<室内用芳香剤・消臭剤に関する意識調査> 室内用の芳香剤は消臭だけでなく、香りやイメージを楽しむものに 〜「玄関」「居間」「寝室」…部屋によって求める「香り」のイメージにも違いが〜
[16/03/25]
提供元:@Press
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国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上 正勝)は、消費財にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第34号として、室内用の芳香剤・消臭剤に関する意識調査の結果をご紹介します。
■室内用の芳香剤・消臭剤の使用者は約4割、ペットのいる人は5割超
まだまだ寒い日もありますが、春らしい日が増えてきました。年度が切り替わるこの季節、香りで部屋の雰囲気を変えてみてもいいかもしれません。今回は、室内用(置き型)の芳香剤・消臭剤について調査。芳香剤を使う理由や目的、置いている場所などについて調べました。
まずは、室内用の芳香剤や消臭剤を使っているかどうかを調査。すると、使用率は41.4%。この結果を同居相手別に見ると、「犬」や「猫」「ハムスター・フェレット・うさぎ」など、なんらかのペットのいる人は、いずれも使用率が5割を超えていました。特に「犬」を買っている人の使用率は高く、57.0%も。ペットのいる人はいない人より、においを気にして芳香剤を置いている様子がうかがえました。
表1:「あなたのご自宅では『室内用の芳香剤・消臭剤』を使用していますか。また、どんなタイプのものを使用していますか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_1.png
■「玄関」はセンサータイプ、「居間」「寝室」ではアロマ系が好まれている
次に、芳香剤・消臭剤をどこに使用しているかを聞きました。結果は「玄関」が最も多く62.3%。「居間・リビング」55.8%、「寝室」38.8%と続きました。
それぞれの場所でどんなタイプが使われているかを見ると、どの場所も「一般的な置き型」タイプが圧倒的でしたが、使用場所による特徴も見られました。「玄関」など、常に人がいるわけではない場所では、人を感知する「センサー」タイプが居間や寝室に比べて高く、15.9%。一方で、「居間・リビング」や「寝室」などでは、「アロマ系」が比較的高くなっていました。特に「寝室」では20.1%と、2割超。心地よく眠れるよう、アロマの効能を期待していると考えられそうです。
表2:「室内用の『芳香剤・消臭剤』は、ご自宅のどこに、どのタイプのものを使用していますか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_2.png
■ニオイが気になって…置き始めは、人の訪れる「玄関」がトップ
芳香剤・消臭剤の使用者は、どんなきっかけで使い始めたのでしょうか。最初に置いた場所と、置くことになったきっかけについて調べました。
最初に置いた場所で最も多かったのは「玄関」で、36.0%。次いで、「居間・リビング」29.4%、「寝室」9.9%の順でした。この3か所の順位は、芳香剤・消臭剤の使用場所を聞いた前調査とも傾向が一致しており、最初に置いた場所で、引き続き使われている傾向にあると言えそうです。
芳香剤・消臭剤を置くことになったきっかけで多かったのは、やはり、ペットやタバコのにおいが気になったという回答。生ゴミや脱いだ靴のにおいを消すためという回答も目立ちました。「外出から帰ったときに、なんとなく家のにおいを感じた」とあるように、“わが家特有のニオイ”が気になり、玄関など人の出入りのある場所で使い始めた人が多いようです。
一方で、「リビングで、快適に過ごしたい」「リラックスして眠れるように」など、消臭というより、快適さのために、“香り”を置き始めた人も。その場合、リビングや寝室といった、くつろぎスペースやプライベート空間に使用されている様子がうかがえました。
<室内用の芳香剤・消臭剤を置いたきっかけは?>
・ペット、特に犬のにおいが気になるようになったから。
・タバコ、ペットのにおいを消すため。
・キッチンの生ゴミや、脱いだ靴のにおいが気になったので。
・介護を必要とする寝たきり高齢者を抱えたから。
