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中小型株の強さが目立つ

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続伸。6.55円高の14643.07円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。足元のリバウンドで過熱感も意識されているほか、円相場が1ドル102円手前で小康状態のなか、強弱感が対立している。ただし、寄り付き直後に14608.54円まで下げる局面がみられたが、その後は小幅ながらもプラス圏での推移に。
 大型増資を発表した三井不<8801>が5%超の下げとなり、他の大手不動産株も売りが波及している。一方、首都再生が加速するとの見方や外資系証券による強気見通しなどもあって建設株が堅調。保険、金属製品、鉱業、水産農林などがしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、中小型株の強さが目立つ。
 日経平均は小幅ながらプラス圏での推移をみせている。三井不<8801>については希薄化が嫌気されているが、売り一巡後は下げ渋りをみせており、成長投資を評価した流れに向かうかが注目されるところ。また、日経平均は75日線のほか、一目均衡表の雲上限が支持線として意識されている。GPIFなど年金資金の流入期待のほか、6月に発表を控えている成長戦略への期待感などもあり、下を売り込む流れにはなりづらいだろう。
 また、ソフトバンク<9984>、ミクシィ<2121>辺りがプラス圏で推移していることも、安心感につながりそうである。一方、円相場が1ドル102円手前でくすぶるなか、全体としてはトレンドが強まりづらい面もある。政策期待からやや内需系寄りの個人主体による中小型株が物色の中心になりやすい。(村瀬智一)

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