ゲンナイ製薬調べ 夫が幻滅するセリフ1位「触れないで」 妻の1位「結婚しなきゃ良かった」
[15/11/10]
提供元:@Press
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妊活サプリメントを展開するゲンナイ製薬株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役:上山 永生)は、2015年9月29日〜10月5日の7日間で、配偶者がいる20歳以上の男女に対し、「夫婦の関係と夫婦の会話に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効回答サンプルを集計しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
■いまどきの夫婦 「共働き」が5割弱 「夫のみ片働き」と同程度の割合に
■家庭内のパワーバランス 「チャンネル権」と「一番風呂」は夫のもの、「財布の紐」は妻のもの
■自動車や住宅 高額消費は妻より夫が主導権を握る
■「妻が大好きな夫」と「夫に不満を溜めた妻」がありがちな夫婦の姿?
はじめに、いまどきの夫婦の姿を探るため、就業状況や力関係に関する質問を行いました。
配偶者がいる20歳以上の男女(全回答者)1,000名に対し、夫婦の就業状況について聞いたところ、「夫婦共働き」が48.4%、「夫のみ勤めている」が48.0%、「妻のみ勤めている」が1.7%となりました。共働きの家庭と、片働きの家庭が同程度の割合となっています。
次に、夫婦の力関係(パワーバランス)について聞いたところ、【夕食のメニューの決定権が強い】では、『夫』(「間違いなく夫のほう」+「どちらかといえば夫のほう」、以下同様)が15.3%、「ちょうど五分五分」が24.1%、『妻』(「間違いなく妻のほう」+「どちらかといえば妻のほう」、以下同様)が60.6%となり、妻のほうが強い決定権を持っている夫婦が多いことがわかりました。
そのほかの“生活シーン”についてみると、【TVのチャンネル決定権が強い】では、『夫』が36.9%、『妻』が24.3%となり、【一番風呂の優先権がある】では、『夫』が42.2%、『妻』が24.5%と、それぞれ夫の割合が高くなりました。これらの“生活シーン”におけるパワーバランスは、共働き家庭と片働き家庭との間で大きな違いはみられませんでした。夕食のメニューは妻が決め、TVや一番風呂は夫が優先的に利用している、という夫婦の姿は、共働きの家庭であっても変わらないようです。
“買い物シーン”のパワーバランスについてみると、【財布の紐を握っている】では『妻』(59.2%)が『夫』(23.1%)よりも高く、【自動車購入の主導権がある】では『夫』(62.0%)が『妻』(14.5%)より、【住宅購入の主導権がある】では『夫』(42.5%)が『妻』(18.8%)よりそれぞれ高くなりました。家計は妻がしっかりと管理し、金額の大きな買い物は夫が主導権を握る夫婦が多いようです。
さらに、“気持ち”の面でのパワーバランスについても聞いたところ、【相手を好きな気持ちが強い】では、『夫』(28.0%)が『妻』(11.6%)より高く、【相手への不満を我慢している】では『妻』(29.3%)が『夫』(20.9%)よりも高くなりました。
また、“夫婦喧嘩”では、【口喧嘩が強い】のは『妻』(45.3%)、【喧嘩で先に折れる(謝る)】のは『夫』(45.5%)が高くなりました。夫のほうが惚れ込んでいて、妻のほうが不満を溜めている状況を反映してか、ひとたび夫婦喧嘩が勃発したら、妻が勝利を収める家庭が多いようです。
■夫婦の“不公平感”が不仲になる一因か パワーバランスが偏った夫婦は円満度低い
