世界初!カラヴァッジョの真筆《法悦のマグダラのマリア》が上野「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」にて3月1日から公開
[16/02/23]
提供元:@Press
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このたび、国立西洋美術館にて2016年3月1日(火)より開催する「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」(会期:3月1日(火)〜6月12日(日))では、世界初公開となるカラヴァッジョの《法悦のマグダラのマリア》の出品が決定いたしました。
公式サイト: http://caravaggio.jp
《法悦のマグダラのマリア》は、カラヴァッジョが死ぬ間際に携えていたとされる3点の絵画のうちの1点です。本作品は、カラヴァッジョが殺人を犯してローマを逃亡し、近郊の町で身を隠していた1606年の夏に描かれたもので、その4年後の1610年、彼がイタリアのポルト・エルコレで不慮の死を遂げた時、彼の荷物に含まれていた「1枚のマグダラのマリアの絵」であると考えられています。本作品は長いこと行方不明とされていましたが、2014年に発見され、科学調査を受けて、カラヴァッジョ研究の世界的権威であるミーナ・グレゴーリ氏が本作を“カラヴァッジョの真筆”と認定。世界で初めて、本作品が公開されることとなりました。
本展では、この世界初公開となる《法悦のマグダラのマリア》に加え、日本初公開となる《バッカス》や《女占い師》のほか、《果物籠を持つ少年》《ナルキッソス》《トカゲに噛まれる少年》など、貴重なカラヴァッジョの傑作11点を紹介します。カラヴァッジョ作品11点は、日本でも過去最多、世界でも有数の規模で開催される展覧会となります。
【本展の見どころ】
◆カラヴァッジョが死ぬ間際まで自身で持ち続けた3点の絵画のうちの1点とされる《法悦のマグダラのマリア》。
◆カラヴァッジョ自身によるコピーも含め、多数の模作が作られた当時人気の構図。カラヴァッジョ研究の権威 ミーナ・グレゴーリ氏が本作をカラヴァッジョ真筆と認定。
◆世界中の美術史家が注目する本作品が、世界で初めて、上野・国立西洋美術館「カラヴァッジョ展」で公開。
<カラヴァッジョ《法悦のマグダラのマリア》 個人蔵 1606年 油彩・カンヴァス 107.5cm×98.0cm>
https://www.atpress.ne.jp/releases/91946/img_91946_1.jpg
【ロベルト・ロンギ美術史財団代表 ミーナ・グレゴーリ氏のコメント】
今回初めて公開されるこの作品は、そこに認められる数々の様式的特質からカラヴァッジョの真筆であることが明らかです。例えば、マグダラのマリアの強烈な表情、彼女のバラ色の肌を作り出すオークルからピンクにかけての淡い繊細な色調、そして肩から胸にかけて広がる金色の長髪。また、力強い手首と青白い手は、色彩と光の見事な変化と指の半分にかかる陰影によってあらわされ、本作のもっとも印象的かつ濃密な部分となっています。彼女の衣服についても、マントの赤がカラヴァッジョが生涯用い続けた色であることと、白いシャツを形作る長く力強いひだは特筆に値します。マグダラのマリアの胸の左部分に落ちる強い陰影の生む明瞭なコントラストも注目に値します。これらの特徴によって、本作の質の高さが証明されるでしょう。本作がカラヴァッジョの真筆であることを確信します。
【本展監修者 ロッセッラ・ヴォドレ氏(美術史家・前ローマ国立美術館群特別監督局長官)のコメント】
カラヴァッジョの真筆作品に《法悦のマグダラのマリア》を加えるというミーナ・グレゴーリ氏の意見は、説得力のあるもので、更なる議論や研究に値するものです。本作はこれまで専門家による調査や一般公開の機会がなかったため、そうした考察の対象となることがありませんでした。しかしながら、本作が見せる様式的な質や技法的要素はまさにカラヴァッジョ作品のうちに認められるものであり、それゆえにこの作品を本展覧会にぜひとも出展したいと考えました。本展覧会がこの作品に対するより深い理解と幅広い論議の場となり、また可能であれば研究シンポジウムなどを通じてこの素晴らしい真筆作品への正当なる評価が国際的な批評の場で高められることを願ってやみません。
【本展日本側監修者 川瀬佑介(国立西洋美術館研究員)のコメント】
私は2015年の11月にヨーロッパ某所で初めて実見する機会を得た時、その質の高さと強烈なインパクトに瞠目しました。模写を通じてとてもよく知られた構図でしたが、本作が既知の作品のどれよりも優れていることは間違いなく、グレゴーリ氏の指摘する様式的特徴はカラヴァッジョの真作のそれに合致します。本作は長い間個人コレクションに秘蔵され、2014年の発表以降もそれを実見した人はほんの僅かしかいません。今回は、それを全世界に先駆けて日本の美術ファンの皆様にご覧いただくという、類稀な機会となります。カラヴァッジョが殺人を犯してローマを逃げた直後に描かれた、この作品の深い闇から、なにが浮かび上がってくるのか、是非皆さんの眼でご覧いただきたいと思います。
■開催概要
会場 : 国立西洋美術館(〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7)
会期 : 2016年3月1日(火)〜6月12日(日)
開館時間 : 午前9時30分〜午後5時30分
毎週金曜日/午前9時30分〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで
休館日 : 月曜日(ただし3月21日(月)、3月28日(月)、5月2日(月)は開館)、
3月22日(火)
主催 : 国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援 : 外務省、イタリア大使館
協賛 : 損保ジャパン日本興亜、凸版印刷
協力 : アリタリア-イタリア航空、日本貨物航空、
日本航空、西洋美術振興財団
入場料 : 一般 1,600円(1,400円)
