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芝浦工大の学生が伝統工芸をリデザイン 食品収納箱「桐CUBE」が商品化〜桐の町・埼玉県本庄の地域産業の活性化を目指す〜

芝浦工業大学(所在地:東京都江東区、学長:村上雅人)デザイン工学部デザイン工学科の学生が、明治33年(1900年)創業の関根桐材店(所在地:埼玉県本庄市、4代目主人:関根紀明)と共同で、国産桐の材質の特性と伝統ある細工の良さを生かした米びつとコーヒーキャニスターをデザインし、職人の手により商品化されました。


今回、産学連携により、伝統と技術力に学生のデザインを加えることで、日本の心を表現する伝統工芸を現代の生活にマッチさせ、新たな価値とライフスタイルを生み出すものづくりに取り組んだものです。伝統的産業の活性化を目的に、今後は国内だけではなく海外市場への展開も期待されます。


■国産桐の優れた特性と細工でおいしさを守る 米びつ・コーヒーキャニスター
【商品詳細】桐CUBE
○ 米びつ
5,000円〜15,000円(税抜)※商品により異なる
https://www.atpress.ne.jp/releases/87795/img_87795_2.jpg

○ コーヒーキャニスター
3,000円(税抜)/3色共通 外寸11×11×11cm
https://www.atpress.ne.jp/releases/87795/img_87795_1.jpg


【販売先】
関根桐材店WEBサイト
http://www.sekinekiriya.com


■背景
日本人は古来から、美しい木肌で防湿性や防虫性に優れた性質を持つ桐を生活の中で使用してきました。隙間なく密閉する工作の技が光る桐箱は伝統工芸品として親しまれてきましたが、ライフスタイルの変化とともに需要が減少しています。さらに、現在国内で流通する多くの桐材は防腐剤や漂白剤などの薬剤を使用した輸入材となっています。
そこで、国産桐の良さを再提案し産業の活性化を図るため、関根桐材店から相談を受けたデザイン工学科プロダクトデザイン領域の増成和敏教授の指導の下、学生9人が現在の暮らしにマッチした新商品の開発に取り組みました。


■学生のアイデアと匠の技で、日本文化に根付いた桐を「普段使い」に
2015年5月から、桐の特徴や桐工芸の歴史などを学びながらアイデアをまとめ、8月にはデザインコンペティションを行いました。採用されたプロダクト案は、美しい木目を惹き立たせるミニマムなデザインに、全体を引き締める三角形のモチーフが特徴。職人による手作りの桐箱は密封性が高く、蓋の方向が違うと閉まらないため、重要な目印としての役割も付加しました。

関根桐材店と打ち合わせを重ね、新規性のあるデザインと伝統的な制作手法の調整を図り商品の形を決めました。11月には「ニッポン全国物産展2015」で試作品を出展し、「機能性とデザイン性を両立させた普遍的なデザインで、“感謝の気持ちを籠める箱”というコンセプトがギフトに最適」などの反響があり、12月に商品化が実現しました。

現在は関根桐材店にて受注販売を行っており、今後は百貨店など国内をはじめ海外でも新たな販路開拓につなげていく予定です。芝浦工業大学としても、引き続き地域産業や伝統産業と連携し、その活性化に寄与していきます。
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