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中小型株に底入れ感

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。126.07円安の14279.69円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。ウクライナ情勢への警戒、これを受けた米株安の流れを受け、利益確定の売りが先行した。シカゴ先物にサヤ寄せして始まった日経平均は、その後14200円を割り込む局面をみせている。ただ、中小型株を中心に切り返す銘柄も散見されるなか、日経平均は一時14300円を回復している。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の7割近くを占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに下げているが、大型株指数の弱さが目立つ。セクターでは、海運、不動産、石油石炭、鉄鋼、ゴム製品が小じっかり。半面、その他金融、証券、保険、輸送用機器、精密機器などが冴えない。
 日経平均の下落率(-0.88%)に対して、ジャスダック平均が-0.45%と小さく、マザーズ指数においては+1.05%とプラス圏での推移になるなど、相対的に中小型株の底堅い値動きが目立っている。米モメンタム株の売りが広がっており、この影響から売りが先行したものの、その後は底堅さが意識される格好である。足元でようやく底入れ感が台頭してきた感のある新興市場の中小型株への見直す動きが強まるかが注目されるところである。
 また、決算を手掛かりした物色も続くとみられる。ザラバ決算が予定されている材料系の銘柄では、IIJ<3774>、日産化<4021>、日道路<1884>、WOWOW<4839>、日コンベヤ<6375>、宮越HD<6620>、ヤマタネ<9305>、プレス工<7246>、西尾レント<9699>辺りが注目される。(村瀬智一)

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