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地球の生命線を守る国際フォーラムを提唱!丹羽宇一郎著『人類と地球の大問題』(PHP新書) 

 株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、2016年1月15日(金)、丹羽宇一郎著『人類と地球の大問題』(PHP新書)を発売しました。


 いまから44年前に刊行されるやベストセラーになった『成長の限界――ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』(ダイヤモンド社)。爆発的な人口増加に対して食料の増産には限度があり、資源はただ減り続けると指摘。人口増加や環境破壊が続けば「あと二十年で石油が枯渇し、人類の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らした。ところが、人口は予測どおりに増加したものの、地下を掘り進めると新たな資源が次々を発見され、その予測は現実のものとはならなかった。
 しかし、人類を取り巻く環境は良化しただろうか。『成長の限界』時代に比べ、人口は倍増、地球の温暖化は進み、人類の生命線である食料と水が不足する恐れは当時より高まった。人類がこの事実に目を背けてはいられない局面を迎えていることは誰も否定できない。にもかかわらず、「なんとかなる」「自分が生きている間はどうにかなる」と、対岸の火事ほどの危機感しか感じていないというのが実情だ。
 本書の著者である丹羽宇一郎氏は伊藤忠商事で長く農産物を専門に扱い、ブラジルやインドネシアで農業生産事業に試みた際に、農地開発や農業移転の難しさを身をもって経験した。また中国大使時代には中国全土を歩き、食糧事情、人口増加、環境汚染の実情を見聞し、人口14億人を抱える中国が地球の未来に与える影響の大きさを実感したという。
 本書では気候変動、人口増加、水、食料、エネルギー・自然災害など、人類が直面し早急に解決しなければならない問題を提起。人類の叡智が試されるいま、地球の生命線を守る国際フォーラムを提唱、宇宙のなかの人間」としての決断を迫る書である。

≪本書の内容について……目次より抜粋≫
序 章  人類の英知が試されるとき
第一章  気候変動――反乱する地球
第二章  人口増加――100億人突破の壁
第三章  水――逼迫による争奪戦
第四章  食料――貧富と飢餓と暴動
第五章  エネルギー・自然災害――危機から変革へ
おわりに 「宇宙のなかの人間」を考える

≪定価・判型について≫
定価:本体800円(税別)
判型:新書判並製/208ページ

≪著者について≫
丹羽宇一郎(にわういちろう)
1939年、愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事に入社。1998年、社長に就任。2004年、会長に就任。内閣府経済財政諮問会議議員、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任の後、2010年に民間出身では初の中華人民共和国駐箚特命全権大使に就任。現在、公益社団法人日本中国友好協会会長、早稲田大学特命教授、伊藤忠商事名誉理事。著書に『中国の大問題』(PHP新書)がある。
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