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世界的古典「オデュッセイア」が“能”に!人間国宝 梅若玄祥とギリシャ人演出家のコラボが実現 「冥府行〜ネキア」千駄ヶ谷 国立能楽堂で7月15日公演

株式会社サンライズプロモーション東京(所在地:東京都港区)は、人間国宝の梅若玄祥と、現代ギリシャを代表する演出家のミハイル・マルマリノスがタッグを組み、世界的古典の「オデュッセイア」を能に仕立てた意欲作を、2015年7月15日(水)に公演することをお知らせいたします。


本新作上演のきっかけは、現代ギリシャを代表する演出家ミハイル・マルマリノスが、能楽に、ギリシャの、そして世界の古典である「オデュッセイア」を舞台化できる可能性を見出し、能楽界の第一人者で人間国宝である梅若玄祥に依頼したことにはじまります。マルマリノスは「ホメロスの作品は《文学》ではなく歌だ」と言い、また「能も《演劇》ではなく、歌だ」と言います。このプロジェクトは、紀元後にギリシャがキリスト教化されたのち変わってしまった《死生観》《人間観》を、ギリシャ悲劇の上演スタイル(声や肉体を奪われ《文学化》された古典を現存する最古の舞台表現)に近い、能楽によって再度肉体化する試みです。

ギリシャ文明の影響下にある欧米文化圏では誰もが知る、ホメロス作「オデュッセイア」より第11章「ネキア」として知られている章、すなわち“オデュッセウス冥府へ行く”の巻を、日希の精鋭陣が見事に能に仕立て上げました。能楽プロデューサーの笠井賢一が能本執筆、梅若玄祥が節付、作曲、振付、出演、ミハイル・マリノスが構成・演出をするほか、ギリシャ公演では、ギリシャ人のエヴァ・マニダが美術を担当します。


■公演情報
公演日程:2015年7月15日(水)15:00開演(14:00開場)
会場  :国立能楽堂
チケット:S席:¥10,000 / A席:¥6,000(当日引換券) / 学生席:¥4,000
     ※A席、学生席は当日指定席と交換いたします。券面に記載された
      整理番号順に座席が決められております。
     ※学生席のお客様には、当日ご入場時に学生証を
      ご提示いただきますので、必ず学生証をお持ちください。
     ※未就学児入場不可

サンライズプロモーション東京: 0570-00-3337(10:00〜18:00)
サンライズオンライン    : http://www.sunrisetokyo.com


■梅若玄祥(能楽師観世流シテ方 日本芸術院会員 重要無形文化財(各個)指定保持者
1948年気品溢れる流麗な芸風を持つ学芸員会員五十五世梅若六郎の嫡男として生まれる。祖父は人間性の深みをドラマチックに演じた名人、二代梅若実。曽祖父は、明治維新以後衰退していた能の復興に尽くした明治三名人の一人、初代梅若実である。2008年12月梅若家中興の祖である玄祥の名を後世に残すため、345年ぶりに名跡復活、二代玄祥と舞台名を改名する。


■ミハイル・マルマリノス(演出家)
アテネ生まれ。大学で神経生物学と演劇を学ぶ。1983年にdiplous Erosという劇団を立ち上げ、最初の作品を発表した直後から政府の助成金を受ける。その後変遷を経て、現在のTheseum Ensembleに至る。毎年のようにギリシャを中心とした欧州で重要な作品を発表し続けている。また2013年には、パリのコメディ・フランセーズにて「フェードル」を演出。ギリシャを代表する演劇人である。


■現存する世界最古の劇場“古代円形劇場”で行われる「アテネ・エピダウロスフェスティバル2015」に、日本人として初めて招待
この作品は2015年夏、エーゲ海を望むギリシャの都市で世界遺産にもなっている「エピダウロス」にある、“古代円形劇場”で上演されることが決まっており、日本人としては、梅若玄祥が初めてこの舞台に立つこととなります。この劇場は、欧米の演劇人にとっては《聖地》。大きな注目を集めるこの作品の世界初演が、2015年7月、東京の国立能楽堂で上演されます。

<能と古代ギリシャ演劇の類似性>
実は、日本の伝統芸能「能」と古代ギリシャ演劇は、約2,000年の時を超えて、下記のような類似点が多くみられます。
(1) 仮面を用いる。
(2) コーラス(コロス)=能の地謡の存在と役割。
(3) 現在のキリスト教の世界観とは異なった、死者と生者が、あの世と現世を行き来する表現。


■ギリシャ神話「オデュッセイア」と「ネキア」のあらすじ
主人公は、トロイア戦争で“トロイの木馬”を使い、ギリシャ軍を勝利に導いた英雄「オデュッセウス」。戦争が終わった後、帰国しようとするオデュッセウスの前に、海の神「ポセイドン」や怪鳥「セイレーン」が現れ、彼は10年にわたる漂流を余儀なくされます。この作品はオデュッセウスの波乱に満ちた10年間を描いた長編冒険物語です。

今回の公演は、この「オデュッセイア」の第11章を基に作られています。
魔女キルケーの助言通りジブラルタル海峡を越えて冥府(死後の世界)へ下ったオデュッセウスは、予言者ティレシアスに出会い、無事帰国するための助言、現在の故郷の窮状、帰国後にすべき手順などを聞き出します。冥府では、死んだ部下の霊や、亡くなったはずの母親アンテ、ネストールの祖母、ヘラクレスの母、アガメムノン、アキレウス、アイアスなどの旧友、歴代の英雄や罪人にも出会った。その後、オデュッセウスは地上へ戻り…。


■お問い合わせ
サンライズプロモーション東京
TEL:0570-00-3337(10:00〜18:00)
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