Living a Full Life フィジカル・メンタルにおけるマラソン走破のエッセンスを公開
[16/02/26]
提供元:@Press
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このたび、グローバルヘルスケア企業であるアボットは、アボット・ワールドマラソンメジャーズのタイトルスポンサーとして、マラソン解説者、プロ・ランニングコーチ、そしてがんサバイバーでもある金哲彦氏に、マラソンに挑戦する際のフィジカル・メンタル両面での準備、またマラソン走破や人生をフルに生きるという目標達成に不可欠な意志と決意について、これまでのご自身の経験を交えたお話しをうかがい、その内容を公開しました。
金哲彦氏:マラソンや駅伝などの解説でおなじみ、プロ・ランニングコーチとして、有森裕子さんなど、数々のオリンピック選手を指導。また、2002年に創設したNPO法人ニッポンランナーズ理事長、東京マラソン財団理事として新しいスポーツ文化の構想を推進している。主な著書に『体幹ランニング』、『金 哲彦のランニングメソッド』、『走る意味』等。また、がんサバイバーとして、現在ではマラソンを年に10レースほど走っている。
がんサバイバーとしてマラソンと生きる
2006年に大腸がんと診断され、手術を受けました。手術は無事成功しましたが、ステージ3のがんと診断されたため、死の恐怖を感じ、身体だけでなくメンタルでのダメージも受けました。
私たちはみな人生において、乗り越えなければならない障害があります。この時、がんは私の人生においての障害でした。しかしランニングに救われました。
手術後はじめて10分ほどゆっくりとジョギングをしてみたら、すごく楽しくて、自分ががんであることを考えずに走ることができたのです。「走る」ということの幸福を改めて感じました。そして手術から11か月後には、無謀にもフルマラソンのスタートラインに立っていました。
そのレースでは、案の定30キロ地点から歩きましたが、制限時間以内にフィニッシュすることができ、マラソンランナーとしての自分を取り戻すことができました。身体はともかく気持ちは一気に上昇し、がんと闘う勇気と自信が持てたのです。それまで走ったマラソンの中では最も遅いタイムでしたが、自分の中では一番印象に残るレースになりました。
そのときの経験を振り返ると、私をインスパイアしてくれたのは次の3点であったと思います。
まず、出発地点として健康を取り戻すこと。次に、家族や周りの人のためにも、自分の姿勢や人生観が「前進する力」となるよう努めること。そして、もっと多くのことを達成する、実行するというゴールを目指すという強い意志を持つことです。
がんを経験した私にとっては、病気を乗り越え、次のマラソンを走ることが常に新しいゴールとなっていったのです。
マラソンを走るにはフィジカル、メンタル両面での強さを
誰にとっても、マラソンを走るには強い意志と決意が必要です。まして、重い病気を経験したあとでは、それ以上に相当な強い意志が必要でした。私にとって病気は、フィジカルだけでなく、メンタルでも大きな障害となっていました。
一方で、私はマラソン解説者、コーチであるとともにもう一度ランナーとしても復帰したいと思っていましたし、これらをしないと自分が自分ではなくなるのではと思っていました。それにはまず体力を取り戻す必要がありました。障害を乗り越え、自分はできると信じ、実現することに注力しなければなりませんでした。そこがメンタルな部分です。
精神的にポジティブな状態での決意がなければ、フィジカルをベストな状態に持っていくことはできません。これは、人生において成し遂げたいことすべてにも共通すると思います。
マラソンに向けてトレーニングすること、準備すること、マラソンに参加することは、人生において何かを成し遂げようとするときのアプローチと同じです。すべては不屈の精神に始まります。
また、私は先にも述べたとおり、治療11か月後にオーストラリアのゴールドコーストマラソンを走ったのですが、最終的に出場を決意したのは前日でした。メンタルの面ですが強い意志を持てたのは、家族がいたからです。家族の支えによって、命は自分だけのものではないと感じたことで、強い意志が生まれました。
