11月11日“介護の日”に先駆け、自立排泄に向けて大阪鉄道病院と共同研究 スルッとはける紙パンツで、動作や心理面が変化
[14/11/06]
提供元:@Press
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ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久)は、西日本旅客鉄道株式会社 大阪鉄道病院と共同で、引き上げ負荷が軽減された紙パンツを使用した際の患者様の引き上げ動作や心理面の変化について検証を行いました。そして、今回の研究内容を『リハビリテーション・ケア合同研究大会』(2014年11月6日開催)で発表いたしましたのでご報告します。
<外出を楽しむ夫婦イメージ>
http://www.atpress.ne.jp/releases/53147/img_53147_1.jpg
■研究の背景
今年、厚生労働省の健康寿命調査の結果(※1)によると、日本の健康寿命(健康な状態で過ごせる期間)は前回調査に比べ男女ともに期間が伸びたものの、依然として平均寿命との差があることが顕著になっています。平均寿命と健康寿命の差が開くとQOL(生活の質)の低下につながるため、政府も「健康日本21」を推進し、健康寿命の延伸を目標としています。このような中、当社は、大人用おむつ市場を牽引するメーカーとして、高齢化に伴う虚弱化をできるだけ遅らせるために、高齢者のトイレ動作の自立を支援する紙パンツやサービスを提供しています。しかしながら、介護者の86%がトイレやポータブルトイレで排泄させてあげたいと望みながら「ついつい」手助けしてしまう実態が明らかとなりました。主な原因は、紙パンツを引き上げる際に、お尻にひっかかってしまいご本人が自分で引き上げられないことにありました。
そこで当社は、お尻にひっかかりにくく軽い力でスルッとはける紙パンツを開発し、ご本人の引き上げ動作や心理面にどのような変化がもたらされるのかを西日本旅客鉄道株式会社 大阪鉄道病院と共同で検証を行いました。
※1 2014年10月1日 厚生労働省発表
<スルッとはける紙パンツ開発品>
http://www.atpress.ne.jp/releases/53147/img_53147_2.jpg
<はくときに使う力を低減>
http://www.atpress.ne.jp/releases/53147/img_53147_3.jpg
■研究の概要
検証対象:回復期リハビリテーション病棟入院患者様12名(平均71.8歳)
検証期間:2014年5月8日〜6月20日
検証品 :当社従来品と開発品を比較。
検証方法:紙パンツ引き上げ動作時に、持ち替え回数、把持位置、
引き上げ位置、時間を測定。
トイレ後にご本人・介助者にアンケートとヒアリングを実施。
■研究の結果
1.動作の変化として、自分で簡単に引き上げられて介助量も軽減した。
(1) 持ち替え回数や把持位置の変化
・両手で上げる方(6名)は7.5回→6.2回と約1回減少、片手で上げる方(6名)は13.5回→11.3回と約2回減少した。
・把持位置を分析すると、特に紙パンツの横や後ろを引き上げる回数が減少した。
(2) 紙パンツ位置の変化(FIM(※2) トイレ動作項目5点未満の方)
・お尻でひっかかっていたが、自分で腰付近まで片手で上げられた事例を確認した。
(3) 立位バランスの変化(FIM(※2) トイレ動作項目5点未満の方)
・両手で上げる際、時間が軽減し、バランスを崩しにくくなった事例を確認した。
(4) 介助者の介助量の変化(FIM(※2) トイレ動作項目5点未満の方)
・片手で上げる際、介助量が30.8%→22.5%と軽減し、自分で行えることが増えた。
2.心理面の変化として、「自分でできそう」という気持ちが向上した。
特に、FIM(※2)トイレ動作項目が5点未満の片手で引き上げる方で変化が見られた。
・4名中2名で、開発品でご本人の「はきやすさ」のスコアが良化。
・4名中2名で、「ややできそう」→「できそう」へとご本人の心理面が変化。
※2 FIM…機能的自立度評価表、Functional Independence Measureの略。
日常の生活動作の自立度を示す指標で、計18項目を各7段階で点数化し評価する。
■研究の成果と考察
今回の研究によって、開発品を使用すると「持ち替え回数が少ない」「時間が短い」「より上の方までバランスを崩さずに引き上げられる」という動作の変化が確認されました。また、それによって「はきやすそう」「自分でできそう」というご本人の心理面まで変化することも確認できました。
スルッとはける紙パンツは、トイレでの排泄動作で特に難しいと感じられている、引き上げ動作に対して、負荷を低減し自立をサポートできることがわかりました。当社は、今後も高齢者のトイレ排泄自立を応援する商品やサービスの提供を推進して参ります。
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,264名[グループ合計12,795名](2014年3月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-041-062
