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想定内の一服、個人のセンチメントは良好

ランチタイムコメント
 日経平均は小反落。7.23円安の14663.72円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。米株安や為替の円高傾向、前日まで5営業日続伸となっていたこともあり、利益確定の流れが先行した。しかし、寄り付き直後に付けた14574.02円を安値に、その後は下げ渋りをみせるなど、底堅い展開になった。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり741に対して値下がり877、変わらず186と高安まちまち。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに小幅に上昇している。セクターでは、水産農林、パルプ紙、輸送用機器、ゴム製品、その他金融などが堅調。一方で、海運、不動産、非鉄金属、繊維、鉱業などが小安く推移している。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>がプラスに転じたほか、KDDI<9433>、トヨタ自<7203>、味の素<2802>、富士重<7270>などが堅調。半面、ファーストリテ<9983>、NTTデータ<9613>、ファナック<6954>、住友不<8830>などが軟調。
 日経平均は想定内の上げ一服となったが、予想以上に底堅い値動きをみせている。ソフトバンク<9984>がプラスに転じたほか、ミクシィ<2121>も強含みに推移。サイバーダイン<7779>、菊池製作所<3444>など医療・介護ロボット関連への物色が強まるなど、個人のセンチメントは悪くないだろう。また、円相場が1ドル101円70銭辺りでの推移と、やや円高に振れているものの、日産自<7201>、トヨタ自<7203>、カルソカンセ<7248>など、自動車・部品関連の一角がプラス圏で推移していることも安心感につながる。
 日経平均は前引け段階で前日比変わらずまであと7円程度に迫っており、プラスに転じてくるようだと、上げ一服となっていた銘柄への押し目拾いの動きに向かわせそうである。ソフトバンクをみても、需給妙味はないものの、ショートも振りづらくなってきており、先高感が徐々に高まりそうである。(村瀬智一)

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