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SMBCコンシューマーファイナンス調べ 「年収600万円なら2人目を出産・子育てしたい」が過半数に!

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(代表取締役社長:幸野 良治、http://www.smbc-cf.com)は、2014年11月14日〜18日の5日間、20歳〜29歳の男女を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)


【20代の財布の中身】
≫財布の中身、年齢×1,000円はもう過去の理想?
平日の財布の中身 学生は平均6,800円、20代会社員は平均10,400円
≫初デートのとき安心できる所持金は?20代男性は平均24,500円、女性は平均14,000円

はじめに、20代の財布の中身について、質問を行いました。
20〜29歳の男女1,000名(全回答者)に対し、普段(平日)、財布にいれている金額を聞いたところ、「3,000円超〜5,000円以下」(25.4%)や「5,000円超〜1万円以下」(24.9%)を中心に回答が集まり、平均額は8,808円となりました。財布の中身が「2万円超」の方は1割未満(6.3%)となっています。
職業別にみると、学生は平均6,784円、会社員は10,391円となりました。

次に、どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるかを聞いたところ、「2,000円未満〜1,000円以上で不安」(28.4%)を中心に回答が集まり、平均額は2,202円となりました。お財布の中身が千円札1,2枚程度にまで減ると“お金が少なくて心配・気掛かりだ”、と感じる方が多いようです。他方で、「2万円以上で不安」は100人に1人以下の割合(0.6%)となっています。“財布の中身は年齢×1,000円が理想”と言われたこともありましたが、その理想は20代にとっては過去のものであるようです。

それでは、ここぞという大事なお出掛けのときには、どのくらいの所持金を用意するものなのでしょうか。気になる異性と初デートするとき、安心できる所持金を聞いたところ、「1万円超〜2万円以下で安心」に3割強(31.4%)の回答が集中し、平均額は19,227円となりました。
男女別にみると、男性は平均24,473円と、女性(13,981円)よりも高くなりました。“さすがに初デートのときくらいは年齢×1,000円をお財布に入れておきたい”と、考えている20代男性も多いのではないでしょうか。


【20代が抵抗を感じない“おごり”と“プレゼント”の水準】
≫若手におごるとき、気を遣わせないちょうどいい金額 同僚には「1,000円以下」、部下には「3,000円以下」
≫友チョコ・義理チョコで相手に“勘違いさせない”金額は2,000円以下
≫恋人に奮発して贈るクリスマスプレゼント 20代前半の平均予算15,000円、20代後半は23,800円

次に、20代がおごってもらうときに気兼ねをしない金額はどの程度なのかを探りました。
全回答者(1,000名)に対し、<友達や同僚から>おごってもらうときに抵抗を感じない金額を聞いたところ、「500円超〜1,000円以下」が35.0%で最も多くの回答が集まり、次いで「1,000円超〜2,000円以下」が20.9%、「2000円超〜3,000円以下」が15.0%で続きました。また、“この水準を超えると半数以上が抵抗を感じる金額”(中央値)は1,000円となっています。ちょっとした外食1回分ぐらいの金額に収めるのが、20代同士では“ちょうどいいおごり”といえそうです。
併せて、おごってくれる相手が目上の人になったケースとして、<職場の上司から>おごってもらうときに抵抗を感じない金額を聞いたところ、「3,000円超〜5,000円以下」が24.9%で最も多くの回答が集まりました。コース料理などの豪華な食事や、宴会1回分程度のおごりであれば、抵抗を感じない方が多いようです。ただし、中央値は3,000円となっているため、たとえ上司からのおごりであっても、3,000円超になると半数以上の20代が“申し訳ないな”と恐縮してしまうことになります。若手に余計な気を遣わせない、さり気ないおごりを目指す諸先輩は、3,000円以下のおごりに抑えておく方が無難かもしれません。

それでは、プレゼントを受け取るときに気兼ねしないで受け取れる金額はどの程度なのでしょうか。
恋人ではない異性からのプレゼント(例えば、バレンタインデーやホワイトデー)で抵抗を感じないで受け取れるのはいくら相当のプレゼントか聞いたところ、「500円超〜1,000円以下」が24.7%、「1,000円超〜2,000円以下」が19.4%となり、中央値は2,000円となりました。バレンタインデーやホワイトデーなどの機会に、同僚や同級生に感謝の気持ちで“友チョコ”や“義理チョコ”を贈りたいけれど、勘違いはされたくない、という方は、2,000円以下の予算でプレゼントを用意すれば、相手に余計なプレッシャーを与えないで済みそうです。

