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シニア夫婦に関する調査 2015

シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)は、当社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員2,311人を対象に、11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、「夫婦」に関する調査を実施しました。

<調査結果ダイジェスト>
■夫婦はオープンな関係へ。「配偶者への秘密」は減少傾向
特に女性では32.8%→25.0%と、昨年から7ポイント以上減少。依然ある秘密として多いのは、「お金」関連

■パートナーへの満足度上昇。「生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したい」、男女ともに増加傾向
男性は44.3%→56.3%、女性で32.0%→43.5%と、ともに上昇。女性の「また結婚したい」理由には、“一緒に”というワードが散見された

■「忍」ぶ関係に終止符?夫婦関係を表す漢字、男性1位は「絆」、女性1位は「友」
2013年、2014年ともに女性の1位だった「忍」は、今回は5位にランクダウン。

■夫婦に関する話題が多かった2015年。シニア女性の心境に変化?
<芸能界の結婚ラッシュ>、<女性芸能人の闘病とそれを支える献身的な夫>など、「夫婦」に関する話題が多かった今年。シニア女性が「夫婦の在り方」について改める考えるきっかけとなったのでは

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<調査概要>
調査期間:2015年10月22日〜10月26日
調査対象:50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:2,311件
-男性:1,819名(50代:373名、60代:1,007名、70代以上:439名)
-女性:492名(50代:266名、60代:196名、70代以上30名)
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<調査結果>
1.配偶者への秘密について
【配偶者に秘密にしていることがあるか】について聞いたところ、全体の23.2%が「ある」と回答しました。
男女別では、「ある」と回答したのは男性22.7%、女性25.0%と、女性の方がやや多い結果となりました。また、年代別では、50代が26.8%、60代22.6%、70代以上19.8%と、高年齢になるほど秘密がある人は少ない結果となりました。
(図1)

2014年からの推移
2014年の調査結果と比較すると、秘密にしていることが「ある」と回答した人が減っており、特に女性と50代では7ポイント以上減少と、その傾向が強いことがわかりました。
(図2)


【配偶者への秘密】 フリーコメント集
娘との海外旅行(50代女性)
エステに行っていること(60代女性)
10万円ぐらいの買い物なのに、1万円ぐらいだとごまかした(50代女性)
我が家の貯金額(60代女性)
私が貰った退職金の金額(60代男性)
いざというときに使えるへそくりを持っている(60代男性)
昔付き合っていた人からの手紙を今でも持っている(60代女性)
一緒の墓には入らないつもりであること(50代女性)
先日初恋の人とクラス会であって古希の記念写真を撮った(70代以上男性)
飲みすぎるとうるさいので、外に飲食に行くときには場所を教えない(70代以上男性)
昔の恋人が上京するとき、たまに会う(70代以上男性)
結婚40年目に海外旅行をプレゼントしようと思っている(60代男性)



2.生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したいと思うか
【生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したいと思うか】について聞いたところ、全体の53.6%が「結婚したいと思う」と回答しました。
男女別では、「結婚したいと思う」は、男性56.3%、女性43.5%、「結婚したくない」は男性6.4%、女性14.0%と、大きく差が開きました。また、年代別でみると、「結婚したいと思う」は、50代が48.5%、60代53.8%、70代以上59.9%と、高年齢者ほど今の配偶者と再び一緒になりたいという思いが強いことがわかりました。
(図3)

2014年からの推移
2014年の調査結果と比較すると、「結婚したいと思う」が男女ともに10ポイント以上増えており、女性の「結婚したくない」は10ポイント以上減りました。年代別でみると、60代、70代以上で「結婚したいと思う」が10ポイント以上増えました。
(図4)


【「生まれ変わっても今の配偶者と結婚したい」理由】 フリーコメント集
趣味も考え方も似ていて、いつも二人で行動している。 60年近くお互いに健康で、旅行やボウリング、買い物にもほとんど一人で行くことはない。できることなら来世にもと思っている(70代以上男性)
若いころは時々衝突したが、長く一緒にいると気を使わなくても気楽に暮らせるから(70代以上男性)
主人の両親そして自分の両親もお互い協力し合ってみることができ、感謝している。私が8年前に突然の難病になり、その病気をきっかけに、今まで以上助けてもらっている。生まれ変わっても夫婦でいられたら、今以上に恩返ししたい(50代女性)
子供の手が離れ、毎週主人とドライブに行ったり、月一で一泊旅行に行ったり、楽しく過ごせている(50代女性)
昔は堅かったのですが、今は丸くなり(体も)一緒にいて気楽。 さりげなく自分を見ていてくれているという安心感がある(60代女性)



3.夫婦関係を表す漢字
2013年からの推移
【夫婦関係を表す漢字】について聞いたところ、今年の男性の1位は「絆」、女性の1位は「友」でした。2013年、2014年連続で女性の1位だった「忍」は、今回は5位にランクダウンしました。また、「友」は2013年からの調査開始以来、初めてのランクインとなりました。
(図5)