・加齢臭が気になると娘が言ったから。
・外出から帰ったときに、なんとなく家のにおいを感じた。
・家庭訪問や来客があるときに、気になるので。
・リビングで過ごす時間が長いので、快適に過ごしたいと思ったから。
・リラックスして眠れるように。
表3:「最初に置いたとき、まずはどこから置き始めましたか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_3.png
■芳香剤を選ぶ際は、「価格」「消臭力の高さ」より、どんな「香り」かを重視
今度は、室内用の芳香剤・消臭剤を選ぶ際に、何を重視するかを聞きました。すると、最も多かったのは「香りが良い・好み」の65.1%。次いで、2位「価格」53.1%、3位「消臭力が高い」37.8%となりました。1位の「香りが良い・好み」は、2位以下を10%以上引き離しています。
前調査では、芳香剤・消臭剤を使い始めたきっかけとして、“においが気になった”ことを挙げている人が目立ちました。でも、いざ商品を選ぶときには、「消臭力が高い」よりも、「香り」の良さや好きな「香り」かどうかが最も重視されているとわかりました。使い始めは消臭が目的でも、選ぶポイントは「香り」にあるようです。
芳香剤・消臭剤を使う目的が、“いやなにおいを消す”ことから、好きな香りで快適に過ごすことへと、広がっているのかもしれません。今度は、どんな香りが好まれているのかを探っていきましょう。
表4:「『室内用の芳香剤・消臭剤』を選ぶ際に、重視する点は何ですか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_4.png
■使用場所が違えば、求める「香り」のイメージも変わる
どんなイメージの部屋を求めて、芳香剤・消臭剤を選んでいるのかを聞いてみました。すると、使用場所によって特徴が見られました。人がよく訪れる「玄関」では、「清潔感がある」が33.8%でトップ。2位「爽やか」26.3%、3位「落ち着いた」11.4%の順でした。一方で、くつろぎ空間でありつつ、人を招くこともある「居間・リビング」では、「リラックスする」27.2%、「清潔感がある」22.8%、「爽やか」18.4%という順。プライベート空間である「寝室」では、「リラックスする」が39.9%で最も高く、2位の「清潔感がある」17.3%、3位の「落ち着いた」15.7%を大きく上回っていました。使用する場所によって、求める「香り」のイメージが違うことがわかります。
また、いずれの使用場所でも、「女性らしい」「高級感・リッチ感」「個性的な」など特定のイメージを押しだした項目は値が低く、「清潔感がある」「リラックスする」「爽やか」「落ち着いた」が上位に入っていました。個性の強い香りより、さりげなく安らげる香りが求められているようです。
表5:「『室内用の芳香剤・消臭剤』を置くことで、どのような部屋・家にしたい(演出したい)と考えていますか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_5.png
■購入者の8割が女性…支持されているのは、やさしくナチュラルな香り
それでは、実際にどんな芳香剤・消臭剤が売れているのか、ランキングを見てみましょう。「ナチュラルガーデンの香り」「心がなごむ炭の香り」などの商品名から、やさしくリラックスできそうな香りが支持されていることがわかります。前調査で見えた傾向とも一致していますね。購入者全体の男女比は、男性が18.1%に対して女性が81.9%で、女性が男性の4倍以上。女性の比率が90%を超えているものもありました。家庭で使うものなので購入者に女性が多いのは当然とはいえ、圧倒的に女性に購入されていることがわかります。その中にあって、比較的男性の比率が高いのが“タバコ”用アイテムや、「炭」「せっけん」といった、クセの少ない香りのもの。一方で、女性の購入比率が高いのは、「スウィートローズ」や「ベビーパウダー」など、甘さや柔らかさをイメージさせるもの。「クリーンランドリー」「リネンソフナー」など、清潔感を感じさせるものも好まれているようです。
