Raspberry Piボードを利用した安価で堅牢な汎用BOX「BH1」を販売開始 デジタルサイネージ用STBから、IoTコントローラーまで広範囲に利用可能
[15/05/28]
提供元:@Press
提供元:@Press
株式会社ビズライト・テクノロジー(本社:札幌市白石区、代表取締役社長:田中 博見)は、Raspberry Pi(モデルB+ベース)(※)を利用した汎用BOX「BH1」を販売開始いたします(モデル2への対応は2015年4Q予定)。
汎用BOX「BH1」: http://furelo.com/bh1/
■汎用BOX「BH1」開発背景
昨今、Raspberry Pi、Arduinoなど低価格でプロトタイピングが容易なCPUボードが販売され、フィジカルコンピューティングやIoT分野でのテスト的なアプローチが極めて盛んになっています。産業面でも少量多品種や、特定用途向けのコントローラーとしての期待も高まっていますが、これらはおもにプロトタイピングや教育での利用を想定して作られているため、業務上での実使用には難しい面もありました。当社はこの問題を解決するために安価で堅牢なBOX化を行い、「BH1」を開発いたしました。
また、「BH1」を使用した安価なデジタルサイネージソリューション「デジアピ」は2015年2Qに販売いたします。
■Raspberry Piを利用しながら堅牢な「BH1」のソリューション
汎用ボードを産業用途で安定利用するため、「BH1」は数多くのソリューションを実装しました。
<電源断、シャットダウンプロセスの最適化>
Raspberry Pi(以下 RPI)はLinuxベースのOSを採用しているため、正常なシャットダウンプロセスを実行しないと、OSがクラッシュしたり、SDカードを破壊したりする恐れがあり、産業用途で採用するには問題がありました。
「BH1」は外部電源のダウンを検出、大容量のコンデンサを使用し電源断からおよそ30秒間動作することが可能です。電源断信号は割込信号としてGPIOで検出し、プロセスは安全なシャットダウンを実行させます。また当社はこのシャットダウンプロセスをさらに最適化し、ノーマルベースで数10秒かかるシャットダウンを7秒程度で完了できます。
<時計機能付き>
RPIはバッテリバックアップによる時計機能(RTC)を搭載していません。しかしほとんどのアプリケーションにとってRTCは不可欠なものとなります。「BH1」はRTCデバイスと、交換可能なボタン電池を搭載しているため、リアルタイム管理が必要なアプリケーションでも問題ありません。
<5V電源をダイレクト供給>
RPIは電源が不安定であり、さらにマイクロUSBポートは内部抵抗が高いため、本来は電源供給に適していません。「BH1」では、内部にレギュレータを搭載し、独自電源回路からRPIのピンヘッダ経由で5Vを供給することで安定した動作を実現しました。
<万全の放熱対策>
RPIはそれ単体ではそれほど放熱が問題にはなりませんが、産業用途を考慮した場合、放熱の問題はゼロではありません。「BH1」ではCPUに放熱デバイスを装着し、この熱を金属ケースに逃すことによって一層の安定化を図っています。また、恒温槽による温度動作試験を行い、0度〜40度の動作を保証しています。
<耐ノイズ性能の大幅改善>
RPIは、ボード単体や市販されている樹脂ケースでは、産業用途に耐えうるノイズ対策がなされていません。「BH1」はグランド処理やケーシングを行うことで耐ノイズ性能を高め、EMSや静電イミュニティ、サージイミュニティなどの各種耐性検査をクリアしています。
<CPUの暴走対策>
RPIはハードウェアウォッチドッグタイマを搭載していますが、デフォルトの状態では無効化されています。「BH1」はこれを有効化し、万が一CPUが暴走した場合でも、ハードウェア的にCPUをリブートできるため、システムがハングアップしたままになる可能性を非常に低く抑えています。
<GPIOラインのノイズ問題をクリア>
RPIは様々な用途に使用できるGPIOが搭載されていますが、GPIOポートには数100mVのノイズが乗っているため、手で触れるだけで誤動作を起こす場合があります。「BH1」ではグランド処理やケーシングなどでノイズレベルを数10mVまで抑えました。
<電源スイッチと連動するシャットダウン回路>
RPIを産業用途で使用する際には、電源スイッチが必要になります。「BH1」は、電源スイッチと連動するシャットダウン回路を実装しています。
<汎用のスイッチを5つ搭載>
機器組込用途では、モニタを接続できず、設定などに利用する最低限のスイッチを要求されることが多くあります。「BH1」は汎用のスイッチを5つ用意しているため、別途スイッチボックスを用意する必要がありません。
■製品概要
名称: BH1
価格: 希望小売価格 30,000円(税別)
OS : Raspbianカスタマイズ(Linuxカーネル3.2)
仕様: http://www.atpress.ne.jp/releases/62371/att_62371_1.pdf
URL : http://furelo.com/bh1/
■BH1の利用領域
1.デジタルサイネージ向けSTB
