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現状維持でも引けにかけてやや強含みの展開か

ランチタイムコメント
 日経平均は小反発。33.37円高の14321.60円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えている。週明けの米国市場の上昇のほか為替の円高一服などが材料視され、買い先行で始まった。しかし、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強い。そのため、日経平均は寄り付き直後につけた14421.22円を高値に、前引けにかけては上げ幅を縮めているほか、円相場についても円高に振れて推移していた。
 セクターでは、輸送用機器、不動産、空運、医薬品などがしっかり。半面、証券、その他金融、サービス、ゴム製品、非鉄などが冴えない。規模別指数では大型株指数のみがプラス。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っているが、高安まちまち。
 指数インパクトの大きいところでは、京セラ<6971>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9984>などが堅調。一方で、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、ファナック<6954>などが日経平均の重しに。
 日経平均は買い一巡後は狭いレンジ内でのこう着をみせている。日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとのムードが強いようである。前引けにかけて弱含みとなる局面をみせており、日銀会合での現状維持による売り仕掛け等を警戒した動きのように映る。
 もっとも、日銀会合の結果を受けて仕掛け的な売買が出やすい面はある。しかし、今晩の米国ではFOMC(連邦公開市場委員会)を控えているため、積極的な売買は限られそうである。また、月末のドレッシングなども若干期待されるとなれば、大引けにかけてはやや強含みの展開が意識されそうである。もっとも、インデックスに絡んだ売買が中心になるため、中小型株など個人主体の銘柄などの盛り上がりは期待しづらいところである。(村瀬智一)

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