大容量磁気テープストレージメディア「FUJIFILM LTO Ultrium7 データカートリッジ」新発売
[15/11/18]
提供元:@Press
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富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、大容量データのバックアップ、アーカイブに使用される磁気テープメディア「LTO Ultrium規格(*1)」の第7世代に対応した、最大記録容量15.0TB(非圧縮時6.0TB)、高速転送750MB/秒(非圧縮時300MB/秒)の「FUJIFILM LTO Ultrium7データカートリッジ」(以下、LTO7)を11月18日より発売いたします。
◆大容量磁気テープストレージメディア「FUJIFILM LTO Ultrium7 データカートリッジ」新発売の詳細は富士フイルムのWebページをご覧下さい。
⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1025.html?link=atp72
昨今、高精細な4K・8K映像の登場によるデータの大容量化や、遺伝子解析・創薬におけるスーパーコンピューターの活用促進、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)の進展などにより、世界中で生成されるデータ量は爆発的に増加しています。生成されてから時間がたちアクセスされることの少なくなった「コールドデータ」は、全データの8割以上を占めると言われていますが、蓄積されたビッグデータの活用が急速に進む中、これらのデータを将来活用するために安価・安全に長期保管したいというニーズがますます高まっています。磁気テープは、記録容量の大きさ、可搬性、省電力に加え、長期保存に適したメディアとして、大手データセンターを中心に利用が進んでおり、今後もさらなる需要増が期待されています。
「BaFe磁性体」は、記録・再生特性と長期保存性に優れており、微粒子化しても保磁力が高く、低ノイズで良好な周波数特性が得られるため、磁気テープのさらなる大容量化に貢献する最先端の磁性体です。富士フイルムは、長年に渡る研究開発のノウハウを結集し、「BaFe磁性体」を使用した磁気テープ(エンタープライズシステム用)を平成23年に世界で初めて実用化しました。また、平成24年には、LTO6に「BaFe磁性体」を採用。当時主流だった「メタル磁性体」の大容量化の限界を見据え、早くから「BaFe磁性体」を使用した磁気テープを実用化することで、市場を常にリードしてきました。当社の「BaFe磁性体」採用の磁気テープは、豊富に蓄積してきた「BaFe磁性体技術」により、使用するドライブに関わらず安定的に高い性能を発揮でき、市場品質に優れています。
今回発売するLTO7にも、前世代のLTO6から継続して「BaFe磁性体」を採用。独自の「BaFe(バリウムフェライト)磁性体技術」と「NANOCUBIC技術(*2)」をさらに進化させ、LTO6に比べ記録容量を約2.4倍の15.0TB(圧縮時)に拡大し、データ転送速度を約1.9倍の750MB/秒(圧縮時)に高速化しました。LTO6は、LTO5に比べ記録容量が1.7倍、転送速度が1.1倍に向上しましたが、今回のLTO6からLTO7への性能向上は、それを大幅に上回るものです。当社は、記録容量を拡大するため、磁性体の高精度な分散や、磁性層の薄層化、微小欠陥の低減によって良好なエラーレートを実現。これにより、記録密度を約2倍に向上させることに成功しました。さらに、適切な材料設計を施すことで、高い信頼性や走行耐久性、トラッキング性能を実現しながらもテープを薄層化し、記録容量の向上につなげています。また、当社の「BaFe磁性体」は、磁気特性のばらつきが小さく安定性に優れるため、データを30年以上安定して保存できることを実証しています。
なお、富士フイルムは、「BaFe磁性体」を使用した磁気テープのさらなる大容量化に向けた技術開発にも取り組んでいます。磁気テープの記録密度向上には、磁性体の微細化が大きく寄与しますが、当社は、独自の粒子処方設計と粒子形成プロセスを組み合わせることで、極微小サイズでもばらつきの小さい均一な「BaFe磁性体」の実用化に成功しています。平成27年4月には、IBMと共同で、「BaFe磁性体」採用の磁気テープの実走行試験を行い、塗布型磁気テープにおいて世界最大容量(*3)となる1巻あたり非圧縮220TBのデータカートリッジ実現につながる画期的な技術開発に成功しました。
