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こう着の中でもショートポジションは避けたいところ

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反発。18.32円高の15929.85円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えた。16日の米国市場の上昇の流れを受けて買い先行で始まったが、FOMC(連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとのムードもあり、こう着感の強い相場展開となった。日経平均は寄り付き直後に15969.41円を付けたが、16000円には届かず、その後はやや上げ幅を縮めている。
 足元で強い値動きが続いていたソフトバンク<9984>が上げ一服。海運や不動産、その他金融、証券、パルプ紙、機械、繊維、銀行、倉庫運輸、石油石炭などが利食い優勢だった。一方で、鉱業、医薬品、情報通信、小売、食料品などが小じっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。規模別指数は小幅ではあるが、大型、中型、小型株指数ともに下落している。
 米国市場の動向を受けて日経平均は16000円を捉えてくるかが注目されていたが、ソフトバンク<9984>の上げ一服、朝の外資系注文動向が売り越しだったこともあり、手掛けづらいところであろう。また、米国の上昇の要因がFOMCに対する楽観的な見方であり、円相場に対しては円安一服要因になる。また、ポジション調整とみられる動きであり、日本についてもいったん利益確定に伴うポジション調整といったところか。
 もっとも、下を売り込む流れにはならず、ソフトバンクについても寄付きが安値圏となり、その後は下げ幅を縮めている。物色はミクシィ<2121>など中小型株の一角に向かいやすい状況であろうが、こう着の中でもショートポジションは避けたいところであろう。(村瀬智一)

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