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ソフトバンクの底堅さを見極め

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反発。235.09円高の14384.61円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えている。米国市場ではNYダウ、S&P500が史上最高値を更新したほか、円相場が1ドル102円台と円安に振れるなか、日経平均はギャップ・アップで一気に14300円を回復した。その後14400円を回復する局面をみせたが、決算が本格化しているほか、戻り待ちの売り圧力なども警戒されており、買い一巡後は狭いレンジ取引が続いている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは不動産、非鉄金属、その他金融、鉱業、証券、輸送用機器、保険、石油石炭、銀行などが堅調。一方で、ゴム製品、倉庫運輸が小幅に下げている。足元で弱い値動きが続いていた新興市場だが、マザーズ指数の上昇率は2.41%と日経平均(1.66%)を上回ったが、ジャスダックの上昇率は0.03%にとどまっている。
 米ハイテク株などモメンタムストックの上昇の流れを受けて、中小型株にはリバウンド機運が高まった。しかし、エナリス<6079>の公募増資発表に伴う需給悪化懸念により、戻り待ちの売り圧力などが燻っているようである。想定内とはいえ、結局はギャップ・アップ後は上値の重さが意識されており、様子見姿勢に向かわせやすい。
 指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>は寄り付き直後が日中高値となり、日経平均、225先物も同様の値動きである。先物主導によるインデックスに絡んだ売買次第といったところであろう。上値の重さから売り仕掛け的な動きが出やすいと考えられるが、ソフトバンクが踏ん張りをみせてくるようだと、短期的なショートカバーにつながりそうである。(村瀬智一)

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