反対に、自身がプレゼントを贈る側となり、特別な相手に奮発してプレゼントをするときには、どのくらいの金額が上限となるのでしょうか。恋人へ特別な日にプレゼント(例えば、恋人に贈るクリスマスプレゼント)を贈るときに奮発して贈ることができるのはいくら相当のプレゼントかを聞いたところ、「2万円未満〜1万円以上」に3割弱(27.9%)の回答が集中し、平均額は19,410円となりました。
年齢別にみると、20代前半は平均15,067円、20代後半は23,753円となりました。特別な関係の相手に、特別な日に贈るプレゼントとなると、財布の紐を緩ませる方が多いようです。


【20代の消費意識】
≫価格比較はあたりまえ!20代の9割は「購入検討時、最安値をチェックする」
≫20代の7割が「お金を使うことより、貯めることに喜びを感じる」
≫若者に広がる“エシカル消費” 20代の4割半は「多少高くても、社会のためになる企業にお金を使いたい」
≫“基本無料”にお金を使う? 基本無料のゲームやアプリへの「支払い許容派」4割、「無料利用派」6割
≫20代女性の4割は「LINEのスタンプ購入許容派」、20代男性の3割半は「Youtubeの“投げ銭”許容派」

次に、お金の使い方に対して、20代がどのような考えを持っているのかを探りました。
全回答者(1,000名)に対し、お金の使い方に関する意識について、どの程度同意するか聞いたところ、<購入検討する際、同じ商品群・サービスの中で“最安値”のものは必ずチェックする>では、『そう思う』(「非常に」+「やや」)が9割(90.3%)となりました。また、<“お金を使うこと”より、“お金を貯めること”に喜びを感じる>では『そう思う』が7割(70.1%)となっています。最安値のチェックは当然の行為で、お金は使うときより貯めるときのほうが好きだ、という、堅実な消費スタイル・貯蓄志向を持った若者像がイメージできます。
しかし、どんなときでも“最安値”を選び、節約や貯金を優先させているかというと、そういう訳ではないようです。<“少し背伸びして、良いもの(好きなもの・欲しいもの)にお金をかけること”に喜びを感じる>では、『そう思う』が7割弱(68.6%)となっています。最安値を把握していても、自身が良いと感じたものならば、多少割高であっても手に入れるし、その行為に喜びを感じる、という20代が多数派であるようです。
また、<多少高くても、社会のためになる活動をしている企業の商品・サービスを購入したい>では『そう思う』が4割半(46.1%)みられました。節約よりも、“社会のためになる企業の利益に繋がる購買”を優先したいとする、エシカル(倫理的)な消費スタイルの20代も珍しくないようです。

続いて、スマホのアプリやWebサービスなど、“基本無料”で使えるコンテンツへ、対価の支払いをしたいと思うか聞いたところ、<ゲームやアプリをもっと楽しめるようにする追加購入>では「積極的にしたいと思う」が5.3%、「してもいいと思う」が34.9%となり、それらを合計した『支払いに前向き』な割合は4割(40.2%)となり、「したいとは思わない」は6割(59.8%)となりました。基本無料のコンテンツは無料で楽しめる範囲で利用したいと考えている方が多数派ですが、機能の追加やDLC(ダウンロードコンテンツ)の購入などの、“もっと便利に楽しく”を目的とした支払いに対して前向きな姿勢を持つ方は4割存在するようです。また、『支払いに前向き』な割合は男性で45.6%となっており、このような形での対価の支払いに、特に抵抗を感じにくい傾向があるようです。
そのほか、<コミュニケーションを彩るコンテンツの追加購入※LINEのスタンプやデコメなど>では、『支払いに前向き』な割合は38.1%となり、女性はより高く40.4%となっています。また、<応援したいクリエイターを支援するための寄附※YouTubeの投稿者への投げ銭機能など>では、『支払いに前向き』な割合は31.7%となり、こちらは男性でより高く35.0%となりました。20代女性はコミュニケーションのため、男性はクリエイター支援のために対価を支払ってもよい、と考える傾向があるようです。


【20代の豊かさの基準】
≫「経済的な豊かさに満足」 学生は5割、20代会社員は3割強に留まる
≫豊かな生活のためには「食費」と同じぐらい「趣味・娯楽費」が大事、「水道光熱費」よりも「通信費」が大事
≫20代のボーナスの行き先は?
お金をかけるとQOLが向上した・しそうなデジモノは「テレビ」より「スマホ」「PC」、生活家電では「時短家電」が人気