■夫婦喧嘩は夫が先に折れるべし? 喧嘩で先に妻が折れる夫婦は円満度が低めの傾向
■夫婦の会話時間 一日平均72分 円満夫婦と不仲夫婦で一時間近い差
■夫婦円満の秘訣? 円満夫婦の2組に1組は「毎月夫婦で晩酌」 3組に1組は「毎月手つなぎデート」
全回答者(1,000名)に対し、夫婦関係が円満かどうかを聞いたところ、『円満である』(「非常に」+「やや」、以下同様)が83.0%、『円満でない』(「全く」+「あまり」)が17.0%となりました。夫婦円満の家庭が多いようですが、残念ながら夫婦仲が冷めてしまっている家庭も6組に1組程度と決して少なくない割合となりました。また、『円満である』割合は、共働き家庭(81.0%)と片働き家庭(85.5%)の間で大きな差はみられませんでした。
さらに、夫婦のパワーバランス毎に比較したところ、夕食メニューの決定権で、力関係がちょうど五分五分の夫婦は『円満である』が88.8%となり、夫のほうが強い夫婦(82.3%)や妻のほうが強い夫婦(80.9%)よりも円満度が高くなりました。“財布の紐”や“相手への不満を我慢している”でも、ちょうど五分五分の夫婦の円満度が高くなっています。パワーバランスがどちらかに偏っており、夫婦間で“不公平感”を抱くような状況では、夫婦仲が冷めてしまいやすいのかもしれません。
ただし、“喧嘩で先に折れる”に関しては、夫のほうが先に折れる夫婦の円満度(84.8%)が、ちょうど五分五分の夫婦(82.6%)や、妻のほうが先に折れる夫婦(79.1%)よりも高くなりました。夫婦関係を円満に保ちたいならば、夫婦喧嘩は夫が先に折れるほうが良いのかもしれません。
夫婦間で“不公平感”を感じないようなパワーバランスを保つには、普段からしっかりとコミュニケーションを取ることで、お互いの状況や不満を分かり合い、助け合える関係を維持することが重要だと考えられます。そこで、全回答者(1,000名)に対し、夫婦間のコミュニケーション量について聞いたところ、夫婦の会話は一日あたり平均71.6分となっており、円満夫婦(『円満である』と回答した方、以下同様)では80.6分、不仲夫婦(『円満でない』と回答した方、以下同様)では27.6分と、1時間近い差(53.0分差)がみられました。
同様に、LINEやメールでのやり取りについても聞いたところ、円満夫婦は一日平均3.0回(※)、不仲夫婦は1.2回と差が見られました。やはり、夫婦仲がうまくいっていない家庭では、夫婦間のコミュニケーション量が不足しているようです。
(※)メッセージの一往復でやり取り1回
次に、夫婦間での定期的なイベントやスキンシップについて聞いたところ、「夫婦で晩酌」を月に1回以上行っている割合は48.9%、「手つなぎデート」では28.3%、「一緒にお風呂」では33.4%となりました。
円満夫婦と不仲夫婦で定期的なイベントやスキンシップを月に1回以上行っている割合を比較すると、「夫婦で晩酌」では円満夫婦が53.1%に対し、不仲夫婦は28.2%、「手つなぎデート」では円満夫婦が32.3%に対し、不仲夫婦では8.8%、「一緒にお風呂」では円満夫婦が36.5%に対し、不仲夫婦が18.2%となりました。夫婦仲が良好な夫婦は定期的に夫婦の時間を設けているようで、毎月夫婦で晩酌を楽しむのは2組に1組の割合、毎月手つなぎデートをする夫婦や、一緒にお風呂に入る夫婦は3組に1組の割合となりました。夫婦で過ごす時間を持つために、定期的なイベントを用意するのが“いい夫婦”でいるための秘訣なのかもしれません。
■「夫・妻のちょっとした一言で傷ついた」8割半が経験 「ちょっとした一言で幸せになった」は8割
■溜め込んだパートナーへの不満 3位は「少しは休ませて」2位は「変な口癖を直して」1位は?
