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シニアの年齢意識に関する調査

シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)は、当社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員2,458人を対象に、敬老の日にちなんで、「年齢意識」に関する調査を実施しました。

<調査結果ダイジェスト>
■敬老の日、孫がいても「祝われるのはうれしくない」が43.2%
「自分では若いつもり」「昔のお年寄りとは見た目も中身も違う」…70代以上でも複雑。
■周囲に言われてうれしい言葉、「若々しい」が50.9%
女性は見た目を褒められたい?「いつまでもきれい/かっこいい」は男性21.9%、女性42.4%と差。
■シニアの80.1%が“心(気持ち)”、69.2%が“見た目”を「実年齢より若い」と自覚
「心身共に元気でバリバリ仕事をしている。あと15年は現役で(60代男性)」、「食事内容と毎朝の
トレーニングに気を使っている(70代以上男性)」…日々の努力が若さの秘訣?
■年を重ねてよかったと思うこと、「気持ちにゆとりができた」が50.3%
女性の方が年齢を重ねることにポジティブ。ライフステージによる捉え方の違いも。
■全体の49.1%が「今後、若い世代の友人が欲しい」
自身より10歳〜20歳程年下の友人が理想。

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<調査概要>
調査期間:2015年7月31日〜8月9日
調査対象:50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:2,458件
-男性:1,869名(50代:478名、60代:933名、70代以上:458名)
-女性:589名(50代:343名、60代:206名、70代以上40名)
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<調査結果>
1.敬老の日について
1)敬老の日を祝われることについて
【敬老の日に「おめでとう」と言われるとどういう気持ちになるか】について、孫の有無別に回答をみると、「うれしい」と回答したのは、孫がいる人では全体の16.1%、いない人では全体の6.5%と、孫の有無によって約10ポイントの差がありました。しかし、孫のいる人では「うれしくない」が43.2%と「うれしい」を上回っており、その複雑な心境がうかがえます。年代別にみると、孫の有無に関わらず、高年齢になるにつれて「うれしい」の割合が増えていますが、「うれしくない」の方が20ポイント以上上回っており、いくつになっても“老人扱い”をされたくないというシニアの本音がうかがえます。
70代以上がそれぞれの選択肢を選んだ理由については、「後期高齢者になって素直に受け止められるようになった(男性【うれしい】)」、「私の子供の頃の“お年寄り”とは同じ年齢であっても見た目も中身も少し違うように思う(女性【どちらともいえない】)」、「自分では若いつもりでいるのでショック(女性【うれしくない】)などがあがりました。
(図表1,2)

2)「老人」の定義について
【何歳からが老人だと思うか】について聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「70歳から」の62.5%でした。年代別では、高年齢になるにつれて老人と自覚する年齢も高くなっており、70歳以上の42.6%が「80歳以上」(「80歳から」39.2%、「90歳から」2.4%、「100歳以上」1.0%の合計)が老人だと思うと回答しています。
(図表3)


2.周囲からの呼ばれ方・見られ方について
1)呼ばれてもいいと感じる呼び方
【年齢を重ねた人の呼び方で、呼ばれてもいいと感じるもの】について聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「シニア」の71.2%でした。選んだ人の理由をみると、「“シニア割引”など、一般的に使われている(50代男性)」、「スポーツの世界でも年長者の試合などで使われている(70歳以上男性)」など、比較的なじみがあるため受け入れられているようです。
(図表4)

2)周囲から言われてうれしい言葉
【周囲から言われてうれしい言葉】について聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「若々しい」の50.9%で、男女ともに多く見られました。性別・年代ともにもっとも差が出たのは「いつまでもきれい/かっこいい」で、男性よりも女性、また、年齢が若いほど、見た目を褒められるのがうれしいということがわかりました。また、男性が唯一女性よりも高かったのが「経験豊かで知識が豊富」の37.5%でした。
(図表5)


3.年齢について
1)自身の“心(気持ち)年齢”
【心(気持ち)は実年齢と比べてどのくらいだと思うか】について聞いたところ、「実年齢より若い」(「20歳以上若い」「15〜20歳程度若い」「10〜15歳程若い」「5〜10歳程若い」「5歳程度若い」の合計)と回答したのは、全体の80.1%でした。
「実年齢より若い」と回答した人に理由を聞くと、「心身共に元気でバリバリ仕事をしている。あと15年は現役でがんばる(60代男性)」、「子育ても終わり、これから青春時代に戻って楽しもうと思っている(60代女性)」、「まだまだやりたいこと、行きたいところがたくさん(60代女性)」、「物事に関する興味は現役時代とさほど変わっていない(70代以上男性)」などが挙がりました。
(図表6)

