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本格化する決算を前に出遅れ修正の動きが強まる

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。72.42円高の15530.29円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。15500円回復は1月23日以来、約6ヶ月ぶり。先週末の米国市場の弱い流れもあり、朝方は利益確定の売りが先行した。その後はこう着感の強い相場展開が続いていたが、その後銀行株などが強含むなか、じりじりと上げ幅を広げる展開となった。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は、大型、中型、小型株指数ともに上昇。セクターでは、パルプ紙、銀行が1%超の上昇。金属製品、小売、海運、繊維、建設などが堅調だった。一方で、鉱業、その他金融、水産農林、不動産、石油石炭などが小安い。テーマ銘柄ではカジノ関連への物色が強まっている。
 日経平均は約6ヶ月ぶりに15500円を回復してきている。銀行株が動意付いた辺りから先物を伴って上げ幅を広げてきている。ただ、今週は主要企業の決算発表の第1弾のピークを迎えるため、積極的な上値追いの流れは限られているようであり、過熱感はない状況であろう。
 相対的に出遅れているセクターや銘柄などを見直す動きがみられており、地合いは悪くない。カジノ関連などのテーマ株物色についても、目新しい材料ではないものの、他のテーマ銘柄などと比べて出遅れ感があるため、ちょうど良い反発のタイミングだったようだ。日経平均はもち合い水準を上放れつつあり、本格化する決算を前に出遅れている銘柄へは見直しの流れが強まりそうである。(村瀬智一)

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