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動脈硬化、腎炎、失明・・・なってからでは遅い糖尿病予防に、代謝を高める新しいアプローチ ALAサイエンスフォーラム第4回マスコミセミナー 最新臨床試験報告 機能性素材ALAの代謝亢進作用が、糖尿病リスクを軽減する

 アミノ酸ALA(5-アミノレブリン酸)の有用性について研究および情報発信を行う「ALAサイエンスフォーラム」は、2016年2月25日(木)ベルサール八重洲(東京・中央区)にて、第4回マスコミセミナー『最新臨床試験報告 機能性素材ALAの代謝亢進作用が、糖尿病リスクを軽減する』を開催いたしました。本セミナーでは、わが国の成人の多くが悩まされる疾病の代表格である糖尿病をテーマに、アミノ酸ALA(5-アミノレブリン酸)で代謝を高めることにより、糖尿病のリスクがどのように軽減するのかについて紹介いたしました。

 当日は、東京大学医科学研究所教授の山下直秀先生、東京工業大学准教授の小倉俊一郎先生、ヘルスサポート研究所カナン代表で管理栄養士の新出真理先生、コスモALA株式会社 取締役製品開発本部長の渡辺圭太郎氏より、摂取したALAが体内でどのように代謝を亢進させるのか、また世界3カ国で行われたヒト試験による結果を発表。ALAが糖尿病リスクを軽減する、どのような可能性を秘めているのかについてお話いただきました。


◆“ALA+鉄”がミトコンドリアを活性化させて代謝を高め、体内の糖を燃やす
 まずは、東京工業大学准教授 小倉俊一郎先生より「機能性素材ALAとは」と題し、ALAが細胞内のミトコンドリアを活性化させることで、体内の糖代謝を高めて血糖値を下げるしくみを解説いただきました。解説の中では「血糖値をテーマにした機能性成分は糖の吸収を抑えるものが多いが、ALAは代謝を高めて体内の糖を燃やすという新しいアプローチの成分。ALAを体内に取り入れることで、代謝の好循環サイクルが生まれる」と紹介されました。


◆米国、中東バーレーン、日本の3カ国で臨床試験を実施。各試験でALAの血糖値降下作用を確認
 次に、東京大学医科学研究所教授 山下直秀先生より『最新研究報告〜食生活の重要性とALAの代謝亢進作用による血糖値改善エビデンス〜』についてご説明いただきました。今回の発表では、長期的な血糖値の指標となるHbA1c(ヘモグロビンA1c)、糖代謝異常を調べるための精度の高い検査であるOGTT(糖負荷試験)など、複数の指標から見たALAの糖尿病リスク軽減の可能性について言及されました。
 「歴史的背景から、過食(肥満)に弱い我々日本人にとって、糖尿病対策は国を挙げて取り組む問題。安全かつ一定の血圧降下作用を有するALAは、糖尿病予防の新しい可能性を切り拓く存在である」。さらには「ALAは、糖尿病予備群にとって価値のあるサプリメント」との評価をいただきました。


◆生命科学、医学、栄養学それぞれの専門家が、ALAの糖尿病リスク軽減の可能性に期待
 続くトークセッションでは、生活者視点から糖尿病リスクとALAによるリスク軽減の可能性が語られました。ご講演いただいた山下直秀先生、小倉俊一郎先生に、ヘルスサポート研究会カナン代表で管理栄養士でもある新出真理先生、ALAの製造開発に長年携わり研究サポートを行うコスモALA株式会社の渡辺圭太郎氏も加わっていただき、3つのトークテーマで、それぞれの専門領域からの視点でお話いただきました。

 「トークテーマ(1) 現代日本における糖尿病の実態」では冒頭、山下先生から「糖尿病には加齢が大きなリスクになるため高齢化が進む日本では、より大きな問題となる」と問題提起され、働き盛りのビジネスマンに栄養指導を行う新出先生らから「24時間食事のできる環境が“摂取カロリーの増加”と“不規則な食事”を生み、さらには運動不足が糖尿病リスクを高めている」、「糖尿病だけでなく、動脈硬化、腎症、失明などの合併症が深刻な健康被害を生む」など、自覚しないうちに進行する糖尿病の恐ろしさに警鐘をならす発言が相次ぎました。

 「トークテーマ(2) 糖尿病改善の難しさ」では、食と運動での生活習慣の改善の重要さにふれながら、長期に渡る節制によるストレスを和らげながらどう付き合うか、具体的な改善の取り組みなどが紹介されました。

 「トークテーマ(3) 糖尿病対策としての機能性素材ALAの可能性」では、まずALAは国が健康食品の原材料として使用してもいい食品を例示した「非医薬品リスト」に記載されており、安全が確認された成分であることを渡辺氏から紹介されました。
 また、糖尿病改善にとって代謝亢進が重要なカギを握る中、小倉先生から代謝を向上させることのできるALAへの期待感について語られました。山下先生からは「ALAは糖代謝を促進する機能性成分として、投薬という手段を持たない『糖尿病予備群』に対する有効な血糖値改善の手段となる」、管理栄養士の新出先生からは、「ALAを日常生活の中で摂るには、タコや発酵食品など比較的多く含まれる食品を摂る方法が挙げられるが、効率的に摂るには、サプリメントなどの手段も有効だと考える。」との見解も示されました。
 食事と血糖値の上昇は深く結び付いているため、司会より「ALAの効果的な摂取タイミングは?」との質問が出た際には、山下先生より「摂取タイミングを気にせず血糖値コントロールができるのも、食品であるALAの利点である」との回答をいただきました。


◆「機能性表示食品」として市場に出ているALA含有製品も。世界に広がるALAへの期待
 新出先生からは、「近年、体に不可欠な栄養素だけでなく、体に有用なものとして“栄養成分”が身近になってきている中、ALAなど新しく有用性が発見された安全な成分を上手に取り入れて行くと良い」との発言があり、渡辺氏より「すでに機能性表示食品として市場に提供されているALA含有商品もある」ことが紹介されました。

 今後のALA業界内での研究動向については「急速な食の欧米化により糖尿病患者が増え、国民の健康と国家の医療費増大が問題になっている中東諸国において、日本でも糖尿病の合併症として最も多い糖尿病性腎症に対し、ALAがどのように貢献できるかの検討が進んでいると聞いている」と渡辺氏からコメントがありました。

 会場には多くの記者が来場。講師の発表を熱心に聞く姿が見られました
ALA含有商品群も展示され、訴求される機能性やカテゴリーの広がりを示しました

 近年製品の広がりを見せている機能性素材ALA。その新たな可能性としての糖尿病リスク軽減に関する記者の興味は高く、盛会に終わりました。


ALAサイエンスフォーラム ホームページ http://www.ala-sf.net
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