【中国の視点】A株の時価総額:下期は418兆円蒸発、個人平均で76万円損
[15/12/15]
提供元:株式会社フィスコ
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コラム【EMW】
中国A株の時価総額は今年6月から約22兆元(約418兆円)を縮小し、個人投資家は平均で4万元以上の含み損になっていると報告されている。
A株を代表する上海総合指数は2014年の2000ptの安値から2015年6月12日の5178ptまで上昇した後、急落する相場を示した。8月26日には2850ptまで低下。直近1年で急上昇と急降下という激しい相場展開となった。
Aが急落する理由について、高いレバレッジが主因だと分析されている。統計によると、上海総合指数は5178pt当たり上昇した時のレバレッジ資金は約5兆元まで拡大していたという。社会や銀行、信託会社、証券会社などがこうした資金を供給しており、株価が急落した時に強制決済されたことがさらに株価を一段と押し下げたと分析された。
米株式市場の時価総額に占めるレバレッジの融資総額は3%を超えたことはないと指摘された。サブプライム住宅ローン危機後は2%以下にとどまっている。日本市場の場合は1%以下となっている。台湾は1998年のバブル期に一時5%近くまで上昇したが、その後は1%前後に低下している。
一方、中国市場では、6月前のレバレッジ関連の融資額はA株時価総額の7.2%まで急上昇していたと報告された。
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A株を代表する上海総合指数は2014年の2000ptの安値から2015年6月12日の5178ptまで上昇した後、急落する相場を示した。8月26日には2850ptまで低下。直近1年で急上昇と急降下という激しい相場展開となった。
Aが急落する理由について、高いレバレッジが主因だと分析されている。統計によると、上海総合指数は5178pt当たり上昇した時のレバレッジ資金は約5兆元まで拡大していたという。社会や銀行、信託会社、証券会社などがこうした資金を供給しており、株価が急落した時に強制決済されたことがさらに株価を一段と押し下げたと分析された。
米株式市場の時価総額に占めるレバレッジの融資総額は3%を超えたことはないと指摘された。サブプライム住宅ローン危機後は2%以下にとどまっている。日本市場の場合は1%以下となっている。台湾は1998年のバブル期に一時5%近くまで上昇したが、その後は1%前後に低下している。
一方、中国市場では、6月前のレバレッジ関連の融資額はA株時価総額の7.2%まで急上昇していたと報告された。
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