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工学院大学附属高等学校が日本で初めて「gacco(ガッコ)」の大学講座を用いた反転授業を導入

NTTナレッジ・スクウェア株式会社(以下 ナレッジ・スクウェア)と株式会社NTTドコモ(以下 ドコモ)が共同で推進する、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(以下 JMOOC)公認の大規模公開オンライン講座(MOOC※1)提供サイト「gacco(ガッコ)」( http://gacco.org/ )で現在開講中の「デジタルアーカイブのつくり方 〜ビッグデータ・オープンデータを紡いで社会につなぐ 〜」(渡邉 英徳 首都大学東京 准教授)講座(2014年10月10日に開講)が、工学院大学附属高等学校の反転学習の教材として採用されることが決定しました。

ナレッジ・スクウェアは、先日(2014年10月9日)東京工科大学が「gacco」で開講された慶應義塾大学 村井 純 教授の講座を大学授業に導入し、反転授業を実施するという報道発表を致しました( http://www.nttks.co.jp/news/news_20141009.html )が、今回の発表はこの「gacco」の講座を授業に導入し、反転授業を実施するという動きが、高等学校でも拡大していくという内容になります。


工学院大学附属高等学校では、生徒有志が1964年に開催された東京オリンピックにまつわる証言や写真の資料をデジタル保存し、「東京五輪アーカイブ 1964-2020※2」としてインターネット上(グーグル社が提供する「Google Earth」に写真や動画、メッセージを掲載)に公開することで、過去の記憶を伝え、その魂を後世へと受け継ぐ活動を行なっていますが、本取り組みでは、日本初の試みとして、プロジェクトに参画する生徒を対象に、「gacco」講座を教材として採用し、11月には渡邉 准教授自身による授業を行なう予定です。この授業は、基礎的な学習を事前に「gacco」で予習し、教室ではディスカッションなどの発展的な学習を対話的に行なうことによって、学習効果を高める、いわゆる反転学習形式となります。
本取り組みを通じ、工学院大学附属高等学校は生徒の「自ら学ぼうとする姿勢」「総合的な思考力の育成」「ICTの活用力」「高大連携」などの教育的効果を期待しています。


既にアメリカでは、高校においてMOOCの大学講義を活用する動きが広がっています。例えば、ペンシルバニア州やニュージャージー州、カリフォルニア州などの9つの高校で、ペンシルバニア大学のMOOC講座を用いた反転授業が試験的に行なわれています。
今回のように、MOOC講座を高校生向けに反転授業の教材として採用することについて、反転学習について研究している東京大学大学院 情報学環 山内 祐平 准教授は「MOOCや反転授業を通じて高大接続が行なわれ大学の授業が高校のカリキュラムに組み込まれることによって、21世紀型スキルの育成など現代的かつ高度な教育目標に対応することができるようになるだろう。また、進学先となる大学での専門分野選択に寄与することから、キャリア教育的な意義もあると考えられる。」とコメントしています。


「gacco」を提供するドコモ、ナレッジ・スクウェアは、今後も大学や高等学校でのMOOCを活用した反転学習形式の授業の普及・促進に取り組んでまいります。


※1 MOOC:
Massive Open Online Coursesの略。Web上で誰でも無料で参加可能な、大規模かつオープンな講義を提供し、修了者に対して修了証を発行する教育サービス。2012年より米国を中心として、主要大学および有名教授によるオープンオンライン講座として公開され、世界中から1,000万人以上が受講している。

※2 東京五輪アーカイブ1964-2020:
首都大学東京の渡邉 英徳 准教授と朝日新聞フォトアーカイブが中心となり推進しているプロジェクト。
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