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戻り高値更新後は想定内のこう着か

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。78.40円高の15404.60円(出来高概算12億3000万株)で前場の取引を終えた。1日の米国市場ではNYダウが100ドル超の上昇で最高値を更新、シカゴ先物は大阪比100円高の15410円だったこともあり、これにサヤ寄せする格好から始まっている。これにより寄り付き直後には一時15444.63円と、6月23日に付けた戻り高値(15442.67円)を更新している。
 ただ、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などが上げ幅を縮めているほか、ファーストリテ<9983>などが下げに転じていることもあり、日経平均は戻り高値水準でのこう着が続いている。セクターではゴム製品、海運、その他金融、情報通信、非鉄金属、サービス、その他製品、証券などが堅調。一方で、鉱業、建設、不動産、金属などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。
 日経平均は戻り高値を更新したが、その後は50円程度の狭いレンジ取引が続いている。これについては戻り高値更新でいったんは達成感が意識されやすいところであり、利益確定の売りが出やすいこと。また、米国では2日に6月のADP雇用報告、3日に6月の雇用統計が発表される。4日が独立記念日で休場となるため三連休を前に海外勢のフローは減少してくるとみられていること。米国の重要な指標と三連休を控えてフローが減少するとみられるなか、先高感は強いものの、積極的にはなりづらい状況である。
 もっとも、想定内のこう着であり、上値の重さはそれ程嫌気されることはないだろう。主力処がこう着となるなか、個人主体の資金は中小型株やテーマ株にシフトしやすいところであろう。(村瀬智一)

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