■夫婦崩壊必至のNGワード 夫が幻滅するセリフ1位「触れないで」 妻の1位「結婚しなきゃ良かった」
■不仲夫婦の舌戦にはNGワードの「親の悪口」が登場
■普段言えないけど実は言いたいセリフ「いつもありがとう」「愛している」「結婚できて良かった」
■夫から誘うべき?「たまには二人でデートしたいね」と照れくさくて言えない妻が2割弱
夫婦仲と夫婦のコミュニケーション量については密接な関係がみられましたが、夫婦間の会話ではどのような気配りが必要なのでしょうか。ここからは、夫婦の会話について、掘り下げて質問した結果をみていきます。
まず、全回答者(1,000名)に対し、夫婦間の会話によって経験したことがある出来事について聞いたところ、「ちょっとした一言で傷ついた」は86.5%、「ちょっとした一言で嬉しくなった」は79.0%となりました。パートナーから掛けられた些細な一言で傷ついてしまったり、嬉しくなったりといった出来事は多くの夫婦が経験しているようで、会話の中で何気なく発せられる“一言”の重要さを窺い知ることができます。また、「言いたいことを我慢しすぎて不満が爆発した」は62.7%となっています。溜め込んだ不満を爆発させてしまうような出来事を、多くの夫婦が経験しているようです。
円満夫婦と不仲夫婦で比較すると、円満夫婦では「ちょっとした一言で嬉しくなった」が84.2%、不仲夫婦では「ちょっとした一言で傷ついた」が95.3%、「言いたいことを我慢しすぎて、不満が爆発した」が79.4%で、それぞれ高くなりました。
次に、パートナー(夫・妻)に対する不満や文句などで、相手に言いたいセリフについて聞いたところ、「片付けをしなさい/だらしない」が31.9%で最も高く、次いで2位は「その口癖よくないよ/変な口癖を直して」(22.3%)、3位は「少しは休ませて/自由な時間を過ごさせて」(18.7%)、4位は「もっと大事にして・相手をして」(17.4%)、5位は「太った?/体型に気を遣って」(16.7%)となりました。
しかし、どんなにパートナーに対する不満が溜まっていたり、夫婦喧嘩がヒートアップし冷静でなくなってしまったりしても、相手を深く傷つけるような一言を発してしまうと、夫婦仲を急激に悪化させる結果になりかねません。そこで、夫婦間で気をつけたい“NGワード”を探るため、もしもパートナーの口から発せられたら終わりだと思うセリフについて聞いたところ、最も多かったのは「結婚しなければ良かった/人生を返して(結婚を後悔)」で46.6%、2位は「触れないで!/生理的に無理(スキンシップを拒否)」で36.4%、3位は「誰の稼ぎで生活していると思っている!(稼ぎを笠に着て強く出る)」で29.1%、4位は「出て行け!/実家に帰る!(別れを匂わせる・宣告する)」で29.0%、5位は「稼ぎが少ないくせに!(収入を批判)」で23.7%となりました。結婚した当時の気持ちや相手からの好意を全否定してしまうようなセリフと、収入に関連するセリフが上位となりました。
男女別にみると、男性は「触れないで!/生理的に無理」が42.0%と女性(30.8%)よりも高く、男性にとってのNGワード1位になりました。一方、女性は「結婚しなければ良かった/人生を返して」が54.2%、「誰の稼ぎで生活していると思っている!」が50.0%と、それぞれ男性(39.0%、8.2%)よりも高くなり、女性にとってのNGワード1位、2位となりました。男女で意識差があるこういったセリフは、自分が考える以上に相手を幻滅させる恐れのあるNGワードとして、より注意した方がよいかもしれません。
また、実際に言われたことがあるNGワードについて聞いたところ、「出て行け!/実家に帰る!」が15.9%で最も高く、2位は「あなたの親はダメだ/めんどう・おかしな親だね(親の悪口)」で10.4%、3位は「誰の稼ぎで生活していると思っている!」で9.5%、4位は「デブ・ブス・ブサイク(容姿を批判)」で9.0%、5位は「稼ぎが少ないくせに!」で8.1%となりました。
これらのNGワードを言われたことがある割合は不仲夫婦では円満夫婦に比べてのきなみ高くなり、全体で1位の「出て行け!/実家に帰る!」は27.6%、2位の「あなたの親はダメだ/めんどう・おかしな親だね」は22.4%となりました。不仲夫婦のおよそ4組に1組は、これらのNGワードが登場する舌戦を経験したことがあるようです。実際にNGワードの使用がきっかけで、夫婦仲に悪い影響を及ぼしてしまったのかもしれません。