2)自身の“見た目年齢”
【見た目は実年齢と比べてどのくらいだと思うか】について聞いたところ、「実年齢より若い」(「20歳以上若い」「15〜20歳程度若い」「10〜15歳程若い」「5〜10歳程若い」「5歳程度若い」の合計)と回答したのは、全体の69.2%でした。男女別にみると、男性67.8%、女性73.7%、年代別では、50代67.3%、60代68.0%、70代以上75.5%と、女性や高年齢者ほど「見た目年齢」が若いと自覚しているようです。
「実年齢より若い」と回答した人に理由を聞くと、「化粧、服装に気をつけている(60代女性)」、「姿勢がよく動作が機敏(60代女性)」、「髪の毛が多く、白髪が少ない(70代以上男性)」、「食事内容と毎朝のトレーニングに気を使っている(70代以上男性)」などが挙がりました。
(図表7)

3)年齢を重ねてよかったと思うこと
【年齢を重ねてよかったと思うこと】について聞いたところ、全体でもっとも多かったのは、「気持ちにゆとりができた」の50.3%でした。男女別にみると、ほとんどの選択肢で男性よりも女性のポイントの方が高く、女性の方が年齢を重ねることをよりポジティブに捉えていることがうかがえます。また年代別にみると、50代では「人生経験が豊かになった」51.0%、60代では「気持ちにゆとりができた」54.5%、70代以上では「自分の時間が増えた」65.9%がもっとも高く、ライフステージによってその捉え方にも変化があるようです。
(図表8)


4.若い世代との交流について
1)友人になりたいかどうか
【今後、若い世代の友人が欲しいか】について聞いたところ、全体の49.1%が「欲しい」と回答しました。
(図表9)

2)友人になりたい年齢
若い世代の友人が欲しいと回答した人に、【どの年代の友人が欲しいか】について聞いたところ、年代別でみると、それぞれ自身より10歳〜20歳程若い友人を欲しがっていることがわかりました。
その年代の友人が欲しい理由を聞くと、「仕事や家族などでも一番がんばっている世代なので、話すと若返るし刺激になる(50代男性【友人になりたい年代:30代、40代】)」、「ある程度分別も持ち合わせており世の中もわかっていて、新しい感性などを持ち合わせている年代だと思う(60代男性【友人になりたい年代:40代、50代】)」、「現役でまだ働かれているので、時代の新しい情報が得られる(70代以上男性【友人になりたい年代:50代】)」、「若すぎず、年寄り過ぎず、体力的にもついて行きやすい(70代以上女性【友人になりたい年代:50代】)」などが挙がりました。
(図表10)


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調査結果を受けて
敬老の日に「おめでとう」と言われることについての回答をみると、60代までの方は、孫の有無に関わらず、全体の約半数が「どちらともいえない」と回答しており、敬老の日を特別意識していないように見えます。これは、60代ではまだ現役で働いている人が多いことも理由にありそうです。70代以上になって初めて自身が祝われる対象だと意識しはじめ、「うれしい」の割合が多少増えますが、「うれしくない」が20ポイント以上上回っています。このように、年を取ったことを自覚しつつも、「いくつになっても老人扱いはされたくない」というのがシニアの本音でしょう。
まさにそれを物語っているのが、“心(気持ち)”“見た目”ともに、高年齢者ほど「実年齢より若い」と自覚しているという結果です。年齢を重ねると、リタイアや子育ての一段落によって気持ちにゆとりができ、自分の時間が増えるので、「毎日2時間ウォーキング」「姿勢と歩き方に常に気を配り、家の中でも億劫がらずにキビキビと動いている」「いつも軽いお化粧は欠かさないし、お顔のエステにも行っている」など、自分磨きにも積極的になります。このように、自分を律しながら充実した日々を過ごすことが、心身ともに若々しくいられることにつながっています。
心身ともに若い今どきのシニアは、異世代との交流にも積極的で、「若い世代の友人が欲しい」という人が全体の約半数います。その理由を自由回答で聞くと、年長者である彼らの方が、若い世代から「刺激を受けたい」「教わりたい」という気持ちを持っているということが見えてきました。シニアと若い世代との交流というと、「シニアの経験や知識を若い世代に伝承する」という考え方になりがちですが、いつまでも好奇心旺盛で知的欲求が高いシニアにとっては、若い世代と関わることで、「自分の知らない新しい情報をインプットしたい」、ひいては「世の中とのつながりを維持したい」という思いが強いのでしょう。
 敬老の日。年長者を敬う気持ちはもちろん大切ですが、シニアが求めているのは“特別扱い”ではなく、フラットなコミュニケーションなのではないでしょうか。
(株式会社ゆこゆこ 経営企画室 事業統括グループ  笠原敦子)
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