開催が近づく東京マラソン2016
いよいよ東京マラソンが間近にきました。東京マラソンはボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、そしてニューヨークシティでの大会とともに「アボット・ワールドマラソンメジャーズ」6大レースのひとつにもなっています。
エリートから市民ランナーまでが同じコースを走り、同じ場所を見て、同じフィニッシュラインにたどり着きます。3万人以上の市民ランナーが大都市の中で、エリートランナーと同じフィールドで競争しあえるような大会は他にはないと思います。
マラソンは誰でも、どこでも挑戦でき、楽しめ、応援してもらえます。また、それぞれのレースは文化的な経験でもあります。レースランナーだけでなく、コスチュームを着るなどしてランナーを応援するサポーターや、ランナー自身とランナーのトレーニングをサポートする家族が一体となって参加し楽しめるのです。15km地点では、アボットの社員約300人も青のカウベルを持って応援してくれるそうです。
マラソンとは人生そのもの
健康は私たちが達成することすべての根源にあり、意志と決意があれば、私たちは今より多くのことに挑戦し、その結果として多くのことを達成できます。
私自身、がんを経験して、人生をフルに生きることの意味を自分なりに理解しました。また、人生やキャリアをランニングやマラソンで過ごしてきた一個人として、マラソンとは人生そのものであるとつくづく思います。
人生にもきつい傾斜や起伏があります。しかし、心身ともに最高の健康を実現することに集中すれば、あきらめることなく、チャレンジを受け入れ、誇りを感じながら、最高の人生を生きることが出来ます。アボットのブランドメッセージ「Life. to the Fullest.」とまさに通じるところがありますね。
アボットのブランドアイデンティティである「LIFE. TO THE FULLEST.」は、最高の人生を送れるように健康の力を通して人々に貢献するという弊社の使命を反映しています。健康は私たちが人生において成し遂げること全ての基盤となり、健康状態が最高であれば、長生きするだけでなく、より良い人生を歩めるということを私たちは信じています。アボット・ワールドマラソンメジャーズのスポンサーシップを通して、健康の上に人々が達成できることを、また、健康そして意志と決意があれば、人々は困難を乗り越え人生をフルに生きられるという概念をマラソンランナーが体現してくれることをアボットは祝福します。
金哲彦氏:マラソンや駅伝などの解説でおなじみ、プロ・ランニングコーチとして、有森裕子さんなど、数々のオリンピック選手を指導。また、2002年に創設したNPO法人ニッポンランナーズ理事長、東京マラソン財団理事として新しいスポーツ文化の構想を推進している。主な著書に『体幹ランニング』、『金 哲彦のランニングメソッド』、『走る意味』等。また、がんサバイバーとして、現在ではマラソンを年に10レースほど走っている。
がんサバイバーとしてマラソンと生きる
2006年に大腸がんと診断され、手術を受けました。手術は無事成功しましたが、ステージ3のがんと診断されたため、死の恐怖を感じ、身体だけでなくメンタルでのダメージも受けました。
私たちはみな人生において、乗り越えなければならない障害があります。この時、がんは私の人生においての障害でした。しかしランニングに救われました。
手術後はじめて10分ほどゆっくりとジョギングをしてみたら、すごく楽しくて、自分ががんであることを考えずに走ることができたのです。「走る」ということの幸福を改めて感じました。そして手術から11か月後には、無謀にもフルマラソンのスタートラインに立っていました。
そのレースでは、案の定30キロ地点から歩きましたが、制限時間以内にフィニッシュすることができ、マラソンランナーとしての自分を取り戻すことができました。身体はともかく気持ちは一気に上昇し、がんと闘う勇気と自信が持てたのです。それまで走ったマラソンの中では最も遅いタイムでしたが、自分の中では一番印象に残るレースになりました。
そのときの経験を振り返ると、私をインスパイアしてくれたのは次の3点であったと思います。