富士フイルムは、平成12年にLTO1を発売して以降、常に高性能・高品質を追求し、世界シェアNo.1(*4)メーカーとして、大容量磁気テープの開発をリードしてきました。また、あらゆるデータは人類の大切な資産であるという考えのもと、映像作品や企業の研究データなど貴重なデータをお客さまからお預かりし、長期保管するデータアーカイブサービス「d:ternity(*5)」の提供を昨年開始しました。当社は、今後も、お客さまのニーズと信頼にお応えする高性能・高品質のメディアやサービスを開発・提供し、社会課題の解決に取り組んでいきます。
*1 Linear Tape-Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、Hewlett Packard Enterprise社、IBM社およびQuantum社の米国およびそのほかの国における登録商標です。
*2 高密度・大容量磁気記録を実現する富士フイルム独自の超薄層塗布型磁気テープ技術。磁性体の微粒子化を実現する「ナノ・パーティクル技術」、超薄層塗布を実現する「ナノ・コーティング技術」、微粒子化した磁性体を、均一に分散・配列させる「ナノ・ディスパージョン技術」から成ります。
*3 平成27年11月18日時点。当社調べ。
*4 生産者シェア。当社調べ。
*5 平成26年4月10日より提供開始したデータアーカイブサービス。HDDや光ディスクなどの記録媒体への対応に加え、紙や写真などは当社でデジタル化することで、LTOで「簡単」「安全」「安価」に保管します。また、保管期間中は、定期的なLTOの状態確認やマイグレーション、災害対策など、データ長期保管に伴う業務は、富士フイルムがお客さまに代わって実施します。
⇒ http://fujifilm.jp/business/data/archivesolution/dternity/promotion/?link=atp72
<関連リンク>
記録メディア製品 ラインアップ
⇒ http://fujifilm.jp/business/oa_media/datastorage/index.html?link=atp72
TAPE STORAGE.net ウェブサイト
⇒ http://www.tape-storage.net?link=atp72
NANOCUBIC技術とは
⇒ http://fujifilm.jp/business/oa_media/promotion/nanocubic/?link=atp72
Barium Ferrite(バリウム・フェライト)磁性体技術の特長
⇒ http://fujifilm.jp/business/oa_media/promotion/bariumferrite/index.html?link=atp72
富士フイルムニュースリリース一覧
⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/index.html?link=atp72
富士フイルム株式会社
⇒ http://fujifilm.jp/?link=atp72
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◆大容量磁気テープストレージメディア「FUJIFILM LTO Ultrium7 データカートリッジ」新発売の詳細は富士フイルムのWebページをご覧下さい。
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昨今、高精細な4K・8K映像の登場によるデータの大容量化や、遺伝子解析・創薬におけるスーパーコンピューターの活用促進、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)の進展などにより、世界中で生成されるデータ量は爆発的に増加しています。生成されてから時間がたちアクセスされることの少なくなった「コールドデータ」は、全データの8割以上を占めると言われていますが、蓄積されたビッグデータの活用が急速に進む中、これらのデータを将来活用するために安価・安全に長期保管したいというニーズがますます高まっています。磁気テープは、記録容量の大きさ、可搬性、省電力に加え、長期保存に適したメディアとして、大手データセンターを中心に利用が進んでおり、今後もさらなる需要増が期待されています。
「BaFe磁性体」は、記録・再生特性と長期保存性に優れており、微粒子化しても保磁力が高く、低ノイズで良好な周波数特性が得られるため、磁気テープのさらなる大容量化に貢献する最先端の磁性体です。富士フイルムは、長年に渡る研究開発のノウハウを結集し、「BaFe磁性体」を使用した磁気テープ(エンタープライズシステム用)を平成23年に世界で初めて実用化しました。また、平成24年には、LTO6に「BaFe磁性体」を採用。当時主流だった「メタル磁性体」の大容量化の限界を見据え、早くから「BaFe磁性体」を使用した磁気テープを実用化することで、市場を常にリードしてきました。当社の「BaFe磁性体」採用の磁気テープは、豊富に蓄積してきた「BaFe磁性体技術」により、使用するドライブに関わらず安定的に高い性能を発揮でき、市場品質に優れています。