ここまで、夫婦間にありがちな不満のセリフや夫婦関係が終焉に向かいかねないセリフなど、辛辣なセリフが続きましたが、口には出さないけれども本当は相手を大切に思っている、というシャイな方も多いかと思います。そこで、パートナー(夫・妻)に対して、思っているけど照れくさくてなかなか言えないセリフについて聞いたところ、最も多かったのは「いつもありがとう/感謝しているよ」で41.7%、2位は「愛している/大好き」で34.9%、3位は「結婚できて良かった/幸せ」で23.7%、4位は「一緒にいると落ち着く/安心できる」で16.2%、5位は「あなたしかいない/あなたが一番」で15.6%となりました。
男女別にみると、男性は「いつもありがとう/感謝しているよ」が47.4%、「愛している/大好き」が40.8%と、それぞれ女性よりも高くなりました。照れくささで感謝や愛情のセリフを飲み込んでしまっている男性は多いようです。また、女性は「たまには二人でデートしよう・したいね」が17.2%と、男性(12.8%)よりも高くなっています。夫婦で二人きりの時間を過ごしたい思いがありながらも、自分からデートに誘うのを気恥ずかしく感じている女性は少なくないようです。普段は照れくさくて気持ちを伝えられていない男性は、ひとつのきっかけとして、パートナーをデートに誘ってみるのもよいのではないでしょうか。
■結婚記念日に「感謝や愛情を言葉で伝え合う」1割半の夫婦が実践、4割が憧れ
■結婚記念日に「夫婦二人の旅行」は3割強が憧れ 20代の女性は「バウ・リニューアル」に関心あり
最後に、結婚記念日の過ごし方についての質問を行いました。
全回答者(1,000名)に対し、これまでに実際に行った結婚記念日の過ごし方を聞いたところ、「ケーキを食べる」が26.8%で最も多く、次いで、「自宅でごちそうを食べる」が24.4%、「家族で食事会をする」が21.3%、「自宅でゆっくり過ごす」が20.4%、「レストランでディナーをする」が19.2%で続きました。結婚記念日にケーキを食べたり、自宅でごちそうを食べたりと、ささやかなお祝いを経験している方が多いようです。また、「感謝や愛情を言葉にして伝え合う」は1割半(15.1%)となっています。結婚記念日をきっかけにして、照れくさくて普段は言えないようなセリフを伝え合った夫婦は少なくないようです。
さらに、素敵だなと思う結婚記念日の過ごし方を聞いたところ、「感謝や愛情を言葉にして伝え合う」が4割(39.8%)で最も高くなりました。気持ちを確認し合う結婚記念日に憧れているようです。次いで、「夫婦二人で記念日旅行をする」が32.4%、「家族で食事会をする」が29.7%、「子どもを預けて二人きりの時間を楽しむ」が28.9%、「プレゼント交換・サプライズプレゼントをする」が28.6%で続きました。
また、近年日本でも盛り上がりを見せ始めている“バウ・リニューアル(改めて愛を誓い合うセレモニー)”に注目すると、全体で5.1%、女性では6.4%が素敵な結婚記念日の過ごし方として、憧れていることがわかりました。女性の中でも、特に20代女性の注目度は高く、12.0%とおよそ8人に1人の割合となりました。将来バウ・リニューアルを挙げることを目標に、仲の良い夫婦関係を今後も継続していきたいとの思いがあるのかもしれません。
■いまどきの夫婦 「共働き」が5割弱 「夫のみ片働き」と同程度の割合に
■家庭内のパワーバランス 「チャンネル権」と「一番風呂」は夫のもの、「財布の紐」は妻のもの
■自動車や住宅 高額消費は妻より夫が主導権を握る
■「妻が大好きな夫」と「夫に不満を溜めた妻」がありがちな夫婦の姿?
はじめに、いまどきの夫婦の姿を探るため、就業状況や力関係に関する質問を行いました。
配偶者がいる20歳以上の男女(全回答者)1,000名に対し、夫婦の就業状況について聞いたところ、「夫婦共働き」が48.4%、「夫のみ勤めている」が48.0%、「妻のみ勤めている」が1.7%となりました。共働きの家庭と、片働きの家庭が同程度の割合となっています。
次に、夫婦の力関係(パワーバランス)について聞いたところ、【夕食のメニューの決定権が強い】では、『夫』(「間違いなく夫のほう」+「どちらかといえば夫のほう」、以下同様)が15.3%、「ちょうど五分五分」が24.1%、『妻』(「間違いなく妻のほう」+「どちらかといえば妻のほう」、以下同様)が60.6%となり、妻のほうが強い決定権を持っている夫婦が多いことがわかりました。
そのほかの“生活シーン”についてみると、【TVのチャンネル決定権が強い】では、『夫』が36.9%、『妻』が24.3%となり、【一番風呂の優先権がある】では、『夫』が42.2%、『妻』が24.5%と、それぞれ夫の割合が高くなりました。これらの“生活シーン”におけるパワーバランスは、共働き家庭と片働き家庭との間で大きな違いはみられませんでした。夕食のメニューは妻が決め、TVや一番風呂は夫が優先的に利用している、という夫婦の姿は、共働きの家庭であっても変わらないようです。