注目したいのはこうした商品のネーミング。中には、「さわやかスカイシャワー」「幸せはこぶフェアリーローズ」「ムーンライトシャボン」など、「これって香りの名前なの?」と思わず首をかしげたくなるようなものも…。香りを具体的に示すというより、イメージを前面に出してネーミングされていると考えられます。意外性のあるユニークな名前に、思わず手に取ってしまうこともありそう。バリエーションが豊富で、選びがいがありますね。
売上げランキング
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_6.png
(注)カスタマー・コミュニケーションズ株式会社が構築・運用する購買行動全国パネルデータ「TRUE DATA」を使用。
全国ドラッグストア600万人、食品スーパー250万人の購買履歴および個人を特定しない性別・年齢などの消費者属性情報を市場インデックスデータに加工、提供。ドラッグストアでの室内用芳香・消臭・防臭剤カテゴリにおける2015年10月から2015年12月までの購入個数順位を表示。
カスタマー・コミュニケーションズ株式会社 ホームページ:
http://www.truedata.co.jp/
■病気がよくなったり、映像も楽しめたり!?…芳香剤に求める効果が多様化
あったらいいなと思う芳香剤・消臭剤を自由回答で聞きました。
曜日や天候によって「香りが変わる」ものなど、ひとつの香りではなく、いろんな香りを楽しみたいという欲求がうかがえます。さらには、「病気がよくなるような香り」というように、アロマを超えた効能を求める回答までありました。
「ラグなどの下に入れて、人が動くたびに香りが出るようなもの」「ケースに映像が映って、視覚的に楽しめるもの」など、新しい形状のアイデアも寄せられました。プロジェクションのようにケースの上で映像が動けば、インテリアとしてもアクセントになりそうですね。
<あったらいいなと思う芳香剤・消臭剤>
●いろんな香りを楽しみたい
・曜日によって香りが変わる。
・雨の日と晴れの日で香りが変わるものがあればいいと思う。
●こんな効能があったら…
・誘眠作用のあるもの。
・病気がよくなるような香りがほしい。
●新しいタイプの芳香剤
・ラグなどの下に入れて、人が動くたびに香りが出るようなもの。
・ケースに映像が映って、プロジェクションのように、視覚的に楽しめるもの。
■“芳香剤=強い香り”は昔のイメージ、好きな香りに癒され、印象アップにも
最後に、芳香剤・消臭剤について、使ってよかったことや困ったこと、意外なエピソードを教えてもらいました。よかったことでは、当然ながら、「タバコのにおいや生活臭が消えた」というものが多数。意外に多かったのが、“来客にいい香りと言われた”という回答。目に見えない香りが他人に与える印象は大きいもの。いい香りはイメージアップにも一役買っているんですね。「家に帰ったときに、疲れがやわらぐ」とあるように、好きな香りで、癒しを感じられるのもメリット。意外な使い方としては、「猫が近寄ってこない」「蚊が入ってこなくなった」などの回答があり、猫よけや虫よけにも役立っているようです。
困ったこととしては、造花タイプの芳香剤に「88歳の母が生花と勘違いして水をあげた」、「よその家のリビングの香りが自分の家のトイレと一緒だった」など、ちょっと笑えるエピソードが。芳香剤・消臭剤と言えば、かつては強力な香りで臭気を隠すものでしたが、そのイメージは昔のもの。今回の調査からは、今はやさしくほのかな香りが主流になっている傾向が見えてきました。もし人工的な香りは苦手と敬遠しているなら、一度試してみては。消臭だけでなく、来客からの印象をよくしたり、自分もリラックスできたり…いろいろな効能を実感できるかもしれません。
<芳香剤を使ってよかったこと、困ったこと>
●よかったこと、意外な効果
・タバコのにおいや生活臭が消えた。来客があってもにおいの心配をしなくてよくなった。
・お客さんが来たとき、「いつもいい香りがしますね」とほめられます。
・家に帰ったときに、好きな香りがすると疲れがやわらぐ。
・きつい香りの芳香剤を置くと猫が近寄ってこないので、近づいてほしくないスペースに置くと効果的です。
・蚊が入ってこなくなった。
●困ったことやエピソード
・造花になっている芳香剤に、88歳の母が生花と勘違いして水をあげたこと。
・よその家のリビングの香りが自分の家のトイレと一緒だった。
・金木犀の香りがするとトイレを連想してしまう。自分だけかと思ったら同世代の多くが共感。
【株式会社プラネットとは】