2.各種モニタリングシステムの表示端末
3.農業用監視、警報システム
4.データロガーシステム
5.汎用インテリジェントコントローラー
6.プロトタイプ開発、実証実験
■BH1の展開方針
1.当社デジタルサイネージソリューション「デジアピ」プラットホームとしての展開
当社はタッチパネルサイネージ「Furelo( http://furelo.com/ )」に代表されるサイネージソリューションを展開してきました。今後は「BH1」によって、さらに拡大するデジタルサイネージの市場ニーズに適合した、汎用的でローコストでありながら、安定動作するソリューションを展開します。また、汎用BOXとしての「BH1」の特徴である、外部デバイスとの接続容易性を最大限活かし、センシングサイネージ(センサーと連動する自律型サイネージ)など、次世代のサイネージソリューションを提供していきます。
2.ハードウェアでのご提供
汎用コントローラーとして利用いただけるよう、各種ドキュメント、API、カスタマイズOSなど、「BH1」を使ったアプリケーション開発を簡単にできる環境をご提供します。また、アプリケーションやシステム開発の受託、コンサルティングも行います。
3.協業モデル
「BH1」に専用アプリケーションを搭載し、システム(ハードウェア)として販売する場合、共同開発などによる協業モデルを展開していきます。
(※)Raspberry Pi(ラズベリー パイ)とは
ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータで、イギリスのラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)によって開発されている。内蔵ハードディスクやソリッドステートドライブを搭載しない代わりに、SDメモリーカード(SDカード)を起動および長期保存用のストレージに利用。
2013年10月31日までに累計200万台、2014年6月11日までに累計300万台、2015年2月18日までに累計500万台販売された。2015年2月よりCPU性能を大幅にUPしたRaspberry Pi2を販売開始。
OSはLinuxベース。CPUはARMアーキテクチャ、BCM2835 700MHz 250MHz動作のGPUを持ち、HDMI出力でHDD表示可能。RAM512Mbyt搭載。GPIO(汎用ポート)を40ポート備え、様々な外部デバイスを接続することが容易。
■会社概要
株式会社ビズライト・テクノロジー
所在地 : 北海道札幌市白石区南郷通2丁目南9番7号 タウンヒル2階
代表者 : 代表取締役社長 田中 博見
事業内容: デジタルサイネージの開発、交通系時刻データ管理/運用
サーバーホスティング/保守、大規模Webサイト構築
URL : http://www.bizright.co.jp/
汎用BOX「BH1」: http://furelo.com/bh1/
■汎用BOX「BH1」開発背景
昨今、Raspberry Pi、Arduinoなど低価格でプロトタイピングが容易なCPUボードが販売され、フィジカルコンピューティングやIoT分野でのテスト的なアプローチが極めて盛んになっています。産業面でも少量多品種や、特定用途向けのコントローラーとしての期待も高まっていますが、これらはおもにプロトタイピングや教育での利用を想定して作られているため、業務上での実使用には難しい面もありました。当社はこの問題を解決するために安価で堅牢なBOX化を行い、「BH1」を開発いたしました。
また、「BH1」を使用した安価なデジタルサイネージソリューション「デジアピ」は2015年2Qに販売いたします。
■Raspberry Piを利用しながら堅牢な「BH1」のソリューション
汎用ボードを産業用途で安定利用するため、「BH1」は数多くのソリューションを実装しました。
<電源断、シャットダウンプロセスの最適化>
Raspberry Pi(以下 RPI)はLinuxベースのOSを採用しているため、正常なシャットダウンプロセスを実行しないと、OSがクラッシュしたり、SDカードを破壊したりする恐れがあり、産業用途で採用するには問題がありました。
「BH1」は外部電源のダウンを検出、大容量のコンデンサを使用し電源断からおよそ30秒間動作することが可能です。電源断信号は割込信号としてGPIOで検出し、プロセスは安全なシャットダウンを実行させます。また当社はこのシャットダウンプロセスをさらに最適化し、ノーマルベースで数10秒かかるシャットダウンを7秒程度で完了できます。
<時計機能付き>
RPIはバッテリバックアップによる時計機能(RTC)を搭載していません。しかしほとんどのアプリケーションにとってRTCは不可欠なものとなります。「BH1」はRTCデバイスと、交換可能なボタン電池を搭載しているため、リアルタイム管理が必要なアプリケーションでも問題ありません。
<5V電源をダイレクト供給>
RPIは電源が不安定であり、さらにマイクロUSBポートは内部抵抗が高いため、本来は電源供給に適していません。「BH1」では、内部にレギュレータを搭載し、独自電源回路からRPIのピンヘッダ経由で5Vを供給することで安定した動作を実現しました。