“買い物シーン”のパワーバランスについてみると、【財布の紐を握っている】では『妻』(59.2%)が『夫』(23.1%)よりも高く、【自動車購入の主導権がある】では『夫』(62.0%)が『妻』(14.5%)より、【住宅購入の主導権がある】では『夫』(42.5%)が『妻』(18.8%)よりそれぞれ高くなりました。家計は妻がしっかりと管理し、金額の大きな買い物は夫が主導権を握る夫婦が多いようです。
さらに、“気持ち”の面でのパワーバランスについても聞いたところ、【相手を好きな気持ちが強い】では、『夫』(28.0%)が『妻』(11.6%)より高く、【相手への不満を我慢している】では『妻』(29.3%)が『夫』(20.9%)よりも高くなりました。
また、“夫婦喧嘩”では、【口喧嘩が強い】のは『妻』(45.3%)、【喧嘩で先に折れる(謝る)】のは『夫』(45.5%)が高くなりました。夫のほうが惚れ込んでいて、妻のほうが不満を溜めている状況を反映してか、ひとたび夫婦喧嘩が勃発したら、妻が勝利を収める家庭が多いようです。
■夫婦の“不公平感”が不仲になる一因か パワーバランスが偏った夫婦は円満度低い
■夫婦喧嘩は夫が先に折れるべし? 喧嘩で先に妻が折れる夫婦は円満度が低めの傾向
■夫婦の会話時間 一日平均72分 円満夫婦と不仲夫婦で一時間近い差
■夫婦円満の秘訣? 円満夫婦の2組に1組は「毎月夫婦で晩酌」 3組に1組は「毎月手つなぎデート」
全回答者(1,000名)に対し、夫婦関係が円満かどうかを聞いたところ、『円満である』(「非常に」+「やや」、以下同様)が83.0%、『円満でない』(「全く」+「あまり」)が17.0%となりました。夫婦円満の家庭が多いようですが、残念ながら夫婦仲が冷めてしまっている家庭も6組に1組程度と決して少なくない割合となりました。また、『円満である』割合は、共働き家庭(81.0%)と片働き家庭(85.5%)の間で大きな差はみられませんでした。
さらに、夫婦のパワーバランス毎に比較したところ、夕食メニューの決定権で、力関係がちょうど五分五分の夫婦は『円満である』が88.8%となり、夫のほうが強い夫婦(82.3%)や妻のほうが強い夫婦(80.9%)よりも円満度が高くなりました。“財布の紐”や“相手への不満を我慢している”でも、ちょうど五分五分の夫婦の円満度が高くなっています。パワーバランスがどちらかに偏っており、夫婦間で“不公平感”を抱くような状況では、夫婦仲が冷めてしまいやすいのかもしれません。
ただし、“喧嘩で先に折れる”に関しては、夫のほうが先に折れる夫婦の円満度(84.8%)が、ちょうど五分五分の夫婦(82.6%)や、妻のほうが先に折れる夫婦(79.1%)よりも高くなりました。夫婦関係を円満に保ちたいならば、夫婦喧嘩は夫が先に折れるほうが良いのかもしれません。
夫婦間で“不公平感”を感じないようなパワーバランスを保つには、普段からしっかりとコミュニケーションを取ることで、お互いの状況や不満を分かり合い、助け合える関係を維持することが重要だと考えられます。そこで、全回答者(1,000名)に対し、夫婦間のコミュニケーション量について聞いたところ、夫婦の会話は一日あたり平均71.6分となっており、円満夫婦(『円満である』と回答した方、以下同様)では80.6分、不仲夫婦(『円満でない』と回答した方、以下同様)では27.6分と、1時間近い差(53.0分差)がみられました。
同様に、LINEやメールでのやり取りについても聞いたところ、円満夫婦は一日平均3.0回(※)、不仲夫婦は1.2回と差が見られました。やはり、夫婦仲がうまくいっていない家庭では、夫婦間のコミュニケーション量が不足しているようです。
(※)メッセージの一往復でやり取り1回
次に、夫婦間での定期的なイベントやスキンシップについて聞いたところ、「夫婦で晩酌」を月に1回以上行っている割合は48.9%、「手つなぎデート」では28.3%、「一緒にお風呂」では33.4%となりました。
円満夫婦と不仲夫婦で定期的なイベントやスキンシップを月に1回以上行っている割合を比較すると、「夫婦で晩酌」では円満夫婦が53.1%に対し、不仲夫婦は28.2%、「手つなぎデート」では円満夫婦が32.3%に対し、不仲夫婦では8.8%、「一緒にお風呂」では円満夫婦が36.5%に対し、不仲夫婦が18.2%となりました。夫婦仲が良好な夫婦は定期的に夫婦の時間を設けているようで、毎月夫婦で晩酌を楽しむのは2組に1組の割合、毎月手つなぎデートをする夫婦や、一緒にお風呂に入る夫婦は3組に1組の割合となりました。夫婦で過ごす時間を持つために、定期的なイベントを用意するのが“いい夫婦”でいるための秘訣なのかもしれません。
■「夫・妻のちょっとした一言で傷ついた」8割半が経験 「ちょっとした一言で幸せになった」は8割
■溜め込んだパートナーへの不満 3位は「少しは休ませて」2位は「変な口癖を直して」1位は?
