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ショートカバーが入りやすそうだが

ランチタイムコメント
 日経平均は小反落。40.33円安の14034.92円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えた。米国市場でのモメンタム株安の流れを受けて売りが先行し、日経平均は寄り付き段階で14000円の節目を下回った。しかし、寄り付きの13969.71円が安値となり、その後は下げ幅を縮める格好から14000円を挟んでの攻防に。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めているほか、規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに下落。セクターでは、鉱業、石油石炭、空運、陸運、電力ガス、建設、ゴム製品、情報通信などが堅調。一方で、不動産、パルプ紙、非鉄金属、その他金融、輸送用機器、機械、鉄鋼などが冴えない。
 日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、想定内のこう着といったところであろう。また、全体としては弱い値動きではあるが、個人投資家主体の資金が集中しているとみられるミクシィ<2121>が一時ストップ高をつけているほか、ソフトバンク<9984>がプラスに転じるなど、意外とムードは悪くないように感じられる。
 なお、日銀は金融政策の現状維持を決定した。先物市場、為替市場ともに反応薄であり、市場の関心は取引終了後の黒田総裁の会見といったところだろう。現状維持は想定内ではあるが、仕掛け的な動きも短期的には出やすいとみられる。もっとも、不動産やその他金融などの弱い動きをみる限りでは、ショートカバーが入りやすそうだが。(村瀬智一)

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