法」が施行されました。これらの法律の基、医療分野研究開発推進計画が定められようとしており、官民一体の医薬品創出が掲げられています。「がん領域」においては、「がん研究10か年戦略」に基づく新規薬剤開発、がんの特性の研究、医療技術開発が推進されています。
高齢化が加速する昨今、65歳以上の高齢者のがん罹患率が最も増加しています。死亡率においては、小児では減少、生産年齢では大きな変動なし、高齢者では増加を示していることから、がん対策の強化が図られています。しかし、がん治療改善度を知るためには、生存率の変化指標が必要です。
アメリカでは1973年に“National Cancer Act of 1971”が制定され、地域がん登録(SEER Program)が確立されました。地域がん登録から25年以上が経過し、各がん別罹患率・死亡率および生存率推移が詳細に報告・公開され、小児がんに関しては、各小児がん疾病別生存率や治療後の後遺症などの実態が明らかとされてきています。イギリスでは、1962年から一般集団を対象とした地域がん登録が始められています。イギリスではがん登録データを活用し、罹患率・死亡率および生存率の年次推移の調査に留まらず、がん治療で投与する第一選択薬の改良による治療改善度解析ができるに至っています。日本では、昨年2013年になって初めて、地域がん登録による5年生存率が解析されました。しかし、アメリカやイギリスのように長期にわたるがん登録データが集積され、比較するに十分な情報が回収されるまで、日本人のがん治療改善度を知るには至りません。
■疾病分類で分類されるそれぞれのがん疾病に有効な治療薬開発を目指して
現在、小児がん患者に投与されている抗腫瘍薬は、成人での臨床実績や小児での安全性が確認できる小児がんと同名疾病の記載のある抗腫瘍薬等が承認された医薬品です。
小児がんは患者数が少なく、信頼度の高い臨床試験を実施することが非常に困難な領域です。小児がんは主たるがん疾病名だけでも47種類に分類されています。これら小児がんのなかで治療薬開発からとりこぼされ、未だ生存率が低いと海外で報告されている小児がん疾病に対する治療薬の開発や、さらに安全で治療効率を増幅させることができる小児がん治療薬開発には、さらなる病態の解明とこれまでの治療効果を正しく見極めることが重要です。
※株式会社博士タローでは、日本人小児がん統計データの整備ならびに小児がん治療に応用できる可能性の高い最先端ライフサイエンス研究報告リサーチを展開し、情報はウェブサイトで公開しています( http://www.ChildhoodCancer.jp )。これまでに公開してきた小児がんの罹患率、死亡率、小児がん分類、小児がん承認薬に関するデータは国家レベル資料としても利用されています。
(参考)
1.the SEER Cancer Statistics Review 1975-2011( http://seer.cancer.gov/csr/1975_2011/ )
2.Stiller et al. Population survival from childhood cancer in Britain during 1978-2005 by eras of entry to clinical trials, Ann Oncol. 2012 Sep;23(9):2464-9.
3.健康・医療戦略推進本部( http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/ )
4.祖父江, 友孝 国家戦略としてのがん対策とがん登録の役割, JACR Monograph No. 12.
【見て・よく分かる 詳細 日本のがん統計 概要】
公開日 : 2014年10月14日
サイトURL: http://www.STAT-CANCER.com (モバイル端末対応)
【内容】
・診断年1975年以降の日本人に発生したがん罹患・死亡・生存の3統計因子の推移を、全てグラフまたは表に表現。
(3つの統計因子は、5歳年齢階級、15歳未満の小児、15歳〜65歳未満の生産年齢、65歳以上の高齢の年齢3区分、男女性別で、スムーズに画面上で比較できるよう設計)
・がん診療連携拠点病院 院内がん登録(2012年)報告書内データをデータベース化し、がんが発生する体の26部位(分類されないその他を含む)に対する各都道府県、各医療施設のがん登録数を調査できます。
・各医療施設の全公開登録内容一覧表を出力しますので、各医療施設の専門とするがんの種類を調べる参考資料としても活用できます。
・抗腫瘍薬添付文書記載の対象腫瘍名から抗腫瘍薬を検索できます。
・がんの分類やがんの名称は、がんの発生生体部位を基本分類とする「国際疾病分類」、がんの形態と発生部位で分類する「国際疾病分類腫瘍学」で検索できます。「小児がん」は、国際疾病分類腫瘍学に基づく国際小児がん分類で検索できます。
【コンテンツ】
1.発生(2008年)
2.死亡(2011年)
3.日本人人口推移(1958年〜2013年)
4.がん診療連携拠点病院 院内がん登録(2012年)
5.発生部位別罹患数・罹患率・死亡数・死亡率・推定生存率順位表(年齢階級/年齢区分/性別/診断年別)
6.発生部位別罹患数・罹患率・死亡数・死亡率・推定生存率推移(年齢階級/年齢区分/性別比較)
7.発生部位別患者数・罹患率・死亡数・死亡率の都道府県比較
8.抗腫瘍薬添付文書記載悪性新生物名
9.国際疾病分類、国際疾病分類腫瘍学、国際小児がん分類
10.他、がん対策基本法、がん対策推進基本計画
【使用統計データ】
