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メタボリック症候群の解決に国内外より生物医学とITの第一人者たちが東京に集う−CBI学会の国際シンポジウムで−

情報計算化学生物学会(所在地:東京都世田谷区、会長:河合 隆利、以下:CBI学会)は、まだ謎が多いメタボリック症候群解明の鍵を握っていると見られている生体分子である核内受容体と、肥満や糖尿病などの治療にあたっている第一線の研究者に、創薬、ゲノム、計算化学、バイオインフォマティクスなどの専門家が加わった、ユニークな国際会議を10月22日〜24日、東京の一橋記念講堂で開催する。
こうした学際的な会議は世界最初であり、先進国で共通になっている社会医療問題の解決に、新しい道筋が見出されることを期待している。

CBI学会は、生物医学や環境科学の基盤となる化学物質と生体への影響を、情報学や計算機を使って分子レベルから解明することを目的に、1981年から活動している産官学の研究者組織であり、現在は医薬品の論理的な研究開発をめざす研究者が中核となっている。

「核内受容体とメタボリック症候群」をテーマとするシンポジウムとしては、米国ではいくつか開催されているが、我が国では初めてである。ヒトゲノムが解読されてより、米国ではNIHが中心となって、ゲノムの成果とITの進歩を、医療の重要問題の解決に結びつけようとする動きが顕著になってきたが、最初に取り上げられたのはがんである。
これに対して、もともとIT技術の活用を指向しているCBI学会は、2003年頃から米国の動きとは全く独立に、メタボリック症候群の重要性と、この分野に優れた医学研究者が我が国に多いことに着目し、「核内受容体とメタボリック症候群問題に情報計算技法と研究者を結集する」という目標を掲げ、月例の研究講演会などで、国内の主要な研究者の声を聞きながら、この国際シンポジウム開催の準備を進めてきた。

この計画には、海外の研究者も賛同しており、シンポジウム期間には、国内外の20名を越える著名な講演者が講演するが、その半数以上が海外からの招待講演者である。
メタボリック症候群は分子レベルで見ると炎症、がん、アルツハイマー疾患、抗加齢、睡眠障害など現代の主要な病気と関係があることがわかってきており、幅広い疾患領域における最新の知見が紹介されることが期待されている。
CBI学会は、このシンポジウムを契機として、こうした計画に参加できる情報計算関係の若手研究者の育成を支援し、これらの疾患の解明と治療薬や予防法の開発研究を支援していくことを構想している。


■シンポジウム概要
名称     : CBI学会2008年大会
        「疾病経路網からの疾患と創薬−とくに核内受容体とメタボリック症候群および関連疾患に焦点を当てて」
会期     : 2008年10月22日(水)〜24日(金)
会場     : 学術総合センター 一橋記念講堂 他
会場住所   : 東京都千代田区一ツ橋2丁目1番2号
主催     : 情報計算化学生物学会(CBI学会)
大会実行委員長: 岡崎 康司(埼玉医科大学ゲノム医学研究センター所長)
URL      : http://cbi-society.org/cbi/taikai/Taikai081022-24/


【学会概要】
名称 : 情報計算化学生物学会(CBI学会)
所在地: 〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301号
会長 : 河合 隆利(エーザイ株式会社)
TEL  : 03-5491-5423
FAX  : 03-5491-5462
URL  : http://www.cbi.or.jp/

1981年設立。化学(Chemistry)、生物学(Biology)、情報計算学(Informatics)という3つの学問分野に関わる先端的な研究開発の基盤構築をめざす非営利の学術任意団体。
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