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/
<外出を楽しむ夫婦イメージ>
http://www.atpress.ne.jp/releases/53147/img_53147_1.jpg
■研究の背景
今年、厚生労働省の健康寿命調査の結果(※1)によると、日本の健康寿命(健康な状態で過ごせる期間)は前回調査に比べ男女ともに期間が伸びたものの、依然として平均寿命との差があることが顕著になっています。平均寿命と健康寿命の差が開くとQOL(生活の質)の低下につながるため、政府も「健康日本21」を推進し、健康寿命の延伸を目標としています。このような中、当社は、大人用おむつ市場を牽引するメーカーとして、高齢化に伴う虚弱化をできるだけ遅らせるために、高齢者のトイレ動作の自立を支援する紙パンツやサービスを提供しています。しかしながら、介護者の86%がトイレやポータブルトイレで排泄させてあげたいと望みながら「ついつい」手助けしてしまう実態が明らかとなりました。主な原因は、紙パンツを引き上げる際に、お尻にひっかかってしまいご本人が自分で引き上げられないことにありました。
そこで当社は、お尻にひっかかりにくく軽い力でスルッとはける紙パンツを開発し、ご本人の引き上げ動作や心理面にどのような変化がもたらされるのかを西日本旅客鉄道株式会社 大阪鉄道病院と共同で検証を行いました。
※1 2014年10月1日 厚生労働省発表
<スルッとはける紙パンツ開発品>
http://www.atpress.ne.jp/releases/53147/img_53147_2.jpg
<はくときに使う力を低減>
http://www.atpress.ne.jp/releases/53147/img_53147_3.jpg
■研究の概要
検証対象:回復期リハビリテーション病棟入院患者様12名(平均71.8歳)
検証期間:2014年5月8日〜6月20日
検証品 :当社従来品と開発品を比較。
検証方法:紙パンツ引き上げ動作時に、持ち替え回数、把持位置、
引き上げ位置、時間を測定。
トイレ後にご本人・介助者にアンケートとヒアリングを実施。
■研究の結果
1.動作の変化として、自分で簡単に引き上げられて介助量も軽減した。
(1) 持ち替え回数や把持位置の変化
・両手で上げる方(6名)は7.5回→6.2回と約1回減少、片手で上げる方(6名)は13.5回→11.3回と約2回減少した。
・把持位置を分析すると、特に紙パンツの横や後ろを引き上げる回数が減少した。
(2) 紙パンツ位置の変化(FIM(※2) トイレ動作項目5点未満の方)
・お尻でひっかかっていたが、自分で腰付近まで片手で上げられた事例を確認した。
(3) 立位バランスの変化(FIM(※2) トイレ動作項目5点未満の方)
・両手で上げる際、時間が軽減し、バランスを崩しにくくなった事例を確認した。
(4) 介助者の介助量の変化(FIM(※2) トイレ動作項目5点未満の方)
・片手で上げる際、介助量が30.8%→22.5%と軽減し、自分で行えることが増えた。
2.心理面の変化として、「自分でできそう」という気持ちが向上した。
特に、FIM(※2)トイレ動作項目が5点未満の片手で引き上げる方で変化が見られた。
・4名中2名で、開発品でご本人の「はきやすさ」のスコアが良化。
・4名中2名で、「ややできそう」→「できそう」へとご本人の心理面が変化。
※2 FIM…機能的自立度評価表、Functional Independence Measureの略。
日常の生活動作の自立度を示す指標で、計18項目を各7段階で点数化し評価する。
■研究の成果と考察
今回の研究によって、開発品を使用すると「持ち替え回数が少ない」「時間が短い」「より上の方までバランスを崩さずに引き上げられる」という動作の変化が確認されました。また、それによって「はきやすそう」「自分でできそう」というご本人の心理面まで変化することも確認できました。
スルッとはける紙パンツは、トイレでの排泄動作で特に難しいと感じられている、引き上げ動作に対して、負荷を低減し自立をサポートできることがわかりました。当社は、今後も高齢者のトイレ排泄自立を応援する商品やサービスの提供を推進して参ります。
■会社概要
社名 :ユニ・チャーム株式会社
設立 :1961年2月10日
本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,264名[グループ合計12,795名](2014年3月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売
≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-041-062
ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/