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5月5日の「こどもの日」に先駆け、名古屋大学大学院と共同で、母子の相互作用を検証 母親のリラックスが抱っこした低月齢※1の赤ちゃんに同調することを実証

ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、心拍の計測と快適感・幸福感についてのアンケート調査に基づき、赤ちゃんを抱っこした姿勢における母子の相互作用について、名古屋大学大学院環境学研究科の大平 英樹教授と共同で、検証しました。この検証結果を、2016年5月14日〜15日の第34回日本生理心理学会大会にて発表します。

抱っこした姿勢での母子相互作用を研究する様子
https://www.atpress.ne.jp/releases/98948/img_98948_1.png


≪研究のまとめ≫
◆母親が赤ちゃんを抱っこした姿勢で深呼吸した結果、低月齢期(3〜5ヶ月)の赤ちゃんにおいて、母親のリラックスが赤ちゃんへ伝わることを実証した。
◆赤ちゃんを抱っこする前後で比較すると、母親の快適感・幸福感が共に上昇することが示唆された。
※1 低月齢 3〜5ヶ月を対象とする


■研究の背景
近年、赤ちゃんの行動や生理的反応の客観的な評価が可能となり、負担をかけず可視化する研究が多くなされています。こうした環境において、当社「ムーニー」は、赤ちゃんの為に、脳の血流変化や、唾液中のアミラーゼ酵素の分析を参考に、赤ちゃんが心地よいと感じる素材や製品の開発を行い、商品やサービスの提供をしています。これらの研究は、主に高月齢期を中心としてきましたが、感情をまだうまく表現できない低月齢期における、母子の相互作用の研究はほとんどなされていませんでした。また、赤ちゃんが母親からの愛情を感じるうえで、母子のスキンシップが重要です。
そこでこの度、名古屋大学大学院環境学研究科の大平 英樹教授と共同で、赤ちゃんを抱っこした姿勢の母子相互作用について、心拍の計測と快適感・幸福感について測定し検証しました。
この検証を、2016年5月14日〜15日の第34回日本生理心理学会大会にて発表します。


■研究の概要
対象:母子30組(低月齢期3〜5ヶ月 16名、高月齢期6〜8ヶ月 14名)
期間:2015年8月〜2016年3月

(1) 母子心拍変動性※2の計測
心臓の拍動のリズムは一定ではなくゆらいでいる。このゆらぎは心拍変動と呼ばれ、交感神経(興奮)および副交感神経(リラックス)の活動を反映する。心拍変動が大きい方が副交感神経が優位となる。今回母子の心拍を測定し、心拍変動解析を行い母子のリラックス状態を実証した。

≪測定手順≫
1. 心拍センサーを母子の胸部に装着し、心拍を計測する。
2. 母親が所定の紙おむつに交換する。
3. 赤ちゃんは寝姿勢で5分間安静とする。
4. 赤ちゃんを抱っこして椅子に座り15分間深呼吸(吸気4秒、呼気6秒)をする。
5. 赤ちゃんは寝姿勢で5分間安静とする。
6. 2日目1.〜5.を行い、母親は4.の条件で自然呼吸をする。

(2) 快適感、幸福感の主観評価-感情指数
母親が測定の前後で、快適感・幸福感の程度を4段階でアンケートに回答する。
(快適感:快適である/幸福感:幸せを感じる を表す)

測定手順
https://www.atpress.ne.jp/releases/98948/img_98948_2.png

※2 心拍変動性 LF(ms^2)


■研究の成果
(1) 赤ちゃんを抱っこした姿勢で母親のリラックス状態を実証
赤ちゃんを抱っこした姿勢で母親が深呼吸した結果、副交感神経が活発となりリラックス状態であることを実証した。

赤ちゃんを抱っこした姿勢で母親のリラックス状態を実証
https://www.atpress.ne.jp/releases/98948/img_98948_3.png

(2) 母親が赤ちゃんを抱っこした姿勢で赤ちゃんのリラックス状態を実証
母親が赤ちゃんを抱っこした姿勢で15分深呼吸した結果、低月齢期(3〜5ヶ月)において、赤ちゃんの副交感神経が活発となりリラックス状態であることを実証した。

母親が赤ちゃんを抱っこした姿勢で赤ちゃんのリラックス状態を実証
https://www.atpress.ne.jp/releases/98948/img_98948_4.png

(3) 赤ちゃんを抱っこした前後で、快適感・幸福感が上昇することを示唆
母親が赤ちゃんを抱っこした前後で、月齢に関わらず快適感、幸福感共に上昇することが示唆された。

赤ちゃんを抱っこした前後で、快適感・幸福感が上昇することを示唆
https://www.atpress.ne.jp/releases/98948/img_98948_5.png


■研究参加メンバー
ユニ・チャーム株式会社 生活科学研究グループ 菅 文美
                       丹下 明子
                       石川 浩樹
名古屋大学大学院環境学研究科         大平 英樹

【名古屋大学大学院環境学研究科 大平 英樹教授のコメント】
深呼吸は副交感神経系の活動を亢進させ、リラックスや集中力を高める効果があると考えられています。今回の研究で、お母さんの深呼吸が、接触している赤ちゃんの心拍変動性をも高めたという結果は、そのメカニズムは未だ不明であるものの、非常に興味深いと思います。

名古屋大学大学院環境学研究科 大平 英樹教授
https://www.atpress.ne.jp/releases/98948/img_98948_6.png


■当社のコメント
母子の心拍変動性の評価を行い、特に低月齢期(3〜5ヶ月)の赤ちゃんにおいて、抱っこする母親が深呼吸してリラックスすることにより、赤ちゃんの心拍変動性も高まり、母親と同様にリラックスすることを実証しました。また、赤ちゃんを抱っこすることにより母親の快適感・幸福感の上昇が示唆されました。母親の多くは、慣れない子育てからくる不安感・ストレスを感じています。本研究において、母親のリラックスした状態が赤ちゃんに伝わることが実証されたことから、母親の緊張や不安をやわらげるような商品及び情報の提供や、周囲の手助けが大切と考えます。
当社は、こうした母親の不安感に寄り添い、赤ちゃんの健やかな成長の為に、これからもサポートします。


■会社概要
社名  :ユニ・チャーム株式会社
設立  :1961年2月10日
本店  :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社  :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,297名[グループ合計13,901名](2014年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
     ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
     ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売


≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-192-862

ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp/
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