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規制強化のミクシィの底堅さが個人のセンチメントの表れ

ランチタイムコメント
 日経平均は4営業日続伸。126.81円高の14729.33円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場がメモリアルデーの祝日で休場だったこともあり、手掛かり難から利食い優勢の展開で始まった。しかし、直ぐにプラスに転じると、その後は急速に上げ幅を広げる展開となり、14700円台を回復。14700円を挟んでのこう着から上げ幅を縮める局面もみられたが、前引けにかけて再び強含む展開に。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、オリンパス<7733>などがけん引。また、個人投資家のセンチメントが改善するなか、本日はリプロセル<4978>が米英バイオ企業の子会社化を発表してストップ高となり、これが出遅れ感のあるバイオ株への見直しに波及している。
 セクターではパルプ紙、証券、不動産、保険、非鉄金属、ガラス土石などが堅調。一方で、繊維、海運、石油石炭などが小安い。
 日経平均は寄り付き直後から上げ幅を拡大させ、4月21日の戻り高値14649.50円をクリアしている。ボリンジャーバンドでは+2σを捉えており、やや過熱感が意識されてくる可能性がある。ただし、個人主体による中小型株への物色意欲は旺盛であり、ムードは悪くない。海外勢のフロー減少によって指値状況が薄い中で、先物主導によるインデックス売買の影響を受けやすい面もあろう。年初からの調整が厳しかったため、短期的な過熱感については想定内にも。
 もっとも、個別については自律反発狙いの範囲内であり、積極的には手掛けづらいところでもある。なお、ミクシィ<2121>には信用取引規制強化の動きによりマイナス圏での推移となっている。しかし、小幅な下げにとどまっている状況であり、依然として買い方優位の需給であろう。規制強化でもトレンドが崩れない状況により、出遅れ感のある中小型株への見直しにも勢いが増しやすい。(村瀬智一)

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