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ソフトバンクの動向が個人のセンチメントに影響

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。80.20円安の14601.52円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えた。米株高の流れを受けて14700円を回復して始まった日経平均は、寄り付き直後に一時14741.10円まで上げ幅を広げる局面をみせた。ただ、その後はこう着感の強い展開が続く中、ソフトバンク<9984>が上げ幅を縮めるなど、次第に利益確定の流れが強まってきている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり786、値下がり843、変わらず177と高安まちまち。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともにマイナス圏で推移しており、若干だが中小型株の弱さが目立つ。セクターでは、ゴム製品、保険、輸送用機器などが小じっかり。半面、その他金融、非鉄金属、海運、ガラス土石、鉄鋼などが弱い。
 短期的な過熱感も意識される中であり、週末要因もあってポジション調整に動きも出やすく、想定内一服になりそうである。ただ、一目均衡表の雲上限が14600円辺りに位置していることもあり、ここからは下げ渋りをみせてきそうである。また、ソフトバンク<9984>が25日線を上放れて始まり、その後は再び割り込んでしまっている。投資家のセンチメントに影響を与えやすい銘柄であり、利食いの流れにつながる可能性がありそう。
 だが、今回のリバウンド局面で最初の25日線トライであり、いったんは跳ね返されるところでもある。売り一巡後の底堅さが意識されてくるようだと、改めて中小型株への見直しにも向かわせてくる可能性もありそうだ。6月相場への期待感もあり、押し目拾いのスタンスになろう。(村瀬智一)

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