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【中国の視点】自動車市場:中国の次はインド、各国が虎視眈々

コラム【EMW】
世界の自動車市場をけん引してきた中国が今年に入ってから成長ペースを大幅に鈍化している。成熟しつつ中国の自動車市場はこれまでのように2ケタ成長の維持はもはや不可能だと指摘され、各国メーカー相次いでインドに目を向けている。

インドの人口は世界2位となり、国内総生産(GDP)は世界の4位まで登りつめている。自動車市場の黄金時代は米国→中国→インドという順番に変っていくと予測されている。インドのモディ首相はこのほど、低価格自動車がインドで徐々に淘汰されていくと発言し、自動車市場の潜在成長力が高いと強調した。

調査会社であるIHS Automotiveはこのほど、インドの自動車市場について、2018年までに現在の第6位から第3位に躍進するとの見方を示した。

インド市場における世界大手の対応は下記の通り。

☆米ゼネラルモーターズは向こう10年をメドにインド市場のシェアを5%以上に引き上げる予定で、オーストラリアおよびインドネシアの工場を閉鎖し、タイの業務も縮小する方針を示した。

☆スウェーデンの自動車メーカー・ボルボは2020年までにインドでの販売台数を1万台に引き上げ、高級車市場シェアの10%を奪う目標を掲げた。

☆ドイツの自動車メーカーBMWはインド市場への参入を加速しており、現地での自動車部品の生産割合をこれまでの20%から50%に引き上げる予定だ。

☆ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツの1-3月期の販売台数は3566台となり、アウディの3181台を上回った。

☆日産自<7201>やドイツのフォルクスワーゲン、GMなどは相次いでインドの駐在員を調整し、インド市場の拡大策略を策定している。

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