次に、20代が考える豊かさの基準を探りました。
全回答者(1,000名)に対し、<今の生活の経済的な豊かさ>に満足しているか聞いたところ、『満足』(「どちらかといえば」を含む)が33.5%、『不満』(「どちらかといえば」を含む)が66.5%となりました。また、職業別にみると、学生は『満足』が49.8%と会社員(33.4%)よりも高くなっています。就業したことで求める経済的豊かさの水準が高くなったのかもしれませんが、会社員は学生のときよりも経済的な満足度が低くなる傾向がみられました。
同様に、<今の生活の精神的な豊かさ>について聞いたところ、『満足』が51.2%、『不満』が48.8%と、およそ半数ずつで、意見が分かれました。経済的な豊かさの実感別にみると、経済的満足層は、精神的な豊かさの『満足』が69.0%とより高くなったものの、経済的満足層でも精神的豊かさに『不満』を抱いている方が3割強(31.1%)、経済的不満層でも精神的な豊かさに『満足』している方が4割強(42.2%)となっています。経済的な豊かさと精神的な豊かさに相関はみられるものの、“気持ちを豊かにするのはお金だけではない”という実感が持たれている様子がうかがえます。
総じて、<今の生活の豊かさ>に満足しているか聞いたところ、『満足』が6割(59.4%)で多数派となりました。男女別でみると、女性は『満足』が64.8%と、男性(54.0%)よりも高くなりました。

それでは、豊かな暮らしを実現するために、どんなことに優先的にお金を費やしたいと考えているのでしょうか。生活費の費目の中で、“豊かな暮らしを送るためになるべく確保したい”ものは何か聞いたところ、<変動費>に該当する費目では、「食費」(76.0%)と「趣味・娯楽費」(75.8%)が同程度に高くなりました。豊かな暮らしを実現するために、趣味に費やすお金は食費と同等に確保したい、との思いがうかがえます。次いで、4割台で「嗜好品費 (コーヒー、お酒、お茶、お菓子など)」(43.9%)、「衣服・美容費」(43.7%)、「交際費 (飲み会、冠婚葬祭費、プレゼント代など)」(41.2%)が続きました。「衣服・美容費」は女性で61.2%と、より高くなっています。衣服や美容で自身を磨き、綺麗で美しくあるために使う費用は豊かな暮らしには必要だ、と考えている20代女性が多いようです。
また、<固定費>に該当する費目では、「通信費 (携帯電話、インターネットなど)」が39.0%で最も高くなり、「水道・光熱費」(29.2%)や「住宅費」(28.9%)を上回りました。経済的な事情で携帯電話やインターネットを止めることになるくらいなら、水道・光熱費を節約する、家賃の安上がりな物件を選ぶ、といった選択をする20代も多いのではないでしょうか。

続いて、具体的にどんなモノにお金をかけることで、“生活の質が向上した/しそうだ”と感じるか聞いたところ、<デジタルグッズ>関連では、「携帯電話・スマートフォン端末」(36.8%)と「パソコン」(36.5%)が同程度に高く、次いで「テレビ・BDレコーダー」(21.9%)、「音響 (イヤホン・ヘッドフォン・アンプなど)」(15.6%)が続きました。生活の質を向上させるために、AV機器や音響機器よりも優先して情報端末にお金をかける20代が多いようです。また、男性は「携帯電話・スマートフォン端末」(43.0%)や「パソコン」(46.0%)のほか、「タブレット端末」(17.8%)などの情報機器にお金をかけることで生活の質が向上する、と考えている割合が女性よりも高くなりました。
<生活家電>関連では、「洗濯乾燥機 (ドラム式洗濯乾燥機など)」(18.3%)や「食器洗い機」(14.7%)、「炊飯器」(12.8%)、「ロボット掃除機」(11.9%)が上位となりました。“時短家電”が上位回答に散見されます。
<住宅・家具>関連では、「住宅 (家賃含む)」(48.2%)、「布団・寝具」(32.4%)、「ソファ・カウチ・椅子」(20.9%)がTOP3となりました。
<ファッション・美容>関連では「洋服」が45.9%で最も高く、「靴 (くつ)・シューズ」(32.8%)や「バッグ・財布」(31.5%)が3割台で続きました。
<レジャー>関連では、「自動車・バイク」が34.4%でトップになりました。若者の車離れ、などと表現されることもありますが、車にお金をかけることで生活の質が向上した/しそうだ、との思いを持つ若者も少なくないようです。


【20代が高額消費や結婚、出産・子育てしたくなる年収額】
≫若者は本当に車離れ?年収400万円あれば自動車購入に前向きな20代が過半数
≫少子化対策は若者の収入増がカギになる?「年収600万円なら2人目を出産・子育てしたい」が過半数に!