まず、出発地点として健康を取り戻すこと。次に、家族や周りの人のためにも、自分の姿勢や人生観が「前進する力」となるよう努めること。そして、もっと多くのことを達成する、実行するというゴールを目指すという強い意志を持つことです。
がんを経験した私にとっては、病気を乗り越え、次のマラソンを走ることが常に新しいゴールとなっていったのです。
マラソンを走るにはフィジカル、メンタル両面での強さを
誰にとっても、マラソンを走るには強い意志と決意が必要です。まして、重い病気を経験したあとでは、それ以上に相当な強い意志が必要でした。私にとって病気は、フィジカルだけでなく、メンタルでも大きな障害となっていました。
一方で、私はマラソン解説者、コーチであるとともにもう一度ランナーとしても復帰したいと思っていましたし、これらをしないと自分が自分ではなくなるのではと思っていました。それにはまず体力を取り戻す必要がありました。障害を乗り越え、自分はできると信じ、実現することに注力しなければなりませんでした。そこがメンタルな部分です。
精神的にポジティブな状態での決意がなければ、フィジカルをベストな状態に持っていくことはできません。これは、人生において成し遂げたいことすべてにも共通すると思います。
マラソンに向けてトレーニングすること、準備すること、マラソンに参加することは、人生において何かを成し遂げようとするときのアプローチと同じです。すべては不屈の精神に始まります。
また、私は先にも述べたとおり、治療11か月後にオーストラリアのゴールドコーストマラソンを走ったのですが、最終的に出場を決意したのは前日でした。メンタルの面ですが強い意志を持てたのは、家族がいたからです。家族の支えによって、命は自分だけのものではないと感じたことで、強い意志が生まれました。
開催が近づく東京マラソン2016
いよいよ東京マラソンが間近にきました。東京マラソンはボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、そしてニューヨークシティでの大会とともに「アボット・ワールドマラソンメジャーズ」6大レースのひとつにもなっています。
エリートから市民ランナーまでが同じコースを走り、同じ場所を見て、同じフィニッシュラインにたどり着きます。3万人以上の市民ランナーが大都市の中で、エリートランナーと同じフィールドで競争しあえるような大会は他にはないと思います。
マラソンは誰でも、どこでも挑戦でき、楽しめ、応援してもらえます。また、それぞれのレースは文化的な経験でもあります。レースランナーだけでなく、コスチュームを着るなどしてランナーを応援するサポーターや、ランナー自身とランナーのトレーニングをサポートする家族が一体となって参加し楽しめるのです。15km地点では、アボットの社員約300人も青のカウベルを持って応援してくれるそうです。
マラソンとは人生そのもの
健康は私たちが達成することすべての根源にあり、意志と決意があれば、私たちは今より多くのことに挑戦し、その結果として多くのことを達成できます。
私自身、がんを経験して、人生をフルに生きることの意味を自分なりに理解しました。また、人生やキャリアをランニングやマラソンで過ごしてきた一個人として、マラソンとは人生そのものであるとつくづく思います。
人生にもきつい傾斜や起伏があります。しかし、心身ともに最高の健康を実現することに集中すれば、あきらめることなく、チャレンジを受け入れ、誇りを感じながら、最高の人生を生きることが出来ます。アボットのブランドメッセージ「Life. to the Fullest.」とまさに通じるところがありますね。
アボットのブランドアイデンティティである「LIFE. TO THE FULLEST.」は、最高の人生を送れるように健康の力を通して人々に貢献するという弊社の使命を反映しています。健康は私たちが人生において成し遂げること全ての基盤となり、健康状態が最高であれば、長生きするだけでなく、より良い人生を歩めるということを私たちは信じています。アボット・ワールドマラソンメジャーズのスポンサーシップを通して、健康の上に人々が達成できることを、また、健康そして意志と決意があれば、人々は困難を乗り越え人生をフルに生きられるという概念をマラソンランナーが体現してくれることをアボットは祝福します。