【中国の視点】原油価格:需給悪化などでV字型回復は困難
[15/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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コラム【EMW】
WTI原油先物は2月後半に入ってから弱含みの展開を示しており、1バレルあたり50米ドルの大台を再び割り込んでいる。
中国石油天然気(ペトロチャイナ)石油市場研究所・陳副所長はこのほど、今回の原油価格の下落について、世界同時不況が発生した2008年の状況とは違うと指摘。08年のように急落した後にV字型の反発を見込めないとの見方を示した。
陳副所長は、需給関係の悪化が今回の大幅下落の主因だと分析。需要の急増を見込めない中、原油価格がしばらく安値水準で推移すると予測した。また、米利上げ観測や米ドルの先高感に加え、各国の金融当局が金融市場に対する監督が強化しており、石油を含めた各種商品への投機的な取引が減少する可能性が高いため、価格が急反発する確率が低いとの見方を示した。
なお、2015年前半の原油価格の見通しについて、悲観的な見方は多い。
ゴールドマン・サックス証券は、WTI原油先物が1バレルあたり39米ドルまで下落すると予測し、ブレント原油の6カ月、12カ月後予想をそれぞれ従来の85米ドル、90米ドルから43米ドル、70米ドルに引き下げた。
また、モルガン・スタンレー証券(MS)も原油価格が今年上期に1バレルあたり35-40米ドルまで下落すると予測。今年下期から来年にかけて徐々に回復するとの見方を示した。
<ZN>
中国石油天然気(ペトロチャイナ)石油市場研究所・陳副所長はこのほど、今回の原油価格の下落について、世界同時不況が発生した2008年の状況とは違うと指摘。08年のように急落した後にV字型の反発を見込めないとの見方を示した。
陳副所長は、需給関係の悪化が今回の大幅下落の主因だと分析。需要の急増を見込めない中、原油価格がしばらく安値水準で推移すると予測した。また、米利上げ観測や米ドルの先高感に加え、各国の金融当局が金融市場に対する監督が強化しており、石油を含めた各種商品への投機的な取引が減少する可能性が高いため、価格が急反発する確率が低いとの見方を示した。
なお、2015年前半の原油価格の見通しについて、悲観的な見方は多い。
ゴールドマン・サックス証券は、WTI原油先物が1バレルあたり39米ドルまで下落すると予測し、ブレント原油の6カ月、12カ月後予想をそれぞれ従来の85米ドル、90米ドルから43米ドル、70米ドルに引き下げた。
また、モルガン・スタンレー証券(MS)も原油価格が今年上期に1バレルあたり35-40米ドルまで下落すると予測。今年下期から来年にかけて徐々に回復するとの見方を示した。
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