“若者の車離れ”をはじめとして、様々な消費や生活様式から“若者が離れていった”、とされていますが、その要因の一つに、若者が自由に使えるお金が少ないから、という点があげられるのではないでしょうか。そこで、全回答者(1,000名)に対し、どのくらいの年収があれば、車や住宅の購入、結婚や子育てをしたいと思えるようになるか、質問を行いました。
まず、<自家用車>を所有しよう(購入しよう)と思える年収額(世帯年収)を聞いたところ、「年収がどんなに少なくても、したいと思える」が16.2%、「年収200万円あれば」が5.8%、「年収300万円あれば」が18.7%、「年収400万円あれば」が16.1%となり、『年収400万円』までの累計は56.8%と半数を超えました。年収400万円あれば、20代の半数以上は車を購入する気持ちになるようです。
同様に、<自宅>についても聞いたところ、所有しよう (購入しよう)と過半数が思えるのは『年収600万円』(53.0%)となりました。

さらに、結婚や出産・子育てなどをしたいと思える年収額(世帯年収)を聞いたところ、<結婚>をしようと過半数が思えるのは『年収400万円』(53.6%)、<出産・子育て(1人)>では『年収500万円』(59.2%)、<出産・子育て(2人)>では『年収600万円』(52.1%)となりました。年収が400万円あれば、20代の半数以上が車の購入と結婚をしたい、年収500万円では第一子を出産・子育てしたい、年収600万円では住宅の購入と第二子の出産・子育てをしたい、と考えるようになることがわかりました。


【お金には替えられないもの・体験の価値】
≫20代の5人に1人が「理想的な出会いには100万円以上の価値がある」と回答
≫既婚者や会社員の3人に1人「1ヵ月の長期休暇は20万円以上の価値がある」
≫“女性の恋愛は上書き保存”はホント?「過去の恋愛やり直せるなら30万円以上払う」男性20%、女性9%
≫就職活動をやり直せるなら「50万円以上払う」 20代ビジネスマンは17%、20代ビジネスウーマンは10%

20代の“お金以外のもの”に対する価値観を探るため、お金には替えられないものや体験を金額換算すると、どのくらいになるかを質問しました。
全回答者(1,000名)に対し、<理想の出会い (理想の相手と、理想的な方法で出会う)>はいくら相当の価値があるか聞いたところ、「1億円以上」が4.1%、「1億円未満〜100万円以上」が15.9%となり、累計で『100万円以上』が2割(20.0%)となりました。20代の5人に1人は“理想の出会いには100万円以上の価値がある”と考えているようです。他方で、自身には必要ないとする、「0円」が4割強(43.7%)みられました。
同様に、<1ヵ月の自由な時間 (1ヵ月の長期休暇)>はいくら相当の価値があるか聞いたところ、『100万円以上』が1割強(11.3%)、『30万円以上』が2割強(21.1%)、『20万円以上』が3割弱(27.9%)となりました。また既婚者や会社員では『20万円以上』の割合(33.3%、34.5%)が高く、3人に1人の割合となりました。結婚後や就職後は、自由な時間の価値が上昇するようです。

さらに、もしも過去に戻って人生をやり直せるとするなら、いくら払えるか質問しました。
<過去の恋愛や結婚のやり直し>では、『100万円以上』が1割(10.3%)、『10万円以上』が2割半(24.0%)、『5万円以上』が3割(29.1%)となりました。また、男性は女性より多くの金額を回答する傾向にあり、『30万円以上』で比較すると、男性は20.0%、女性は9.0%となっています。俗に、“男性の恋愛は名前をつけて保存、女性は上書き保存”と言われますが、今回の調査結果からも、女性は男性よりも過去の恋愛を振り返らないことがわかりました。
また、現在就業中の方(626名)に、<仕事選び (就職活動)のやり直し>にいくら払えるか質問したところ、『100万円以上』が1割(10.9%)、『10万円以上』が3割(29.5%)、『5万円以上』が3割強(33.8%)となりました。また、男性は女性より多くの金額を回答する傾向にあり、『50万円以上』で比較すると、男性は17.4%、女性は9.6%となっています。また、20代後半の男性では19.4%と、より高い傾向がみられました。男性は女性よりも新卒採用時の就職活動の価値を高く評価しており、その傾向は年を経るごとにより強くなるようです。
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