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
【Fromプラネットとは】
株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。日用品に関する、旬なトピックスや意外な利用シーンなどをご紹介しています。
■室内用の芳香剤・消臭剤の使用者は約4割、ペットのいる人は5割超
まだまだ寒い日もありますが、春らしい日が増えてきました。年度が切り替わるこの季節、香りで部屋の雰囲気を変えてみてもいいかもしれません。今回は、室内用(置き型)の芳香剤・消臭剤について調査。芳香剤を使う理由や目的、置いている場所などについて調べました。
まずは、室内用の芳香剤や消臭剤を使っているかどうかを調査。すると、使用率は41.4%。この結果を同居相手別に見ると、「犬」や「猫」「ハムスター・フェレット・うさぎ」など、なんらかのペットのいる人は、いずれも使用率が5割を超えていました。特に「犬」を買っている人の使用率は高く、57.0%も。ペットのいる人はいない人より、においを気にして芳香剤を置いている様子がうかがえました。
表1:「あなたのご自宅では『室内用の芳香剤・消臭剤』を使用していますか。また、どんなタイプのものを使用していますか」についての回答
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■「玄関」はセンサータイプ、「居間」「寝室」ではアロマ系が好まれている
次に、芳香剤・消臭剤をどこに使用しているかを聞きました。結果は「玄関」が最も多く62.3%。「居間・リビング」55.8%、「寝室」38.8%と続きました。
それぞれの場所でどんなタイプが使われているかを見ると、どの場所も「一般的な置き型」タイプが圧倒的でしたが、使用場所による特徴も見られました。「玄関」など、常に人がいるわけではない場所では、人を感知する「センサー」タイプが居間や寝室に比べて高く、15.9%。一方で、「居間・リビング」や「寝室」などでは、「アロマ系」が比較的高くなっていました。特に「寝室」では20.1%と、2割超。心地よく眠れるよう、アロマの効能を期待していると考えられそうです。
表2:「室内用の『芳香剤・消臭剤』は、ご自宅のどこに、どのタイプのものを使用していますか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_2.png
■ニオイが気になって…置き始めは、人の訪れる「玄関」がトップ
芳香剤・消臭剤の使用者は、どんなきっかけで使い始めたのでしょうか。最初に置いた場所と、置くことになったきっかけについて調べました。
最初に置いた場所で最も多かったのは「玄関」で、36.0%。次いで、「居間・リビング」29.4%、「寝室」9.9%の順でした。この3か所の順位は、芳香剤・消臭剤の使用場所を聞いた前調査とも傾向が一致しており、最初に置いた場所で、引き続き使われている傾向にあると言えそうです。
芳香剤・消臭剤を置くことになったきっかけで多かったのは、やはり、ペットやタバコのにおいが気になったという回答。生ゴミや脱いだ靴のにおいを消すためという回答も目立ちました。「外出から帰ったときに、なんとなく家のにおいを感じた」とあるように、“わが家特有のニオイ”が気になり、玄関など人の出入りのある場所で使い始めた人が多いようです。
一方で、「リビングで、快適に過ごしたい」「リラックスして眠れるように」など、消臭というより、快適さのために、“香り”を置き始めた人も。その場合、リビングや寝室といった、くつろぎスペースやプライベート空間に使用されている様子がうかがえました。
<室内用の芳香剤・消臭剤を置いたきっかけは?>
・ペット、特に犬のにおいが気になるようになったから。
・タバコ、ペットのにおいを消すため。
・キッチンの生ゴミや、脱いだ靴のにおいが気になったので。
・介護を必要とする寝たきり高齢者を抱えたから。
・加齢臭が気になると娘が言ったから。
・外出から帰ったときに、なんとなく家のにおいを感じた。
・家庭訪問や来客があるときに、気になるので。
・リビングで過ごす時間が長いので、快適に過ごしたいと思ったから。
・リラックスして眠れるように。
表3:「最初に置いたとき、まずはどこから置き始めましたか」についての回答
