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11月SQ値クリアも短期筋は資金回転利きづらく

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。141.24円高の17601.09円(出来高概算10億6000万株)で前場の取引を終えた。原油先物相場の下落のほか、7-9月期の企業による国内の設備投資額が前年同期比5.5%増だったことが好感された。また、為替市場では一時1ドル119円台に乗せてきたことも先高期待が高まったようだ。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がりが1100を超え、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2桁の上昇。セクターでは、原油安を背景に空運が5%超の上昇となる一方で、鉱業が3%超の下落に。そのほか、その他製品、精密機器、保険、海運、ゴム製品、輸送用機器、電気機器、不動産、電力ガスがしっかり。
 日経平均は、幻だった11月SQ値(17549.60円)をクリアしており、上へのバイアスが強まりやすい。ただし、主力処が中心であり、新興市場の中小型株などは高安まちまちであり、日経平均の上昇の割には、個人主体による売買は手掛けづらそうである。また、セクターで上昇率トップの空運をみても、JAL<9201>は6%超の上昇ながら、寄付きが高値となり、短期筋の資金回転は利きづらい状況。
 売買代金上位ではマーベラス<7844>、日本通信<9424>、ブロードメディ<4347>などが強い一方で、FFRI<3692>の弱さが目立つ。中小型株の資金回転は速く、物色対象に広がりが見られるというよりは、強い銘柄に資金が集中することになりそうである。(村瀬智一)

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