<万全の放熱対策>
RPIはそれ単体ではそれほど放熱が問題にはなりませんが、産業用途を考慮した場合、放熱の問題はゼロではありません。「BH1」ではCPUに放熱デバイスを装着し、この熱を金属ケースに逃すことによって一層の安定化を図っています。また、恒温槽による温度動作試験を行い、0度〜40度の動作を保証しています。
<耐ノイズ性能の大幅改善>
RPIは、ボード単体や市販されている樹脂ケースでは、産業用途に耐えうるノイズ対策がなされていません。「BH1」はグランド処理やケーシングを行うことで耐ノイズ性能を高め、EMSや静電イミュニティ、サージイミュニティなどの各種耐性検査をクリアしています。
<CPUの暴走対策>
RPIはハードウェアウォッチドッグタイマを搭載していますが、デフォルトの状態では無効化されています。「BH1」はこれを有効化し、万が一CPUが暴走した場合でも、ハードウェア的にCPUをリブートできるため、システムがハングアップしたままになる可能性を非常に低く抑えています。
<GPIOラインのノイズ問題をクリア>
RPIは様々な用途に使用できるGPIOが搭載されていますが、GPIOポートには数100mVのノイズが乗っているため、手で触れるだけで誤動作を起こす場合があります。「BH1」ではグランド処理やケーシングなどでノイズレベルを数10mVまで抑えました。
<電源スイッチと連動するシャットダウン回路>
RPIを産業用途で使用する際には、電源スイッチが必要になります。「BH1」は、電源スイッチと連動するシャットダウン回路を実装しています。
<汎用のスイッチを5つ搭載>
機器組込用途では、モニタを接続できず、設定などに利用する最低限のスイッチを要求されることが多くあります。「BH1」は汎用のスイッチを5つ用意しているため、別途スイッチボックスを用意する必要がありません。
■製品概要
名称: BH1
価格: 希望小売価格 30,000円(税別)
OS : Raspbianカスタマイズ(Linuxカーネル3.2)
仕様: http://www.atpress.ne.jp/releases/62371/att_62371_1.pdf
URL : http://furelo.com/bh1/
■BH1の利用領域
1.デジタルサイネージ向けSTB
2.各種モニタリングシステムの表示端末
3.農業用監視、警報システム
4.データロガーシステム
5.汎用インテリジェントコントローラー
6.プロトタイプ開発、実証実験
■BH1の展開方針
1.当社デジタルサイネージソリューション「デジアピ」プラットホームとしての展開
当社はタッチパネルサイネージ「Furelo( http://furelo.com/ )」に代表されるサイネージソリューションを展開してきました。今後は「BH1」によって、さらに拡大するデジタルサイネージの市場ニーズに適合した、汎用的でローコストでありながら、安定動作するソリューションを展開します。また、汎用BOXとしての「BH1」の特徴である、外部デバイスとの接続容易性を最大限活かし、センシングサイネージ(センサーと連動する自律型サイネージ)など、次世代のサイネージソリューションを提供していきます。
2.ハードウェアでのご提供
汎用コントローラーとして利用いただけるよう、各種ドキュメント、API、カスタマイズOSなど、「BH1」を使ったアプリケーション開発を簡単にできる環境をご提供します。また、アプリケーションやシステム開発の受託、コンサルティングも行います。
3.協業モデル
「BH1」に専用アプリケーションを搭載し、システム(ハードウェア)として販売する場合、共同開発などによる協業モデルを展開していきます。
(※)Raspberry Pi(ラズベリー パイ)とは
ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータで、イギリスのラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)によって開発されている。内蔵ハードディスクやソリッドステートドライブを搭載しない代わりに、SDメモリーカード(SDカード)を起動および長期保存用のストレージに利用。
2013年10月31日までに累計200万台、2014年6月11日までに累計300万台、2015年2月18日までに累計500万台販売された。2015年2月よりCPU性能を大幅にUPしたRaspberry Pi2を販売開始。
OSはLinuxベース。CPUはARMアーキテクチャ、BCM2835 700MHz 250MHz動作のGPUを持ち、HDMI出力でHDD表示可能。RAM512Mbyt搭載。GPIO(汎用ポート)を40ポート備え、様々な外部デバイスを接続することが容易。
■会社概要
株式会社ビズライト・テクノロジー
所在地 : 北海道札幌市白石区南郷通2丁目南9番7号 タウンヒル2階
代表者 : 代表取締役社長 田中 博見
事業内容: デジタルサイネージの開発、交通系時刻データ管理/運用
サーバーホスティング/保守、大規模Webサイト構築
URL : http://www.bizright.co.jp/