■夫婦崩壊必至のNGワード 夫が幻滅するセリフ1位「触れないで」 妻の1位「結婚しなきゃ良かった」
■不仲夫婦の舌戦にはNGワードの「親の悪口」が登場
■普段言えないけど実は言いたいセリフ「いつもありがとう」「愛している」「結婚できて良かった」
■夫から誘うべき?「たまには二人でデートしたいね」と照れくさくて言えない妻が2割弱
夫婦仲と夫婦のコミュニケーション量については密接な関係がみられましたが、夫婦間の会話ではどのような気配りが必要なのでしょうか。ここからは、夫婦の会話について、掘り下げて質問した結果をみていきます。
まず、全回答者(1,000名)に対し、夫婦間の会話によって経験したことがある出来事について聞いたところ、「ちょっとした一言で傷ついた」は86.5%、「ちょっとした一言で嬉しくなった」は79.0%となりました。パートナーから掛けられた些細な一言で傷ついてしまったり、嬉しくなったりといった出来事は多くの夫婦が経験しているようで、会話の中で何気なく発せられる“一言”の重要さを窺い知ることができます。また、「言いたいことを我慢しすぎて不満が爆発した」は62.7%となっています。溜め込んだ不満を爆発させてしまうような出来事を、多くの夫婦が経験しているようです。
円満夫婦と不仲夫婦で比較すると、円満夫婦では「ちょっとした一言で嬉しくなった」が84.2%、不仲夫婦では「ちょっとした一言で傷ついた」が95.3%、「言いたいことを我慢しすぎて、不満が爆発した」が79.4%で、それぞれ高くなりました。
次に、パートナー(夫・妻)に対する不満や文句などで、相手に言いたいセリフについて聞いたところ、「片付けをしなさい/だらしない」が31.9%で最も高く、次いで2位は「その口癖よくないよ/変な口癖を直して」(22.3%)、3位は「少しは休ませて/自由な時間を過ごさせて」(18.7%)、4位は「もっと大事にして・相手をして」(17.4%)、5位は「太った?/体型に気を遣って」(16.7%)となりました。
しかし、どんなにパートナーに対する不満が溜まっていたり、夫婦喧嘩がヒートアップし冷静でなくなってしまったりしても、相手を深く傷つけるような一言を発してしまうと、夫婦仲を急激に悪化させる結果になりかねません。そこで、夫婦間で気をつけたい“NGワード”を探るため、もしもパートナーの口から発せられたら終わりだと思うセリフについて聞いたところ、最も多かったのは「結婚しなければ良かった/人生を返して(結婚を後悔)」で46.6%、2位は「触れないで!/生理的に無理(スキンシップを拒否)」で36.4%、3位は「誰の稼ぎで生活していると思っている!(稼ぎを笠に着て強く出る)」で29.1%、4位は「出て行け!/実家に帰る!(別れを匂わせる・宣告する)」で29.0%、5位は「稼ぎが少ないくせに!(収入を批判)」で23.7%となりました。結婚した当時の気持ちや相手からの好意を全否定してしまうようなセリフと、収入に関連するセリフが上位となりました。
男女別にみると、男性は「触れないで!/生理的に無理」が42.0%と女性(30.8%)よりも高く、男性にとってのNGワード1位になりました。一方、女性は「結婚しなければ良かった/人生を返して」が54.2%、「誰の稼ぎで生活していると思っている!」が50.0%と、それぞれ男性(39.0%、8.2%)よりも高くなり、女性にとってのNGワード1位、2位となりました。男女で意識差があるこういったセリフは、自分が考える以上に相手を幻滅させる恐れのあるNGワードとして、より注意した方がよいかもしれません。
また、実際に言われたことがあるNGワードについて聞いたところ、「出て行け!/実家に帰る!」が15.9%で最も高く、2位は「あなたの親はダメだ/めんどう・おかしな親だね(親の悪口)」で10.4%、3位は「誰の稼ぎで生活していると思っている!」で9.5%、4位は「デブ・ブス・ブサイク(容姿を批判)」で9.0%、5位は「稼ぎが少ないくせに!」で8.1%となりました。
