【中国の視点】元安:必ずしも経済安定に寄与とは限らない、年内一段安の公算小
[15/08/06]
提供元:株式会社フィスコ
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コラム【EMW】
人民元の対米ドル為替レートについて、年内一段の元安進行が考えにくいと指摘されている。これまでの考え方では、元安が輸出に寄与し、低迷する中国経済を改善させる。
ただ、専門家は、元安が輸出企業の利益率を高めることを否定できないと指摘。ただ、マクロ経済のバランスを考慮すると年内一段の元安進行が必ずしも経済の安定に寄与するとは限らないと強調した。
一段の元安が進行しにくい理由について、行き過ぎた元安が中国経済を支えている不動産や株式市場などを打撃すると指摘された。また、中国国内の過剰資本と過剰生産力を解消させるため、対外投資を一段と促進させる必要があるため、元安よりも元高の方が有利だと強調された。
さらに、外交問題や国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)への人民元組み入れ問題、金融や保険、不動産など非製造業の健全発展、成長モデルの転換を促進させるため、強い人民元が不可欠だと分析された。
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ただ、専門家は、元安が輸出企業の利益率を高めることを否定できないと指摘。ただ、マクロ経済のバランスを考慮すると年内一段の元安進行が必ずしも経済の安定に寄与するとは限らないと強調した。
一段の元安が進行しにくい理由について、行き過ぎた元安が中国経済を支えている不動産や株式市場などを打撃すると指摘された。また、中国国内の過剰資本と過剰生産力を解消させるため、対外投資を一段と促進させる必要があるため、元安よりも元高の方が有利だと強調された。
さらに、外交問題や国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)への人民元組み入れ問題、金融や保険、不動産など非製造業の健全発展、成長モデルの転換を促進させるため、強い人民元が不可欠だと分析された。
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