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■芳香剤を選ぶ際は、「価格」「消臭力の高さ」より、どんな「香り」かを重視
今度は、室内用の芳香剤・消臭剤を選ぶ際に、何を重視するかを聞きました。すると、最も多かったのは「香りが良い・好み」の65.1%。次いで、2位「価格」53.1%、3位「消臭力が高い」37.8%となりました。1位の「香りが良い・好み」は、2位以下を10%以上引き離しています。
前調査では、芳香剤・消臭剤を使い始めたきっかけとして、“においが気になった”ことを挙げている人が目立ちました。でも、いざ商品を選ぶときには、「消臭力が高い」よりも、「香り」の良さや好きな「香り」かどうかが最も重視されているとわかりました。使い始めは消臭が目的でも、選ぶポイントは「香り」にあるようです。
芳香剤・消臭剤を使う目的が、“いやなにおいを消す”ことから、好きな香りで快適に過ごすことへと、広がっているのかもしれません。今度は、どんな香りが好まれているのかを探っていきましょう。
表4:「『室内用の芳香剤・消臭剤』を選ぶ際に、重視する点は何ですか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/95842/img_95842_4.png
■使用場所が違えば、求める「香り」のイメージも変わる
どんなイメージの部屋を求めて、芳香剤・消臭剤を選んでいるのかを聞いてみました。すると、使用場所によって特徴が見られました。人がよく訪れる「玄関」では、「清潔感がある」が33.8%でトップ。2位「爽やか」26.3%、3位「落ち着いた」11.4%の順でした。一方で、くつろぎ空間でありつつ、人を招くこともある「居間・リビング」では、「リラックスする」27.2%、「清潔感がある」22.8%、「爽やか」18.4%という順。プライベート空間である「寝室」では、「リラックスする」が39.9%で最も高く、2位の「清潔感がある」17.3%、3位の「落ち着いた」15.7%を大きく上回っていました。使用する場所によって、求める「香り」のイメージが違うことがわかります。
また、いずれの使用場所でも、「女性らしい」「高級感・リッチ感」「個性的な」など特定のイメージを押しだした項目は値が低く、「清潔感がある」「リラックスする」「爽やか」「落ち着いた」が上位に入っていました。個性の強い香りより、さりげなく安らげる香りが求められているようです。
表5:「『室内用の芳香剤・消臭剤』を置くことで、どのような部屋・家にしたい(演出したい)と考えていますか」についての回答
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■購入者の8割が女性…支持されているのは、やさしくナチュラルな香り
それでは、実際にどんな芳香剤・消臭剤が売れているのか、ランキングを見てみましょう。「ナチュラルガーデンの香り」「心がなごむ炭の香り」などの商品名から、やさしくリラックスできそうな香りが支持されていることがわかります。前調査で見えた傾向とも一致していますね。購入者全体の男女比は、男性が18.1%に対して女性が81.9%で、女性が男性の4倍以上。女性の比率が90%を超えているものもありました。家庭で使うものなので購入者に女性が多いのは当然とはいえ、圧倒的に女性に購入されていることがわかります。その中にあって、比較的男性の比率が高いのが“タバコ”用アイテムや、「炭」「せっけん」といった、クセの少ない香りのもの。一方で、女性の購入比率が高いのは、「スウィートローズ」や「ベビーパウダー」など、甘さや柔らかさをイメージさせるもの。「クリーンランドリー」「リネンソフナー」など、清潔感を感じさせるものも好まれているようです。
注目したいのはこうした商品のネーミング。中には、「さわやかスカイシャワー」「幸せはこぶフェアリーローズ」「ムーンライトシャボン」など、「これって香りの名前なの?」と思わず首をかしげたくなるようなものも…。香りを具体的に示すというより、イメージを前面に出してネーミングされていると考えられます。意外性のあるユニークな名前に、思わず手に取ってしまうこともありそう。バリエーションが豊富で、選びがいがありますね。