これらのNGワードを言われたことがある割合は不仲夫婦では円満夫婦に比べてのきなみ高くなり、全体で1位の「出て行け!/実家に帰る!」は27.6%、2位の「あなたの親はダメだ/めんどう・おかしな親だね」は22.4%となりました。不仲夫婦のおよそ4組に1組は、これらのNGワードが登場する舌戦を経験したことがあるようです。実際にNGワードの使用がきっかけで、夫婦仲に悪い影響を及ぼしてしまったのかもしれません。
ここまで、夫婦間にありがちな不満のセリフや夫婦関係が終焉に向かいかねないセリフなど、辛辣なセリフが続きましたが、口には出さないけれども本当は相手を大切に思っている、というシャイな方も多いかと思います。そこで、パートナー(夫・妻)に対して、思っているけど照れくさくてなかなか言えないセリフについて聞いたところ、最も多かったのは「いつもありがとう/感謝しているよ」で41.7%、2位は「愛している/大好き」で34.9%、3位は「結婚できて良かった/幸せ」で23.7%、4位は「一緒にいると落ち着く/安心できる」で16.2%、5位は「あなたしかいない/あなたが一番」で15.6%となりました。
男女別にみると、男性は「いつもありがとう/感謝しているよ」が47.4%、「愛している/大好き」が40.8%と、それぞれ女性よりも高くなりました。照れくささで感謝や愛情のセリフを飲み込んでしまっている男性は多いようです。また、女性は「たまには二人でデートしよう・したいね」が17.2%と、男性(12.8%)よりも高くなっています。夫婦で二人きりの時間を過ごしたい思いがありながらも、自分からデートに誘うのを気恥ずかしく感じている女性は少なくないようです。普段は照れくさくて気持ちを伝えられていない男性は、ひとつのきっかけとして、パートナーをデートに誘ってみるのもよいのではないでしょうか。
■結婚記念日に「感謝や愛情を言葉で伝え合う」1割半の夫婦が実践、4割が憧れ
■結婚記念日に「夫婦二人の旅行」は3割強が憧れ 20代の女性は「バウ・リニューアル」に関心あり
最後に、結婚記念日の過ごし方についての質問を行いました。
全回答者(1,000名)に対し、これまでに実際に行った結婚記念日の過ごし方を聞いたところ、「ケーキを食べる」が26.8%で最も多く、次いで、「自宅でごちそうを食べる」が24.4%、「家族で食事会をする」が21.3%、「自宅でゆっくり過ごす」が20.4%、「レストランでディナーをする」が19.2%で続きました。結婚記念日にケーキを食べたり、自宅でごちそうを食べたりと、ささやかなお祝いを経験している方が多いようです。また、「感謝や愛情を言葉にして伝え合う」は1割半(15.1%)となっています。結婚記念日をきっかけにして、照れくさくて普段は言えないようなセリフを伝え合った夫婦は少なくないようです。
さらに、素敵だなと思う結婚記念日の過ごし方を聞いたところ、「感謝や愛情を言葉にして伝え合う」が4割(39.8%)で最も高くなりました。気持ちを確認し合う結婚記念日に憧れているようです。次いで、「夫婦二人で記念日旅行をする」が32.4%、「家族で食事会をする」が29.7%、「子どもを預けて二人きりの時間を楽しむ」が28.9%、「プレゼント交換・サプライズプレゼントをする」が28.6%で続きました。
また、近年日本でも盛り上がりを見せ始めている“バウ・リニューアル(改めて愛を誓い合うセレモニー)”に注目すると、全体で5.1%、女性では6.4%が素敵な結婚記念日の過ごし方として、憧れていることがわかりました。女性の中でも、特に20代女性の注目度は高く、12.0%とおよそ8人に1人の割合となりました。将来バウ・リニューアルを挙げることを目標に、仲の良い夫婦関係を今後も継続していきたいとの思いがあるのかもしれません。