大学・高校生 1,200円(1,000円)
中学生・小学生 800円(600円)
*( )内は前売り/20名以上の団体料金(要事前予約)
お問合せ : 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
公式サイト: http://caravaggio.jp
公式サイト: http://caravaggio.jp
《法悦のマグダラのマリア》は、カラヴァッジョが死ぬ間際に携えていたとされる3点の絵画のうちの1点です。本作品は、カラヴァッジョが殺人を犯してローマを逃亡し、近郊の町で身を隠していた1606年の夏に描かれたもので、その4年後の1610年、彼がイタリアのポルト・エルコレで不慮の死を遂げた時、彼の荷物に含まれていた「1枚のマグダラのマリアの絵」であると考えられています。本作品は長いこと行方不明とされていましたが、2014年に発見され、科学調査を受けて、カラヴァッジョ研究の世界的権威であるミーナ・グレゴーリ氏が本作を“カラヴァッジョの真筆”と認定。世界で初めて、本作品が公開されることとなりました。
本展では、この世界初公開となる《法悦のマグダラのマリア》に加え、日本初公開となる《バッカス》や《女占い師》のほか、《果物籠を持つ少年》《ナルキッソス》《トカゲに噛まれる少年》など、貴重なカラヴァッジョの傑作11点を紹介します。カラヴァッジョ作品11点は、日本でも過去最多、世界でも有数の規模で開催される展覧会となります。
【本展の見どころ】
◆カラヴァッジョが死ぬ間際まで自身で持ち続けた3点の絵画のうちの1点とされる《法悦のマグダラのマリア》。
◆カラヴァッジョ自身によるコピーも含め、多数の模作が作られた当時人気の構図。カラヴァッジョ研究の権威 ミーナ・グレゴーリ氏が本作をカラヴァッジョ真筆と認定。
◆世界中の美術史家が注目する本作品が、世界で初めて、上野・国立西洋美術館「カラヴァッジョ展」で公開。
<カラヴァッジョ《法悦のマグダラのマリア》 個人蔵 1606年 油彩・カンヴァス 107.5cm×98.0cm>
https://www.atpress.ne.jp/releases/91946/img_91946_1.jpg
【ロベルト・ロンギ美術史財団代表 ミーナ・グレゴーリ氏のコメント】
今回初めて公開されるこの作品は、そこに認められる数々の様式的特質からカラヴァッジョの真筆であることが明らかです。例えば、マグダラのマリアの強烈な表情、彼女のバラ色の肌を作り出すオークルからピンクにかけての淡い繊細な色調、そして肩から胸にかけて広がる金色の長髪。また、力強い手首と青白い手は、色彩と光の見事な変化と指の半分にかかる陰影によってあらわされ、本作のもっとも印象的かつ濃密な部分となっています。彼女の衣服についても、マントの赤がカラヴァッジョが生涯用い続けた色であることと、白いシャツを形作る長く力強いひだは特筆に値します。マグダラのマリアの胸の左部分に落ちる強い陰影の生む明瞭なコントラストも注目に値します。これらの特徴によって、本作の質の高さが証明されるでしょう。本作がカラヴァッジョの真筆であることを確信します。
【本展監修者 ロッセッラ・ヴォドレ氏(美術史家・前ローマ国立美術館群特別監督局長官)のコメント】
カラヴァッジョの真筆作品に《法悦のマグダラのマリア》を加えるというミーナ・グレゴーリ氏の意見は、説得力のあるもので、更なる議論や研究に値するものです。本作はこれまで専門家による調査や一般公開の機会がなかったため、そうした考察の対象となることがありませんでした。しかしながら、本作が見せる様式的な質や技法的要素はまさにカラヴァッジョ作品のうちに認められるものであり、それゆえにこの作品を本展覧会にぜひとも出展したいと考えました。本展覧会がこの作品に対するより深い理解と幅広い論議の場となり、また可能であれば研究シンポジウムなどを通じてこの素晴らしい真筆作品への正当なる評価が国際的な批評の場で高められることを願ってやみません。
【本展日本側監修者 川瀬佑介(国立西洋美術館研究員)のコメント】
私は2015年の11月にヨーロッパ某所で初めて実見する機会を得た時、その質の高さと強烈なインパクトに瞠目しました。模写を通じてとてもよく知られた構図でしたが、本作が既知の作品のどれよりも優れていることは間違いなく、グレゴーリ氏の指摘する様式的特徴はカラヴァッジョの真作のそれに合致します。本作は長い間個人コレクションに秘蔵され、2014年の発表以降もそれを実見した人はほんの僅かしかいません。今回は、それを全世界に先駆けて日本の美術ファンの皆様にご覧いただくという、類稀な機会となります。カラヴァッジョが殺人を犯してローマを逃げた直後に描かれた、この作品の深い闇から、なにが浮かび上がってくるのか、是非皆さんの眼でご覧いただきたいと思います。
■開催概要
会場 : 国立西洋美術館(〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7)
会期 : 2016年3月1日(火)〜6月12日(日)
開館時間 : 午前9時30分〜午後5時30分
毎週金曜日/午前9時30分〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで
休館日 : 月曜日(ただし3月21日(月)、3月28日(月)、5月2日(月)は開館)、
3月22日(火)
主催 : 国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援 : 外務省、イタリア大使館
協賛 : 損保ジャパン日本興亜、凸版印刷
協力 : アリタリア-イタリア航空、日本貨物航空、
日本航空、西洋美術振興財団
入場料 : 一般 1,600円(1,400円)
大学・高校生 1,200円(1,000円)
中学生・小学生 800円(600円)
*( )内は前売り/20名以上の団体料金(要事前予約)
お問合せ : 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
公式サイト: http://caravaggio.jp