今回発売するLTO7にも、前世代のLTO6から継続して「BaFe磁性体」を採用。独自の「BaFe(バリウムフェライト)磁性体技術」と「NANOCUBIC技術(*2)」をさらに進化させ、LTO6に比べ記録容量を約2.4倍の15.0TB(圧縮時)に拡大し、データ転送速度を約1.9倍の750MB/秒(圧縮時)に高速化しました。LTO6は、LTO5に比べ記録容量が1.7倍、転送速度が1.1倍に向上しましたが、今回のLTO6からLTO7への性能向上は、それを大幅に上回るものです。当社は、記録容量を拡大するため、磁性体の高精度な分散や、磁性層の薄層化、微小欠陥の低減によって良好なエラーレートを実現。これにより、記録密度を約2倍に向上させることに成功しました。さらに、適切な材料設計を施すことで、高い信頼性や走行耐久性、トラッキング性能を実現しながらもテープを薄層化し、記録容量の向上につなげています。また、当社の「BaFe磁性体」は、磁気特性のばらつきが小さく安定性に優れるため、データを30年以上安定して保存できることを実証しています。
なお、富士フイルムは、「BaFe磁性体」を使用した磁気テープのさらなる大容量化に向けた技術開発にも取り組んでいます。磁気テープの記録密度向上には、磁性体の微細化が大きく寄与しますが、当社は、独自の粒子処方設計と粒子形成プロセスを組み合わせることで、極微小サイズでもばらつきの小さい均一な「BaFe磁性体」の実用化に成功しています。平成27年4月には、IBMと共同で、「BaFe磁性体」採用の磁気テープの実走行試験を行い、塗布型磁気テープにおいて世界最大容量(*3)となる1巻あたり非圧縮220TBのデータカートリッジ実現につながる画期的な技術開発に成功しました。
富士フイルムは、平成12年にLTO1を発売して以降、常に高性能・高品質を追求し、世界シェアNo.1(*4)メーカーとして、大容量磁気テープの開発をリードしてきました。また、あらゆるデータは人類の大切な資産であるという考えのもと、映像作品や企業の研究データなど貴重なデータをお客さまからお預かりし、長期保管するデータアーカイブサービス「d:ternity(*5)」の提供を昨年開始しました。当社は、今後も、お客さまのニーズと信頼にお応えする高性能・高品質のメディアやサービスを開発・提供し、社会課題の解決に取り組んでいきます。
*1 Linear Tape-Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、Hewlett Packard Enterprise社、IBM社およびQuantum社の米国およびそのほかの国における登録商標です。
*2 高密度・大容量磁気記録を実現する富士フイルム独自の超薄層塗布型磁気テープ技術。磁性体の微粒子化を実現する「ナノ・パーティクル技術」、超薄層塗布を実現する「ナノ・コーティング技術」、微粒子化した磁性体を、均一に分散・配列させる「ナノ・ディスパージョン技術」から成ります。
*3 平成27年11月18日時点。当社調べ。
*4 生産者シェア。当社調べ。
*5 平成26年4月10日より提供開始したデータアーカイブサービス。HDDや光ディスクなどの記録媒体への対応に加え、紙や写真などは当社でデジタル化することで、LTOで「簡単」「安全」「安価」に保管します。また、保管期間中は、定期的なLTOの状態確認やマイグレーション、災害対策など、データ長期保管に伴う業務は、富士フイルムがお客さまに代わって実施します。
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記録メディア製品 ラインアップ
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TAPE STORAGE.net ウェブサイト
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NANOCUBIC技術とは
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Barium Ferrite(バリウム・フェライト)磁性体技術の特長
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