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(注)カスタマー・コミュニケーションズ株式会社が構築・運用する購買行動全国パネルデータ「TRUE DATA」を使用。
全国ドラッグストア600万人、食品スーパー250万人の購買履歴および個人を特定しない性別・年齢などの消費者属性情報を市場インデックスデータに加工、提供。ドラッグストアでの室内用芳香・消臭・防臭剤カテゴリにおける2015年10月から2015年12月までの購入個数順位を表示。
カスタマー・コミュニケーションズ株式会社 ホームページ:
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■病気がよくなったり、映像も楽しめたり!?…芳香剤に求める効果が多様化
あったらいいなと思う芳香剤・消臭剤を自由回答で聞きました。
曜日や天候によって「香りが変わる」ものなど、ひとつの香りではなく、いろんな香りを楽しみたいという欲求がうかがえます。さらには、「病気がよくなるような香り」というように、アロマを超えた効能を求める回答までありました。
「ラグなどの下に入れて、人が動くたびに香りが出るようなもの」「ケースに映像が映って、視覚的に楽しめるもの」など、新しい形状のアイデアも寄せられました。プロジェクションのようにケースの上で映像が動けば、インテリアとしてもアクセントになりそうですね。
<あったらいいなと思う芳香剤・消臭剤>
●いろんな香りを楽しみたい
・曜日によって香りが変わる。
・雨の日と晴れの日で香りが変わるものがあればいいと思う。
●こんな効能があったら…
・誘眠作用のあるもの。
・病気がよくなるような香りがほしい。
●新しいタイプの芳香剤
・ラグなどの下に入れて、人が動くたびに香りが出るようなもの。
・ケースに映像が映って、プロジェクションのように、視覚的に楽しめるもの。
■“芳香剤=強い香り”は昔のイメージ、好きな香りに癒され、印象アップにも
最後に、芳香剤・消臭剤について、使ってよかったことや困ったこと、意外なエピソードを教えてもらいました。よかったことでは、当然ながら、「タバコのにおいや生活臭が消えた」というものが多数。意外に多かったのが、“来客にいい香りと言われた”という回答。目に見えない香りが他人に与える印象は大きいもの。いい香りはイメージアップにも一役買っているんですね。「家に帰ったときに、疲れがやわらぐ」とあるように、好きな香りで、癒しを感じられるのもメリット。意外な使い方としては、「猫が近寄ってこない」「蚊が入ってこなくなった」などの回答があり、猫よけや虫よけにも役立っているようです。
困ったこととしては、造花タイプの芳香剤に「88歳の母が生花と勘違いして水をあげた」、「よその家のリビングの香りが自分の家のトイレと一緒だった」など、ちょっと笑えるエピソードが。芳香剤・消臭剤と言えば、かつては強力な香りで臭気を隠すものでしたが、そのイメージは昔のもの。今回の調査からは、今はやさしくほのかな香りが主流になっている傾向が見えてきました。もし人工的な香りは苦手と敬遠しているなら、一度試してみては。消臭だけでなく、来客からの印象をよくしたり、自分もリラックスできたり…いろいろな効能を実感できるかもしれません。
<芳香剤を使ってよかったこと、困ったこと>
●よかったこと、意外な効果
・タバコのにおいや生活臭が消えた。来客があってもにおいの心配をしなくてよくなった。
・お客さんが来たとき、「いつもいい香りがしますね」とほめられます。
・家に帰ったときに、好きな香りがすると疲れがやわらぐ。
・きつい香りの芳香剤を置くと猫が近寄ってこないので、近づいてほしくないスペースに置くと効果的です。
・蚊が入ってこなくなった。
●困ったことやエピソード
・造花になっている芳香剤に、88歳の母が生花と勘違いして水をあげたこと。
・よその家のリビングの香りが自分の家のトイレと一緒だった。
・金木犀の香りがするとトイレを連想してしまう。自分だけかと思ったら同世代の多くが共感。
【株式会社プラネットとは】
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
【Fromプラネットとは】
株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。日用品に関する、旬なトピックスや意外な利用シーンなどをご紹介しています。