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<自転車通学についての意識・認識実態調査>自転車通学時の“当たり前運転”に主婦は危険性を感じている?主婦は学生達の「荒い運転」に危険を感じる(64.8%)も、高校生半数のみが共感。主婦69.4%、学生57.0%が“自転車マナーは改善していない”と回答!

交通ルールを無視した通学時の自転車運転が原因となる事故をめぐる問題が注目されています。自転車を利用する機会の多い、中高生が被害者・加害者になるケースが増えていることから、自転車の安全利用促進委員会では、9月26日〜27日に、自転車通学や自転車の活用実態について、当事者である高校生100名と見守る立場である主婦500名の回答を集計いたしました。

今回の調査の結果、主婦・高校生ともに、世間での自転車の「ルール・マナー違反」について改善傾向が見られないとの考えを持っていることがわかりました。しかし、主婦が感じる危険性と、高校生の感じる危険性にずれがあり、実態として危険とわかりつつも、「信号無視」「二人乗り」「運転中の携帯電話・ヘッドホンの使用」「生徒同士の並進」をしている生徒がいることが明らかとなりました。


【疑問視される自転車の「ルール・マナー」の浸透!特に、学生の運転マナーについて厳しい意見】
●世間の自転車マナーについて、主婦69.4%、学生57.0%が“改善していないと”回答!
●学生の自転車マナーについては約9割が「ルール・マナーが浸透していない」と回答!

自転車の交通ルール違反や、自転車が起こした事故をめぐる問題が話題化する中、自転車での悪質な運転者への対策強化として、改正道路交通法(道交法)が2015年6月1日に施行されました。
そこで、当委員会では、主婦・高校生それぞれに、自転車マナーに関して、さらに、昨今中高生が被害者・加害者になる事故が発生しているため、学生の自転車ルール・マナーの浸透率についても調査いたしました。


<Q1:今年に入って世間の自転車運転マナーが良くなったと思いますか?>
https://www.atpress.ne.jp/releases/78987/img_78987_1.png

道交法の改正、重大な事故の増加などで、注目を浴びる自転車のマナーについて、「今年に入って世間の自転車マナーが良くなったと思いますか」と質問したところ、約6割が「良くなったと思わない」と回答、中には「悪くなったと思う」(3.0%)という声が見られるなど、まだまだ自転車のルールやマナーについての理解が進んでいない現状が明らかとなりました。主婦・高校生それぞれの回答としても、主婦が69.4%、学生でも57.0%が「自転車マナーは改善していない」と回答するなど、ともに日常の自転車事情について好意的でないことがわかりました。


<Q2:中高生に自転車のルールやマナーが浸透していると思いますか?>
https://www.atpress.ne.jp/releases/78987/img_78987_2.png

また、昨今話題になっている、自転車通学時の事故を受けて、「学生に自転車のルールやマナーが浸透していると思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う」「そう思う」と答えたのは2割にも満ない結果となりました。
主婦では87.0%、高校生では83.0%が「ルール・マナーが浸透していない」と回答するなど、双方ともに学生の自転車事情についてネガティブな考えを持つ結果となっています。


【自転車通学時の“当たり前運転”に主婦は危機感を感じている?主婦と学生の危険を感じるポイントは一致せず】
●高校生が感じる独自の危険ポイントは「通学路の危険性」(40.0%)
●主婦は「生徒同士の並進」(48.5%)「傘差し運転」(42.0%)「携帯電話・ヘッドホン」(42.0%)に危機を感じている

また、自転車通学時(=乗車時)の危険なポイントについても、当事者である学生と見守る立場である主婦の双方へ意識実態を伺いました。

<Q3:自転車通学者に対して、どのようなことに危険だと感じますか?>
https://www.atpress.ne.jp/releases/78987/img_78987_3.png

今回の調査の結果、主婦が自転車通学時の学生に対して感じる危険性と、運転者である高校生が感じている危険性にずれがあり、危険とわかりつつも、「信号無視」「二人乗り」「運転中のヘッドホンの使用」「生徒同士の並進」をしている生徒がいる実態がわかりました。

普段自転車通学する学生と、すれ違う機会の多い主婦の中では、「運転中の携帯電話使用」(52.8%)「傘差し運転」(42.0%)「運転中のヘッドホン使用」(42.0%)といった、学生だけに限らず見かける機会の多い危険運転や、「生徒同士の並進」(48.5%)「二人乗り」(30.0%)など、自転車通学をする学生に特に多く見られる事柄など、多くの点で危険を感じていることが回答から見てとれます。

一方当事者である学生は「ルール・マナー違反」に次いで危険性を感じる点として、悪路や狭い道幅など「通学路の危険性」をあげています(40.0%)。今年9月には茨城県ひたちなか市や、神奈川県川崎市で通学途中に命を落とす痛ましい事故が続いてしまいましたが、学生視点から通学路についての見直しの必要性についても明らかとなりました。

ルール・マナーの浸透の低さに危険性を感じる主婦と、通学する立場で交通量の激しい道や、運転しにくい道路など、道路事情について危険性を感じる学生たちと、意識の根本が違った結果となっています。


【「デザイン」にこだわりたい学生と「安全な自転車」に乗せたい母親!購入基準にも違いが!】
●高校生の1位「価格」(39.0%)、2位「安全性」(30.0%)、3位「デザイン」(16.0%)
●主婦が子供に選ぶ1位「安全性」(48.5%)、2位「価格」(26.0%)、3位「サイズ」(10.5%)

また、ルールやマナーなどの“運転時の意識”だけでなく、“購入時の意識”についても注目度が高くなっています。
フレームの破断や、スポークの破損など、製品の欠陥が引き起こした自転車事故が注目されている背景を受け、当委員会では学生の自転車購入基準について調査いたしました。

<Q4:あなたお子様の自転車を購入する際に最も優先する基準は何ですか?>
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今回の調査の結果、「デザイン」にこだわりたい学生と、「安全な自転車」に乗せたい母親と購入基準の優先度に乖離があることがわかりました。

主婦が子供に選ぶ際の基準として、1位「安全性」(48.5%)、2位「価格」(26.0%)、3位「サイズ」(10.5%)を回答するなど、安全性を優先させたい母親に対し、高校生の購入基準では、1位「価格」(39.0%)、2位「安全性」(30.0%)、3位「デザイン」(16.0%)と、安全性についての意識があるものの、主婦の選択肢として8.5%のみだった、デザイン性についても重視する傾向が強いことがわかりました。

委員会で以前行った調査では、タイヤの空気圧が低いだけでブレーキがかかりにくい、スムーズな走行がしにくいということが明らかになっています。もしも交差点で車や歩行者と接触しそうになった場合、わずか30cmの制動距離の違いが事故になるかならないかの境目になるかもしれません。「安全な自転車」に乗ることは、自分の命だけでなく他人を傷つけるリスクも減らすことにつながるのです。ペダル等が外れるといったヒヤリハットはわかりやすいのですが、ブレーキがかかりにくいなど目に見えない危険性はなかなか切迫感を感じられないもの。自転車に安全に乗れることはもっともっと重要視されるべきであり、そのためのメンテナンスや、BAAマークをはじめとする、安全基準をクリアした自転車を購入することの重要性を、振り返っていただければと思います。


▼調査概要
調査方法  : インターネットリサーチ
回答数   : 合計600名(主婦500名、高校生100名)
調査日   : 2015年9月26日(土)〜2015年9月27日(日)
調査主体  : 自転車の安全利用促進委員会
ホームページ: http://jitensha-anzen.com
ご注意   : 図表の構成比は四捨五入しているため、
        構成比の和が100%にならない場合があります。
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