1.人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部)
2.患者調査統計(厚生労働省大臣官房統計情報部)
3.人口推計(総務省統計局)
4.がん診療連携拠点病院院内がん登録 2012年全国集計報告書
5.全国がんセンター協議会加盟施設5年生存率(全国がん罹患モニタリング集計、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター)
なお、博士タローでは、がん・小児がんを支援する以下のサイトを公開中。
≪小児がん情報支援サイト≫I'm Home! ( http://www.ChildhoodCancer.jp )
≪小児がん治療開発情報サイト≫SUCCEED( http://ClinicalTrials.ChildhoodCancer.JP )
≪がん専用文献検索サイト≫THE 検索タロー( http://www.kensakutaro.jp/ )
≪がん診療連携拠点病院周辺マップ≫検索タローのマップ( http://www.Map.HakaseTaro.com )
【運営会社 概要】
会社名: 株式会社 博士タロー
代表者: 代表取締役 / 薬学博士 長谷川 豊
所在地: 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町2-9-46 オービックビル3F
URL : http://www.ChildhoodCancer.jp
【「見て・よく分かる 詳細 がん統計」について】
■がんの発生分類別に加え、がん治療医療施設別に閲覧・比較できる
「見て・よく分かる 詳細 がん統計」では、1975年以降の日本人に発生したがんの、罹患数、罹患率、死亡数、死亡率、そして推定生存率を、がんの発生を分類する「26部位別」「85歳以上までの5歳年齢階級別」「小児・生産年齢・65歳以上の年齢区分別」「男女性別」に閲覧でき、容易に比較できます。
また、「がん診療連携拠点病院 院内がん登録(2012年)」で報告されている「各医療施設別」「がん発生部位別登録数」「施設所在地」「アクセス」「ホームページ」等が検索できるページを設置しました。各施設の2012年登録状況は、全国のがん診療連携拠点病院の平均的登録数と比較できるよう設計しました。
■がん治療改善度の指標として“本邦初”「推定生存率推移」を算出
小児では白血病の罹患率、成人では臓器がんの罹患率、成人女性では女性生殖器がんの罹患率が高く、年齢範囲および性別によって発生するがんの割合は異なります。罹患率と死亡率の推移に、生存率の推移を加えることによって、より精確ながん疾病の動向予測、より確かな創薬ターゲットの絞り込みに至ると考えられます。
当社では、昨年報告された地域がん登録5年生存率と高い相関を示す生存率を独自に算出し、1975年 ― 2010年までの推定生存率推移を算出しました。当社が算出した推定生存率によると、1975年の小児がん(0〜14歳)は46%、1990年では68.3%、2010年には81.4%、アメリカSEER統計と同様の生存率改善が認められました。小児白血病の生存率においては、1975年では23.1%、1990年では51.6%、2010年には81.6%と算出しており、アメリカSEER統計と同じ傾向を示しました。従って、当社が算出した推定生存率は、罹患率および死亡率の統計指標に加え、日本のがん統計における参考的指標となりうる生存率を反映していると考えられます。小児がんに関する推定生存率は、当社小児がん情報ウェブサイト「I'm Home!」( http://www.ChildhoodCancer.jp )にも掲載します。
【「見て・よく分かる 詳細 がん統計」開設背景】
〜がん治療効率の更なる改善を目指して〜
2014年5月、医療分野の研究開発環境の整備を総合的かつ効果的に行うための「健康・医療戦略」が成立。健康・医療に関する先端的研究開発と新産業創出に関する基本的施策が定められ、「健康・医療戦略推進法」と「独立行政法人日本医療研究開発機構法」が施行されました。これらの法律の基、医療分野研究開発推進計画が定められようとしており、官民一体の医薬品創出が掲げられています。「がん領域」においては、「がん研究10か年戦略」に基づく新規薬剤開発、がんの特性の研究、医療技術開発が推進されています。
高齢化が加速する昨今、65歳以上の高齢者のがん罹患率が最も増加しています。死亡率においては、小児では減少、生産年齢では大きな変動なし、高齢者では増加を示していることから、がん対策の強化が図られています。しかし、がん治療改善度を知るためには、生存率の変化指標が必要です。
アメリカでは1973年に“National Cancer Act of 1971”が制定され、地域がん登録(SEER Program)が確立されました。地域がん登録から25年以上が経過し、各がん別罹患率・死亡率および生存率推移が詳細に報告・公開され、小児がんに関しては、各小児がん疾病別生存率や治療後の後遺症などの実態が明らかとされてきています。イギリスでは、1962年から一般集団を対象とした地域がん登録が始められています。イギリスではがん登録データを活用し、罹患率・死亡率および生存率の年次推移の調査に留まらず、がん治療で投与する第一選択薬の改良による治療改善度解析ができるに至っています。日本では、昨年2013年になって初めて、地域がん登録による5年生存率が解析されました。しかし、アメリカやイギリスのように長期にわたるがん登録データが集積され、比較するに十分な情報が回収されるまで、日本人のがん治療改善度を知るには至りません。
