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米モメンタム株の復活期待からネット関連に向かいやすく

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。63.55円安の14482.72円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えている。米アップルの時間外での強い値動きが材料視されるなか、小幅に続伸して始まった。しかし、為替市場ではやや円高に振れているほか、日米首脳会談後の共同記者会見を控え、こう着感の強い相場展開になっている。
 東証1部の騰落銘柄は値上がり値下がりが拮抗。規模別指数では大型、中型株指数が下げている半面、小型株指数が上昇している。マザーズ指数、ジャスダック平均は小幅に上昇するなど、米アップルやフェイスブックの決算効果のようだ。
 セクターでは保険、非鉄金属、海運、石油石炭、機械、パルプ紙などが小じっかり。半面、鉱業、空運、サービス、陸運、鉄鋼、食料品、建設、医薬品、その他製品などが小安い。
 日経平均は25日線を挟んでの攻防となっている。前引けにかけて下げ幅を広げていたが、日米共同記者会見での失望を警戒した格好であろう。TPPでは、お互い譲歩することで両首脳が一致しており、大筋で合意する可能性が出てきたとの見方もされるが、難しいとの見方がコンセンサスだろう。ただし、先回り的な動きはなく、先物主導で仕掛けてきたとしても大きなトレンドにはつながらないだろう。
 また、信越化<4063>の決算が13時に予定されており、決算後の動向次第では神経質な相場展開になりやすい。一方で、30日の金融政策決定会合に向け、週内に限っては緩和期待がくすぶるなか、下値の堅さは意識されそうだ。また、今晩の米国市場では米アップルやフェイスブックの強い動きが意識されるなか、米モメンタム株の復活期待が新興市場のネット関連などへの見直しに向かわせそうだ。(村瀬智一)

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