【「夫婦関係を表す漢字】とその理由】 フリーコメント集
■男性
絆:子育ても、介護も、いつも二人で力を合わせて乗り越えてきたから(60代男性)
良くも悪しくも、互いに生活や子育ての戦いに生き抜いた同志としての思いがあるため(60代男性)
一人では暮らせないし、空気のようなものであり、互いを必要として結婚し、今日まで暮らしてきたので
何らかの絆だと思っている(70代以上男性)
和:和気藹々の生活を目標に進んできた。 若い頃は喧嘩もし、よく言い合いもしましたが、その中で目標を見失わずに生活をしてきた(60代男性)
お互い環境が違う中で育ち、妥協は必ずいる(60代男性)
和が大切。時に負けるが勝ち(70代以上男性)
忍:気に入らないことがたくさんあるが、今更文句を言ってもしょうがない(60代男性)
お互いに我慢をすることも必要。年を重ね、喧嘩は一言で終わり(60代男性)
若いときはさほど気にならなかったが、年齢を重ねると忍耐もいる(70代以上男性)

■女性
友:力関係は対等。いつも一緒にいても肩が凝らない(50代女性)
一緒に旅行も行くし、買い物も行く。趣味も一緒に楽しみ、よく会話するし、悩みも打ち明けられる。友達以上に親しい関係(60代女性)
年齢も近く、若い頃から同じ時代を過ごしたことが今はいい思い出。生まれも育ちも全く違い、風習なども違うが、お互いに話し合って考えてきた。お互いの弱点を補い合いながら進んできたと思う。いいときはいい、悪いときは悪いといえる本当の友達みたいな関係かなと思っている(60代女性)
和:「夫婦和合」が第一だと考えるから(60代女性)
   残りの人生をのんびりと穏やかに共に生きたい(60代女性)
楽:新婚当時→楽しい!現在→楽チン!(50代女性)
現在は、夫婦ともに退職して「サンデー毎日」なので、自由な自分の空間や時間を持ちながら、楽しいこともいっしょに共有することができるという、とても楽な関係で過ごしているから(60代女性)




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【調査結果を受けて】
妻が夫を“生涯のパートナー”として見つめ直し、「夫婦の在り方」について考えた2015年

2013年から3年連続で実施している「シニア夫婦に関する調査」。今年は、シニア夫婦の関係性の改善、とりわけ女性の心境の変化が感じられる結果となりました。
【配偶者への秘密があるかどうか】について聞いたところ、「秘密がある」と回答した人が特に女性で大きく減少。また、【生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したいと思うか】については、「また結婚したい」と回答した人が男女ともに10ポイント以上増加、「結婚したくない」が女性で10ポイント以上減少しています。「また結婚したい」と回答した女性に、その理由を自由回答で聞くと、<一緒に>というワードが多く登場し、夫婦が多くの行動を共にしていることが伺えました。
今回、シニア夫婦の関係性が良好であることを最も物語っているのが、【夫婦関係を表す漢字】。昨年は男女ともに1位、一昨年も男性2位、女性1位と、2年連続で上位にランクインしていた「忍」が、今回順位を下げ、男性3位、女性5位という結果に。代わって1位となったのは、男性が「絆」、女性が「友」でした。その理由を聞くと、男性の「絆」では「いつも二人で力を合わせて乗り越えてきた」「互いを必要として結婚し、今日まで暮らしてきた」「運命共同体」「常に繋がりを感じている」、女性の「友」では、「力関係は対等」「いいときはいい、悪いときは悪いといえる」「つかず離れず、空気のように自由」「良きライバルであり、相談相手であり、必要な存在」などのコメントがみられました。女性が「友」という漢字を選んだ理由から垣間見えるのは、<夫婦の対等な関係>、<旅行や趣味などの行動を共にする仲のよさ>、とはいえいつもベッタリというわけではなく、自分の自由な時間もある<適度な距離感>。「友」は、このような夫婦関係を心地よく感じている、シニア女性の心情を表している漢字だといえます。
このように、妻の夫への心境の変化が大きく感じられた今回の調査結果。今年は、芸能界の結婚ラッシュ、女性芸能人の闘病とそれを支える献身的な夫、といった、「夫婦」に関する話題が多かった一年といえます。特に、シニアにとって病気は大きな関心事なので、我が身に置き換えて考えたことがそれぞれにあったのではないでしょうか。シニア女性が目の前にいる夫を“生涯のパートナー”として見つめ直し、「何かあったときは支え合おう」という気持ちを改めて強くしたことで、夫婦関係が改善されたということが考えられそうです。
“忍”ぶ関係から、旅行や趣味など何でも“一緒に”楽しむパートナーへと変わったシニアの夫婦仲。とはいえ、四六時中一緒だとアラが見えてしまうのが現実です。特にリタイア後は、夫婦で過ごす時間が急激に増えるので要注意。夫婦別行動の時間も大事にし、女性が望む、友達のような<適度な距離感>を保つことが、夫婦円満の秘訣といえるでしょう。
(株式会社ゆこゆこ 経営企画室 事業統括グループ  笠原敦子)
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