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自律反発も米モメンタム株の効果も限られるか

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。119.90円高の14126.34円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えている。19日の米国市場はモメンタム株に買い戻しの動きがみられ、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ先物清算値は大証比95円高の14125円だったこともあり、買い安心感につながったようだ。タイ軍責任者が戒厳令宣言との報道もあって地政学リスクを警戒する流れから上げ幅を縮める局面もみられた。
 ただ、為替市場で落ち着いた動きもみられるなか、前引けにかけてはじりじりと上げ幅を広げる展開になっている。セクターでは、非鉄金属、鉱業、証券、不動産、電力ガス、小売、空運、医薬品などが堅調。一方で銀行、石油石炭、機械が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が全体の6割を占めている。
 一時下げに転じたソフトバンク<9984>やサイバーダイン<7779>が切り返しをみせており、ボトム圏での推移ではあるが、安心感につながろう。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>などが堅調。一方、マザーズ指数の上昇率は0.89%と、日経平均の0.86%とほぼ変わらずの水準。ジャスダックは0.11%の上昇にとどまっており、米モメンタム株上昇の効果も限られているようである。
 日経平均は前日に14000円を割り込んだことで、自律反発との見方であろう。明日の日本銀行の金融政策決定会合を見極めたいとの様子見ムードも強いだろう。大きく売り込まれ、ショートに傾いているとみられる銘柄などにはリバウンドが狙えそうだが、値ごろ感のみでは手掛けづらい。(村瀬智一)

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