■疾病分類で分類されるそれぞれのがん疾病に有効な治療薬開発を目指して
現在、小児がん患者に投与されている抗腫瘍薬は、成人での臨床実績や小児での安全性が確認できる小児がんと同名疾病の記載のある抗腫瘍薬等が承認された医薬品です。
小児がんは患者数が少なく、信頼度の高い臨床試験を実施することが非常に困難な領域です。小児がんは主たるがん疾病名だけでも47種類に分類されています。これら小児がんのなかで治療薬開発からとりこぼされ、未だ生存率が低いと海外で報告されている小児がん疾病に対する治療薬の開発や、さらに安全で治療効率を増幅させることができる小児がん治療薬開発には、さらなる病態の解明とこれまでの治療効果を正しく見極めることが重要です。
※株式会社博士タローでは、日本人小児がん統計データの整備ならびに小児がん治療に応用できる可能性の高い最先端ライフサイエンス研究報告リサーチを展開し、情報はウェブサイトで公開しています( http://www.ChildhoodCancer.jp )。これまでに公開してきた小児がんの罹患率、死亡率、小児がん分類、小児がん承認薬に関するデータは国家レベル資料としても利用されています。
(参考)
1.the SEER Cancer Statistics Review 1975-2011( http://seer.cancer.gov/csr/1975_2011/ )
2.Stiller et al. Population survival from childhood cancer in Britain during 1978-2005 by eras of entry to clinical trials, Ann Oncol. 2012 Sep;23(9):2464-9.
3.健康・医療戦略推進本部( http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/ )
4.祖父江, 友孝 国家戦略としてのがん対策とがん登録の役割, JACR Monograph No. 12.
【見て・よく分かる 詳細 日本のがん統計 概要】
公開日 : 2014年10月14日
サイトURL: http://www.STAT-CANCER.com (モバイル端末対応)
【内容】
・診断年1975年以降の日本人に発生したがん罹患・死亡・生存の3統計因子の推移を、全てグラフまたは表に表現。
(3つの統計因子は、5歳年齢階級、15歳未満の小児、15歳〜65歳未満の生産年齢、65歳以上の高齢の年齢3区分、男女性別で、スムーズに画面上で比較できるよう設計)
・がん診療連携拠点病院 院内がん登録(2012年)報告書内データをデータベース化し、がんが発生する体の26部位(分類されないその他を含む)に対する各都道府県、各医療施設のがん登録数を調査できます。
・各医療施設の全公開登録内容一覧表を出力しますので、各医療施設の専門とするがんの種類を調べる参考資料としても活用できます。
・抗腫瘍薬添付文書記載の対象腫瘍名から抗腫瘍薬を検索できます。
・がんの分類やがんの名称は、がんの発生生体部位を基本分類とする「国際疾病分類」、がんの形態と発生部位で分類する「国際疾病分類腫瘍学」で検索できます。「小児がん」は、国際疾病分類腫瘍学に基づく国際小児がん分類で検索できます。
【コンテンツ】
1.発生(2008年)
2.死亡(2011年)
3.日本人人口推移(1958年〜2013年)
4.がん診療連携拠点病院 院内がん登録(2012年)
5.発生部位別罹患数・罹患率・死亡数・死亡率・推定生存率順位表(年齢階級/年齢区分/性別/診断年別)
6.発生部位別罹患数・罹患率・死亡数・死亡率・推定生存率推移(年齢階級/年齢区分/性別比較)
7.発生部位別患者数・罹患率・死亡数・死亡率の都道府県比較
8.抗腫瘍薬添付文書記載悪性新生物名
9.国際疾病分類、国際疾病分類腫瘍学、国際小児がん分類
10.他、がん対策基本法、がん対策推進基本計画
【使用統計データ】
1.人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部)
2.患者調査統計(厚生労働省大臣官房統計情報部)
3.人口推計(総務省統計局)
4.がん診療連携拠点病院院内がん登録 2012年全国集計報告書
5.全国がんセンター協議会加盟施設5年生存率(全国がん罹患モニタリング集計、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター)
なお、博士タローでは、がん・小児がんを支援する以下のサイトを公開中。
≪小児がん情報支援サイト≫I'm Home! ( http://www.ChildhoodCancer.jp )
≪小児がん治療開発情報サイト≫SUCCEED( http://ClinicalTrials.ChildhoodCancer.JP )
≪がん専用文献検索サイト≫THE 検索タロー( http://www.kensakutaro.jp/ )
≪がん診療連携拠点病院周辺マップ≫検索タローのマップ( http://www.Map.HakaseTaro.com )
【運営会社 概要】
会社名: 株式会社 博士タロー
代表者: 代表取締役 / 薬学博士 長谷川 豊
所在地: 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町2-9-46 オービックビル3F
URL : http://www.ChildhoodCancer.jp